仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護
平日の参戦です。
空いていると思って、出かけたのですが、意外でした昼頃は、結構な人出、夕方には空いてきました。
観に来ている方は、先日の、シュルレアルスム展とは正反対の年代、分かる気もしますけど....
この展覧会は、2部構成です。
1部は、平山郁夫シルクロード美術館蔵、流出文化財保護日本委員会保管、東京国立博物館蔵の仏像を中心に平山郁夫の絵画を交えて、文化財保護、継承の観点から、という構成です。
2部は、その活動の集大成とも言うべき奈良・薬師寺の奉納された「大唐西域壁画」の展示 です。薬師寺以外では初めての全面公開です。
私としては、これ(大唐西域壁画)を観られただけでも大満足でした。
想像していた以上の迫力のある作品でした。
「大唐西域壁画」
平山郁夫筆 2000年
玄奘三蔵院壁画
奈良・薬師寺蔵
第1場面 「明けゆく長安大雁塔・中国」
第2場面 「嘉峪関を行く・中国」
第3場面 「高昌故城・中国」
第4場面 「西方淨土須弥山」
第5場面 「バーミアン石窟・アフガニスタン」
第6場面 「デカン高原の夕べ・インド」
第7場面 「ナーランダの月・インド」
この絵に、うすーく人物画描かれています。その人物は、この作品の完成を観る前に亡くなった、高田好胤師 を平山郁をが急遽加筆したようです。
1部の構成は以下の通り、僧玄蔵が仏教の教えを学び伝えるべく、憧れの地を目指した道程をたどる形で展示されています。政治に翻弄されてきた文化財、平山郁夫の保護、継承に対する尊い思いを感じながら、そして、文化圏の違いによる仏像の形態、面立ちを比較して観るのも面白いかもしれません。
1部 文化財の保護と継承――仏教伝来の道
1章 インド・パキスタン―マトゥラー・ガンダーラ
ブッダ立像クシャン朝 パキスタンスァート出土
2章 アフガニスタン―バーミヤン
「バーミアン大石仏を偲ぶ」平山郁夫
3章 中国―西域
4章 中国―敦煌
弥勒立像幡 唐8世紀
5章 中国―西安 ・ 洛陽(龍門石窟) ・ 大同(雲崗石窟)
弥勒三尊仏 唐・長安3年銘
6章 カンボジア―アンコールワット
以上です。
この展覧会は、東京国立博物館で3月6日まで開催されています。
画像は全てチラシからの引用です。
以下の写真、平成館の入り口近くです、雪解け水が屋根から、結構な勢いでしたよ、滝のようにとは言いませんが.......
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