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2011.02.28

東京マラソン2011応援・観戦

東京マラソンは、初回に10㎞に参加してから、毎年抽選漏れ、観戦していると、どうしても走りたくなる。来年(今年抽選)こそ当選して走れますように......

Wako
銀座到着は、10:30頃、暑いくらいの天候。四丁目和光前
先頭集団はすでに通過。
Bare


Ki


Ore


Supa1
何だろうと思ったら.....
Supa2
ここで、スパイダーマンに変身。


銀座四丁目近辺11時頃(4時間程度でゴールする方かな~)

Karu

Kou_2


日本橋に用事があったので、昼食後移動、日本橋高島屋前14時20分頃、もうすぐ最終ランナーが来る。


Saigo
この時点での最終ランナー、完走は難しいだろうな~

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2011.02.26

蘇我梅林再訪-十数年ぶりで-

かつては、毎年のように訪れていたのですが、十数年ぶりに出かけてみました。

原会場、別府会場、蘇我氏縁のハイキングコース、中河原会場を巡る、のんびり4時間程度の散策です。
中河原会場は盛りを過ぎていましたが、他の会場ハイキングコースは満開、楽しかったですよ。
強風でなかったら最高だったのに......

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別府会場

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別府会場


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別府会場


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別府会場をぬけて、ハイキングコースの入り口「光雲寺」で


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別府会場をぬけて、ハイキングコースの入り口「光雲寺」で


見晴らし台からの展望、遠くに相模湾、眼下に別府会場の絨毯の様な梅林が.....

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見晴らし台を通過するといよいよ登り道へ.....

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ハイキングコースで....

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ハイキングコースで....


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ハイキングコースで....



蘇我神社に向かう下り坂の途中で......私が好きな場所。

このあと、中河原会場に行きましたが、盛りが過ぎていて、人影もまばらでした。

いずれの会場も、JR下蘇我駅から徒歩5~10分で行くことができます。

梅まつりは、2月28日まで開催されています。

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2011.02.25

映画(DVD) 幸せはシャンソニア劇場から

原題:Faubourg 36
製作国:2008年フランス・チェコ・ドイツ合作映画
配給:日活
上映時間:120分


キャスト: ジェラール・ジュニョ、クロビス・コルニアック、カド・メラッド、ノラ・アルネゼデール、ピエール・リシャール、ベルナール=ピエール・ドナデュー、マクサンス・ペラン
監督・脚本:クリストフ・バラティエ
制作:ジャック・ペラン、ニコラ・モベルネ
原案:フランク・トマ、ジャン=ミシェル・ドレンヌ、ラインハルト・ワグナー
撮影:トム・スターン
美術:ジャン・ラバス
音楽:ラインハルト・ワグナー

映画の筋書きは、よくある、お決まりのパターン、いくつも過去に観た気がする。
でもこの映画は一見の価値ありです。
音楽、映像、役者が素晴らしい。


1936年のパリで、下町の人々から長年愛されていたミュージック・ホール「シャンソニア劇場」は不況のあおりで経営が行き詰り、不動産屋ギャラピアに取り上げられてしまう。劇場で長く働いてきたピゴワルの妻は、浮気している。家を出ていまう。一人息子ジョジョは、家に閉じこもって、ラジオばかり聞いている老人からアコーディオンを習い、街角でアコーディオン弾きを始める。父親の経済を支える為だ。しかし、ジョジョは、補導されて、遠い街で暮らす、家を出た、母親にあずけられてしまう。母親は再婚していて、父親からの手紙も隠して、ジョジョには見せない。
ピゴワルは劇場を再開して、息子を取り戻そうと、仲間ジヤッキー、ミルーと共に、酒もやめて奔走する。しかし困難の連続だ。そこに、オーディションに来た美しいドゥースを採用、彼女の歌は大人気を呼ぶが、他の出し物は不評。有名な音楽プロデューサーの目に留まったドゥースは、彼と契約。劇場を去っていく。そんな時失意のピゴワルの前に、突然ジョジョが現れる。仲間が、彼の母親を説得し連れて来たのだ。一方、その昔、劇場の指揮者で作曲家だった、閉じこもり老人(ジョジョのアコーデオンの先生)のおかげで母親が歌手として活躍していたと知って、ドゥースが劇場に戻ってくる。観客も戻って来て大成功。しかし、フランス革命記念日の前夜、ギャラピアの手下によってジャッキーが殺される。銃を持ってギャラピアに仕返しに行くミルーを追ったピゴワルは…………この映画も、もうすぐエンディング、幕が閉じられる。

Syansoni


この記事、iPadタッチパネルでほぼ入力、大変だった。

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2011.02.24

酒井抱一生誕250年琳派芸術 第2部転生する美の世界

うっかりしていて、「第一部煌めく金の世界」を見逃してしまいました。
チケットを2枚入手したので、もう一度行きます。

第2部 転生する美の世界
1章 琳派の系譜
2章 薄明の世界
3章 抱一の美
4章 基一の美
工芸

終了した第1部煌めく金の世界の展示内容
(見逃して残念、図録で確認する)
1章 美麗の世界
2章 金屏風の競演
3章 光琳の絵画
4章 琳派の水墨画

会場に入るとまず、風神雷神図屏風が迫ってきます、そして左に目を移すと八ツ橋図屏風が.....もう期待が膨らみますよね。

光琳筆の作品と比較してみたいですよね、風神雷神図屏風に関しては、この美術館で数年前に宗達、光琳、抱一筆作品の比較検討した展覧会がありましたよね。基一も描いてますよね。
考えてみれば、今回展示されている主な作品は、2008年の東博の「大琳派連」で殆んど展示されていたし、この美術館でも前にに観ているんですよね。
でも、何度見ても良いですよね。

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風神雷神図屏風 雷神  酒井抱一

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風神雷神図屏風 風神  酒井抱一

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八つ橋図屏風左隻  酒井抱一

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八つ橋図屏風右隻  酒井抱一


2章は、何といっても紅白梅図屏風、銀地に描かれた梅の枝ぶり、銀地に咲く紅白の花は、ある種儚さを感じさせてくれます。

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紅白梅図屏風左隻  酒井抱一

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紅白梅図屏風右隻  酒井抱一


そして、私が大好きな抱一の十二カ月花鳥図。
今回展示されている十二カ月花鳥図貼付け屏風も良いですね長い時間をかけてみてきました。
(画像を挿入しようとしたらエラーメッセージ表示、過去にこんなこと無かったのに.....容量オーバー?)
基一の作品も嫌いではありませんが、今一つ抱一にある何か?が不足しているようで.....
この展覧会、乾山の陶器も沢山見られます、私はあまり...の方ですが。

Saigyou
西行物語絵巻 第二巻(一部) 俵屋宗達

「ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ」名句ですよね。

画像はこの美術館の図録からの引用です。  


Houitutirasi
3月21日迄開催されています、2回目、忘れないようにしなければ。

 

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2011.02.23

包む-日本の伝統パッケージ展

懐古趣味ではありませんが、矢張り忘れてはいけない、そんな気持ちで見てきました。
庶民の美意識は、無限に美しい作品を作り出してきたんですね。
私にとって新たな発見、収穫になりました。
3DハイビジョンTVでの作品紹介もあります、これがまた良い。
3DTVはじめて欲しいと思いました.....どうしよう?

目黒区美術館が収蔵する、岡秀行氏旧蔵・日本の伝統パッケージ〈包む〉コレクションの展覧会です。
目黒近辺に出かけたら是非観に行ってください。

私の拙文より、会場に書かれたいた文章をそのまま記します。

笹の緑、竹の艶やかさ、紙よりも薄く削った経木の木目などの美しさは、自然の与えてくれたものではあるが「自然」そのままではない。

それぞれのマテリアルの持味を的確にとらえ、それをできる限り損なわない様に利用していること、ここらあたりに日本人独特の生活態度が表れているのではあるまいか。

これほど美しく、これほど心を動かすものが、かつては日常生活にあふれていたのは驚くべきことである。

何世代にもわたる無名の人々が磨きあげてきたきた美意識がある。 


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Tutumu

画像は、チラシからです。

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目黒区美術館で4月3日まで開催されています。

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2011.02.22

映画(DVD) シャネル&ストランビスキー

原題: COCO CHANEL & IGOR STRAVINSKY
製作年度: 2009年
監督: ヤン・クーネン
上映時間: 119分

キャスト: マッツ・ミケルセン、アナ・ムグラリス
プロデューサー:クローディ・オサール、クリス・ボルツリ、ベロニカ・ツォナベント
原作・脚本:クリス・グリーンハルジュ
音楽:ガブリエル・ヤレド

時は1913年、シャネルとストラビンスキーの象徴的な場面からこの映画は始まる。
楽屋で思いにふけるストラビンスキー。
シャネルが「息ができないの」と言って愛人ボーイにコルセットを外させる場面。
(シャネルスタイルを象徴させていますよね)
そしてシャネルはロシアバレー団の公演が行われるシャンゼリゼ劇場に向かう。
あの伝説の「春の祭典」初演が行われる劇場だ。
不安と期待、焦燥の舞台裏が続き、そして公演が始まる。
まもなく、観客のブーイング、賛同派、反対派の大喧嘩が始まる。
(伝説の場面だ)
終焉後、ストラビンスキーは、ダンスのせいで、公演が台無しになったと振付のニジンスキーを詰る。
(実際不評の原因の多くが、このダンスがあったようだ)
モノクロームで、第一次世界大戦の情景が短く写し出され、場面は1920年のパリでのパーティー会場に移る。
そこで、ストラビンスキーはシャネルを紹介される。

ストラビンスキーは電話して博物館にシャネルを呼び出す。
その場で、シャネルは、経済援助を申し出る、家族で住む一軒家を提供するというのだ。

ここまでは、この映画良いかもしれないと、思いながら........

ところが、この映画これ以降が駄目。
病弱で、夫ストラビンスキーのスコアの校正を行う、貞淑で家族思いの妻と、自立した女シャネルと愛を交わし、心が揺れ動く、あまりのも女々しいストラビンスキー。
ふしだらで、苛烈な労働条件をしいる、経営者として描かれるシャネル。
シャネル№5の開発経緯のエピソードも入れて.....
結局二人は別れ、そして陰でシャネルが多大な資金援助をした演奏会が成功裏に終わるというエンディング。
シャネルファッションが光るという感じもしないし、音楽が楽しめるというわけでもなし.....
ワイドショーネタみたいな映画。
シャネルの映画は、同じ2009年この他に2本製作されています。
口直しになるかどうかわからないけど観てみます。

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2011.02.21

今期芥川賞受賞作品を読んでみました-その2-朝吹真理子著  きことわ  

朝吹姓で私の世代の方はピンと来たかもしれません。
サガンの「悲しみよこんにちは」の翻訳で私は記憶に残っています。
朝吹登水子さんは大叔母だそうです。

現役の大学院生とのこと、この類の小説の好き嫌いは別として、この文章の巧みさには、わけもなく嫉妬しますね。(この類の小説、私自身はチョット苦手なのですけれど)

今回受賞の二方は今後の活躍期待大ですね。
「きことわ」を絵画に例えると......

こんなイメージでどうでしょう......
Vuibedblog
エドゥアール・ヴュイヤール  《ベッドにて》


この小説、

永遠子は夢をみる
貴子は夢を見ない

という書き出しで始まります。

そして、
貴子は、生まれて初めて夢を見た

と終わりの場面で書いています。

夏の逗子の別荘地で貴子と母の春子、叔父の和雄。
その別荘の管理を任されていた淑子(永遠子の母)と永遠子。
貴子は八歳、永遠子が十五歳、夏の別荘の一日様子が描かれていく。

そして、25年後、和雄から淑子に「別荘を引き払うから....」と連絡が入る。
貴子が、恵比寿駅から湘南電車に乗って逗子に向かう。
貴子は、独身で、医師であった父親と二人暮らし。
怪我をしている淑子に代わって永遠子が手伝うことになる。
永遠子には百花という一人娘がいる。

永遠子が逗子の別荘を訪れると、背の高い女が「百足、百足」と言いながら玄関から飛び出してくる。
そんな再開からの、二人の数日が描かれていく、夢と現実、過去と現在が錯綜し、えも言われぬ情感を醸成して話は綴られていく。

Kikotowa


著者の記者会見動画

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2011.02.20

岩田ガラス-藤七・久利の花器と茶器-

町田市立博物館はガラス工芸の収集に熱心です。
外部の美術館、博物館にも貸し出していて、昨年でしたか、大倉集古館の展覧会に大量出展しているのを見かけました。

チラシには「2002年に旧岩田工芸ガラス株式会社より作品の寄贈を受け、国内有数のまとまった岩田ガラスのコレクションンを有しています」と書いてあります。

岩田藤七は近代日本のガラス工芸作家の先駆けであり、その長男の久利は、学んできた科学的な知識を元に変幻自在な色彩と形状により鮮やかな作品を創作しています。

ご本人は「エミール・ガレには歴史的積み重ねも含めて、到底及ばない」と仰っていたようですが、花器と茶器そして貝をテーマとした作品は、とても美しいものでした。

わざわざ、この展覧会だけのために行く....お薦めは出来かねますが.....
私は車利用で行ってきました、8台くらいは停められそうです。

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岩田久利 花器

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岩田藤七 水差

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岩田久利 水差 

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岩田籐七 瓶

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岩田籐七 貝「波の響き」

Iwata

町田市立博物館で3月6日迄開催されています。


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2011.02.19

歴史を描く-松園・古径・靭彦・青邨-

この展覧会は山種美術館で17日まで開催されていました。
既に終了した展覧会です。

以下の章に分けての展示でした。
第4章の「松園が描く江戸のよそおい」は作品の素晴らしさに加え、照明も工夫されていて、素晴らしい空間でした。
Botanyuki
上村松園 牡丹雪

第1章 神話と文学の世界
第2章 平家物語と武者絵の世界
第3章 歴史を彩った人々
第4章 松園が描く江戸のよそおい

私がこの美術館で何度も拝見し、何時観ても素晴らしいと思っている松園の作品「砧」、第3章のコーナーに展示されていました。作品の前の椅子に腰かけてゆっくり観ることができました。
Kinuta
能の名曲「砧」に題材を得ています。
九州筑前のの何某の妻は、訴訟のため京に上った夫の帰りを待ちわび 
「遠く離れ囚われの身の夫を恋い慕い、秋の夜寒に高楼に上り砧を打つと、その音が万里離れた夫の元の届いたという中国故事」にならって砧を打ったという場面です。
立ち姿、目線、面立ちが、思いを見事に表現していますよね....素晴らしいですよね。

歴史、物語に取材した作品は、背景を思い浮かべながら観ることができ、絵画そのものの美しさに加え、感情移入ができてとても楽しいものです。
Photo
安田靭彦 出陣の舞

桶狭間の戦いの前に、信長が清州城で幸若舞「敦盛」を舞ったという、あまりにも有名な場面を描いています。
人間五十年 天下のうちをくらぶれば 夢幻の如く也、で始まる例の場面ですよね


次の展覧会「ボストン美術館名品展」に清長の名前があり、そちらが気になって、この展覧会はあまり期待しないで観に行ったのですが、とても良かった、楽しかった.....

実は、私が通った小学校、中学校のすぐ近くに山種美術館は引っ越してきたのですが、このことも、この美術館に通う一因になっています。


Yamareki

チラシ以外の画像は、図録、山種コレクション名品選からの引用です。


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2011.02.18

今期芥川賞受賞作品を読んでみました 西村賢太著 苦役列車

選評を読むと、概ね撰者の方々の評判は良いようです。

私小説ですが、このジャンル、今この時代に、読者をつかめるのかな~、という気がしないでもありません。
「こんなの、分かった話で、俺の現実の方がリアルに厳しいよ」と言われそうです。

専門家?が文章表現力、情景描写、内容の特質性等々鑑みて選んだ作品ですので、一定の読み応えがあるのは確かだと思うのですが、如何せん、どうも通常は使わない単語が頻繁に使われているのが気になりました。
私の語彙の貧困なのかもしれませんが、話の流れが、スーット脳に沁み込んでいく心地よい感じがありませんでした。

日雇労働で日々を糊塗している北町貫太は、仕事も気ままに、行ったり休んだり。そんな生活を、中学を卒業してこの歳(19歳)まで続けている。生来、人付き合いの苦手な貫太は友達もなく、家賃滞納で追い出され、安アパートを転々として生活している。
そんなある日、仕事現場に向かうバスの中で、専門学校生の日下部と知り合うことになる。
昼休みに、気さくに声をかけてきた日下部と同い年ということもあって、意気投合、その後、仕事帰りに飲屋によったり、風俗で遊んだりするようになる。
話し相手を得た貫太は暫く、まじめに働き、仕事の内容も向上し行くのですが........

日雇労働の実体を織り交ぜながら、貫太という19歳の青年の自虐的挿話が連綿と続く小説。

Kueki

著者記者会見動画

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2011.02.17

日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年

陶器、磁器という括りで言うと、柿右衛門様式、楽焼が圧倒的に好きなのですけど、鍋島、志野も大好きです。
京焼き、仁清の雅も嫌味がなく良いですよね。
あれ.......矢張り良いものは良いんですよね。

「白い金」と称された磁器を作ろうと、「アウグスト強王」は、錬金術師ベトガーに東洋磁器に匹敵する本格的な磁器(硬質磁器)の製法解明を命じます。1708年にドレスデンで焼成に成功し、1710年にはヨーロッパ初の硬質磁器窯がマイセンに開かれ、西洋磁器が誕生しました。

模造から始 まった磁器は、時代の変遷、生活様式に従って、フォルム、模様共に変化を遂げていきます。
アウグスト強王は東洋の高価な舶来品とマイセン磁器で埋め尽くす「日本宮」を計画します。
そして、豪華さを競うテーブル装飾や食器の分野にも次第に磁器が導入され、テーブル装飾に始まった小型の立像(フィギュリン)が一層あでやかさを印象ずけます。

(このコーナーあたりになると私は、違和感を盛んに感じるようになりました。)

時代は移り、産業革命による技術の進歩と、出現する裕福な市民層により豪奢な金彩装飾飾や大作が出現します。

(この大作、金彩装飾になると、もう私はついていけません)

そして近代のアール・ヌーヴォー、アール・デコ時代作品のコーナーに移動すると、新鮮なフォルム、彩色に私の気持ちは落ち着きを取り戻しました。

柿右衛門様式を下敷きに、西洋風に模様を替えた作品あたりが、私のお気に入りです。
(以上は、この展覧会解説の一部を引用しています)

以下、この展覧会の構成です。

第1章 西洋磁器の創成期
第2章 王の夢、貴族の雅
第3章 市民階級の台頭と万国博覧会
第4章 モダニズムの時代 アール・ヌーヴォー、アール・デコ
第5章 創造の未来へ
第二次世界大戦終結後に東西に分断された冷戦時代、マイセンは社会主義体制下に組み込まれて再出発


サントリー美術館で下記の日程で開催されています。
2011年1月8日(土)~3月6日(日)

Maisenn0001indo
インド文様花卉文蓋付壺

Maisenn0001sunou
スノーボール貼花装飾ティーポットとカップ

Maisenn0001figyurinn
フィギュリン(猿の楽隊)

Maisenn0001tekuteru
クラテル型大壺(勝利の行進)

Maisenn0001uinngu
ウィング・パターン・セルヴィス

Maisenn

ミッドタウンのアイスリンク、まだやっているのでしょうか?
私が、この展覧会を観に行った日、帰りがけに撮った写真です。
Dsc00158


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2011.02.16

仏教伝来の道  平山郁夫と文化財保護

平日の参戦です。
空いていると思って、出かけたのですが、意外でした昼頃は、結構な人出、夕方には空いてきました。
観に来ている方は、先日の、シュルレアルスム展とは正反対の年代、分かる気もしますけど....

この展覧会は、2部構成です。
1部は、平山郁夫シルクロード美術館蔵、流出文化財保護日本委員会保管、東京国立博物館蔵の仏像を中心に平山郁夫の絵画を交えて、文化財保護、継承の観点から、という構成です。
2部は、その活動の集大成とも言うべき奈良・薬師寺の奉納された「大唐西域壁画」の展示 です。薬師寺以外では初めての全面公開です。

私としては、これ(大唐西域壁画)を観られただけでも大満足でした。
想像していた以上の迫力のある作品でした。

「大唐西域壁画」
平山郁夫筆 2000年 
玄奘三蔵院壁画 
奈良・薬師寺蔵

第1場面 「明けゆく長安大雁塔・中国」

第2場面 「嘉峪関を行く・中国」

第3場面 「高昌故城・中国」

第4場面 「西方淨土須弥山」
Horayamasyumi

第5場面 「バーミアン石窟・アフガニスタン」

第6場面 「デカン高原の夕べ・インド」

第7場面 「ナーランダの月・インド」
この絵に、うすーく人物画描かれています。その人物は、この作品の完成を観る前に亡くなった、高田好胤師  を平山郁をが急遽加筆したようです。 


1部の構成は以下の通り、僧玄蔵が仏教の教えを学び伝えるべく、憧れの地を目指した道程をたどる形で展示されています。政治に翻弄されてきた文化財、平山郁夫の保護、継承に対する尊い思いを感じながら、そして、文化圏の違いによる仏像の形態、面立ちを比較して観るのも面白いかもしれません。


1部 文化財の保護と継承――仏教伝来の道

1章 インド・パキスタン―マトゥラー・ガンダーラ
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ブッダ立像クシャン朝 パキスタンスァート出土


2章 アフガニスタン―バーミヤン
Horayama0001bamian
「バーミアン大石仏を偲ぶ」平山郁夫

3章 中国―西域

4章 中国―敦煌
Horayama0001bosatu
弥勒立像幡 唐8世紀


5章 中国―西安 ・ 洛陽(龍門石窟) ・ 大同(雲崗石窟)
Horayama0001miroku_2
弥勒三尊仏  唐・長安3年銘


6章 カンボジア―アンコールワット

                                       以上です。

この展覧会は、東京国立博物館で3月6日まで開催されています。
 Horayama

画像は全てチラシからの引用です。


以下の写真、平成館の入り口近くです、雪解け水が屋根から、結構な勢いでしたよ、滝のようにとは言いませんが.......
Touhakuame


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2011.02.15

映画(DVD) ハートロッカー

原題:The Hurt Locker
製作国:2008年アメリカ映画
配給:ブロードメディア・スタジオ
上映時間:131分

キャスト: ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、ガイ・ピアース、レイフ・ファイン
      デビッド・モース、エバンジェリン・リリー、クリスチャン・カマルゴ
監督:キャスリン・ビグロー
製作:キャスリン・ビグロー、マーク・ボール、ニコラス・シャルティエ、グレッグ・シャピロ
脚本:マーク・ボール
撮影:バリー・アクロイド
美術:カール・ユーリウスソン
編集:ボブ・ムラウスキー、クリス・イニス
音楽:マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース


いまさらですが、アカデミー賞作品賞をとった作品ですので、観てみました。
この映画のキーワードは「war is a drug」 ですよね。
ハッキリ言って、そう新しいテーマではありませんよね。
何時も思うのですが(あたりまえですが)受賞はアメリカの社会的、政治的背景がありますよね。

戦時下のイラク・バグダッド、リモートコントロールで慎重に爆発物を処理する場面からこの映画は始まります。
しかし処理中に爆発が起こり処理担当が死んでしまう。
新たに、この特殊部隊EODに、これまでに870以上の爆発物を解体処理しているジェームズ2等軍曹が加わることになる。
サンボーンとエルドリッジの三人で次々と処理作業を進める。
映画は、任務が解かれる日までのカウントダウンと共に進行する。後39日からカウントダウンは始まる。
前任者と違って、ジェームズ2等軍曹は恐れ知らずの行動で、これまで以上の危険にさらされ、極度の緊張の日々が続く........そして、無事任務を解かれたジェームズは故郷に帰り以前の家庭生活に戻るのですが.....もう結論は分かりますよね「war is a drug」

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2011.02.14

シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥセンター所蔵品作品による- 

この展覧会の以下の、構成から想像してみてください。
この文面で、直ぐに作品が脳裏に浮かんでくる方は、専門に勉強された方か、よほど好きな方ではないでしょうか?
私は全然です。
そんな私ですが、観に行って良かったと思いますいよ、これだけ体系的に分かりやすく(作品そのものを理解したか否かは別として)見せてくれると納得です。

Ⅰダダからシュルレアリスムへ1919~1924
 ダダ 
Ⅱある宣言からもう一つの宣言へ1924~1929
 シュルレアリスム
 内的なモデル
 甘美な死骸
 自動記述(オートマティスム)
Ⅲ不穏な時代1929~1939
 偏執狂的=批判的
 侮辱された絵画
 シュルレアリスムのオブジェ
 供犠
 欲望
 神話学
Ⅳ亡命中のシュルレアイスム1939~1946
Ⅴ最後のきらめき1946~1966
 透明な巨人
 神話
 アンフォルメル、タシスム


時代背景として以下の項目を頭に入れておくと良いかもしれません。
(私の個人的な思いですが.......)
激動、大変革の時代ですよね。
芸術運動の流れも、この時代を反映しながら、40年以上に渡り、一大エポックを形成してきたわけです。

フロイトの夢判断(1900年)
第一次世界大戦(1914年 - 1918年)
アインシュタインの特殊相対性理論(1915年 - 1916年)発表
ブルドンの「シュルレアリスム宣言」刊行(1924年)
第二次世界大戦(1939年 - 1945年)

大正時代( 1912 ~1925)
昭和時代(1926~ 1988)

想像力をたくましくして、作品と会話するのも楽しいですよ、私は3~4時間かけて、首を捻りながら鑑賞してきました。
絵画、立体作品、映画、オブジェ、素描作品170点、資料120点の展示です。

国立新美術館で5月9日迄開催。

私が観に行った日、2Fで開催されていた文化庁メディア祭の方が断然混んでいた、チョット気になりました。
図録の解説は助かる。

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ジョルジョ・デ・キリコ《ギョーム・アポリネールの予兆的肖像》

Syuru0002pikabia
フランシス・ピカビア《スフィンクス》

Syuru0002mason
アンドレ・マッソン《迷宮》

Syuru0002miro
ジョアン・ミロ《シエスタ》

Syuru0003magurido
ルネ・マグリッド《赤いモデル》

Syuru0003jyako
アルベルト・ジャコメッティ《テーブル》

Syuru0003porokku
ジャクソン・ポロック《月の女が円を切る》

Syuru0003dari
サルバドール・ダリ《部分的幻覚:ピアノに出現したレーニンの六つの幻影》

チラシ表紙1
Syuru

チラシ表紙2
Syuru0001


画像は全てチラシからの引用です。


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2011.02.12

吉田修一著 小説「悪人」

この類の本は最近全く読んでいないのですが.....
たまたま、Sonyの電子ブックReader storeで売上一位にランクされていたので、購入して(ダウンンロードして)読んでみました。ちなみに、紙媒体の八掛け程度の値段でした。
電子ブックで1054ページです(文字サイズSで)

実は、ベストセラーであることも、映画化されていたことも最近知りました。

確かに、情景描写も上手いし、今この時の社会、風俗を取り扱っているし、随所に、うまく伏線が埋め込まれていて、読みやすいし、面白かったですよ。
構成を練りに練った、小説ですよね。
一つ気になったのが峠で、佳乃を車からけり出した、大学生が逃げ隠れする理由が今一つ説得力に弱さがあるのかな~と思いました。
映画は、多分観ません、先が読めてしまうとつまらないですものね....いや、観るかもDVDで.....?

話は、九州の一地方の情景描写から始まる、そして、石橋佳男の理髪店の何処にもありそうな日常生活が描かれていく、そんな中、保険会社の外交員として働いている、佳乃から電話がかかってくる、週一度は電話する約束になっているのだ。佳乃は友達と食事に出かけることになっていて、そそくさと電話を切ってしまう。

佳乃は、会社借上げのアパートに住み込んでいる友達二人と食事に出かける。
食事の後、約束があるのでと一人である場所に向かう、友達の一人が「もしかして増尾くん?」と尋ねる。
佳乃は、ハッキリとは答えないが、二人は確信する。
増尾は湯布院で旅館を経営する裕福な家庭に育った大学四年生。

実は、佳乃は出会い系サイトで知り合った、清水祐一と会う約束をしていた。

約束の時間をかなり過ぎて、人通りのない街並みを歩いて約束の駐車場に向かった佳乃は偶然増尾に出くわす。
佳乃は、長い時間待たせた祐一に一言残して彼の車には乗らず、増尾の車に乗って走り去ってしまう。
祐一は、その車を追尾することになる。

走り進んだ峠道にはほとんど車は走っていない。
そして、急に止まった増尾の車から佳乃が放り出される........
そして、いよいよ話が核心に向かって急展開していく.......

以上は、小説の進行とは、少々異なります、悪しからず。

母に捨てられて、祖父母と暮らす清水祐一、理髪店の娘佳乃、その親の石橋佳男。

何かに寄り添いたくて、出会い系サイトで前に会話したことのある祐一に連絡をとり、行動を共にすることになる紳士服店に勤める双子の未婚女性光代。
それぞれが背負った人生を背景に、ある事件をきっかけに物語は錯綜していく。

下手な解説で申し訳ありません、まあ、内容をご存知の方も多いと思いますが、一応ここまでにしておきます。

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2011.02.11

映画(DVD)新しい人生のはじめかた

雪の日なので、久しぶりの映画(DVD)鑑賞です-その2-

原題: LAST CHANCE HARVEY
監督 ジョエル・ホプキンス
製作総指揮 ジャワル・ガー
音楽 ディコン・ハインクリフェ
脚本 ジョエル・ホプキンス
製作年度: 2008年
上映時間: 93分

キャスト
ダスティン・ホフマン
(ハーヴェイ・シャイン)
エマ・トンプソン
(ケイト・ウォーカー)
アイリーン・アトキンス
(マギー)
ジェームズ・ブローリン
(ブライアン)
キャシー・ベイカー

ニューヨークのCM作曲家ハーヴェイは、仕事がうまくいかず瀬戸際にいる、そんな状況で、離婚後別居していた娘の結婚式に出席するためロンドンに行くことになる。だが、ロンドンについても仕事が気になって、落ち着かない、披露宴に出席せずニューヨーク帰るつもりだ。
結婚式も終わりヒ-スロー空港に向かうが渋滞につかまって乗り遅れてしまう。

同時進行で、婚期を逃した過干渉の年老いた母と暮らすケイトは友人が出会いをセットしてもなかなか溶け込めず、半ば一人でいることに人生の安らぎを感じ始めている。
そんな二人が空港のバーで、偶然出会う。
ケイトはハーヴェイに披露宴に行くべきだと勧める、ハーヴェイは一緒に行ってくれるように頼む。
そして二人は、披露宴へ、そして、夜明かしで話し込む。
明け方、ハーヴェイは「午後ここで待っているから必ず来てくれと」言って別れる。
ホテルに戻ったハーヴェイは突然の発作を起こし、救急車病院に運ばれてしまう。
ケイトは約束の場所で待つのだが.....

まあ、作り話見え見えの映画なのですが、勿論制作者は承知の上で、中高年のカップルに垣間見える初々しさを上手く描いていると思いました。
観ても観なくても良い映画かもしれませんが、私は好きな部類の映画です。

ハーヴェイの披露宴でのスピーチの場面が良い。
ハーヴェイ役のダスティン・ホフマンの笑顔も良いし、大柄なケイト役のエマ・トンプソンがとても可愛い。

邦題が今一つだな~

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映画(DVD) 『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』

雪の日なので、久しぶりの映画(DVD)鑑賞です。

原題:Caravaggio
製作国:2007年イタリア・フランス・スペイン・ドイツ合作映画
配給:東京テアトル
上映時間:133分

キャスト: アレッシオ・ボーニ、エレナ・ソフィア・リッチ、ジョルディ・モリャ、パオロ・ブリグリア
監督:アンジェロ・ロンゴーニ 
撮影:ビットリオ・ストラーロ

劇場公開日 2010年2月

舞台は16世紀イタリア、母との別れ、ミラノでの絵画修業、そして、幼い頃から憧れのコロンナ侯爵夫人の援助で芸術の都・ローマに向かう、貧しさと病に苦しむカラバッジョに一人の青年が手を差し伸べる、そんな場面からこの映画は始まります。
やがてローマでダルピーノの工房に入ったカラバッジョは、酒場で、高級娼婦のフィリデに一目ぼれ。後々、映画の中で彼女は一定の存在感を持って描かれる。相変わらず貧困に悩む日々のなか、デル・モンテ枢機卿が絵の評判を聞きつけて、カラバッジョに生活の援助を申し出る......カラバッジョ38年の波乱に満ちた人生が描かれてく。

教科書通りのカラバッジョはこのように生きましたという伝記映画。
カラバッジョの有名な作品も、勿論登場しますが、カラバッジョの絵画に倣って、光の表現も映像という手段で、試みてはいるのですが、いまひとつ意外性も、驚きもない平凡な伝記映画になってしまっているのが残念。
でも、一定のレベルの映画であることは確かです、生意気な言い方ですいません。

Caravaggio


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2011.02.09

小谷元彦展 幽体の知覚

今更なのですが、この展覧会、元旦に観てきました。
新年の挨拶に使った東京タワーの写真を撮った日でもあるのですが。
元旦にもかかわらず?結構来ている方はおられました。
2月27日迄の開催ですから、もう残り三週間を切りましたよね。

まあ、森美術館の展示スペースいっぱいに、これだけの作品を発表できる.....素晴らしいことですよね。
ビデオ、写真、立体作品とその表現方法は様々ですが、潜在意識にある、感覚的なゾクッとするような感覚を瞬間的に呼び覚す、そんな感じの作品は説得力があると思いました。
技術能力の高さが一層引き立てているようです。


「彫刻特有の量感や物質性に抗う(あるいは逆手にとる)かのように、実体のない存在や形にできない現象、すなわち幽体(ファントム)をとらえ、その視覚化を試みてきたといえます」 とチラシの解説にありますが、兎に角、言葉の説明より、作品に触れると、直感的に鑑賞者の潜在意識下に潜む感覚が動き始めるはずです。

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ファントム・リム(部分)

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ダブルエッジド・オブ・ソウト(ドレス02)

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ホロウ・リバーサル・クレイドル

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ヒューマンレッスン(ドレス01)

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SP4・ザ・スペクター   全ての人の脳内で徘徊するもの

チラシ(表)
Yuutai

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2011.02.08

20世紀のポスター[タイポグラフィー]-デザインのちから・文字のちから

竹尾ポスターコレクションからタイポグラフィーに焦点を当てて厳選した、210点の展示です。
竹尾ポスターコレクションは、所蔵している多摩美術大学美術館で幾度も拝見しているので、行くか行くまいか、迷ったのですが、今回の焦点の当て方も面白いのかな...ということで、行ってきました。

一般に「文字による表現」全般をタイポグラフィーと定義している様です。 活版印刷の発明によりにより主に聖書文字としてスタートし、二十世紀の構成主義、バウハウス運動により、シンプルな「サンセルフ」(ゴシック体)書体と組み合わせたポスターが現れます。(1950・1960年代) そして1960・1970年代はヒッピー文化の中からサイケデリックな文字表現が生まれます。 さらにポストモダンの時代と言われた1980・1990年代ィなるとパーソナルコンピュータの登場による印刷業態のあり方が変化しポスターそのものが大きな変化をしてきます。 (以上は、HPの解説文を参考にしました)

カンデンスキーが「全ての芸術作品は時代の子供である」(今展覧会にもこの言葉の作品あり)と言ったように、まさにポスター作品は時代の空気を反映していますよね。
タイポグラフィーに焦点を当てて鑑賞するのも楽しかったのですけれど、ポスター作品全体から、その時代の空気を読み取る、そんな見方が楽しいと思います。

私の、人生と同時進行でこの展覧会を観てきました、とても懐かしく刺激的な時間を過ごせました。
期待値ほぼ”0”で行った展覧会、意外な収穫に大満足でした。
最後に「日本人作家の作品って、素晴らしいな~」

展覧会の構成は以下の通りです。

第1部:読む文字から見る文字へ:タイポグラフィの革新(1900~30年代)
第2部:タイポグラフィの国際化:モダンデザインの展開と商業広告の拡大(1940~50年代)
第3部:躍動する文字と図像:大衆社会とタイポグラフィの連結(1960~70年代)
第4部:電子時代のタイポグラフィ

東京都庭園美術館で、3月27日迄開催されています。

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エル・リンツキー(「ソビエト連邦」展》1929年

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マックス・フーバー《、モンツァ・グランプリ》1948年

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ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン《ストラビンスキー、ベルク、フォルトナー》1955年

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ブルーノ・モングッツィ《「結婚」オスカー・シュレンマー、イゴール・ストラビンスキー》1988年

Taipo0001y
ウッディー・バートル《Y》1994年

画像は全てチラシからの引用です。

チラシ(表)
Taipo

庭園美術館の日本庭園の梅こんなに咲いてました。
Teiennume


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2011.02.07

モネとジヴェルニーの画家たち 展

クロード・モネは42歳頃からパリを離れ小村ジヴェルニーに居を移し、近隣の風景を描き、庭作りに励み、あの一連の作品が生まれます。
今回の展覧会は、印象派の作品を受け入れ、ジヴェルニーの地で一種のコロニーを形成した、画家たち、その中でも70パーセントを占めたアメリカ人画家の作品を主に紹介しています。
面白い取り上げ方かな、と思いました。

本当に印象派の展覧会は多いですよね、そして一定の入場者は見込めますよね、私は平日に行ってきたのですが、混雑とはいかないまでも、それなりの人出でした。

今回の展覧会は、絵画史の一つのエポックとしてとらえるのも、見方としては良いのかもしれません。
小村ジヴェルニーに集まった画家たちの、交流、生活が眼に浮かぶようです。
人物画(肖像画)も多数展示されています。

光の表現、空気の伝わり方は、夫々異なって面白いのですが、矢張りモネの作品は違和感なく受け入れられます、見慣れたせいもあるのでしょうか?

モネの《積わら(日没)》の展示もあります、そして《ジョン・レスリー・ブレックの《積わらの習作・秋の日》、連作が展示されています。光の表現の違いを比較して観るのも面白いですよ。
光の陰影を上手く表現したブレックの連作は動きがありますよね。
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クロード・モネ《積わら(日没)》

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《ジョン・レスリー・ブレックの《積わらの習作・秋の日7》


以下の章に分けての展示です。
第一章 周辺の風景
第二章 村の暮らし
第三章 家族と友人
第四章 ジヴェルニー・グループ

澁谷のBunkamura ザ・ミュージアムで2月17日迄開催。

Jiveruni0001fuyu
クロード・モネ《ジベルニーの冬》

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セオドア・ウェンデル《花咲く野原、ジヴェルニー》

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セオドア・ロビンソン《婚礼の行列》

ボナールの作品も展示されていて.....
Jiveruni0002bona
ピエール・ボナール《にぎやかな風景》

チラシ
Jiveruni

画像は全て、チラシからの引用です。




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2011.02.06

「いきるちから」展 アートサイト府中2010

土曜日の午後ですよ、監視員の方が、観客より多い状態というのは残念ですね。

大巻伸嗣のインスタレーション作品の一つは、暗幕で仕切られていたのですが、監視員の女性が暗幕を引いてくれて、私ひとり入ったら、ご一緒に監視員も....という状態では、申し訳なくて、じっくり鑑賞とはいきませんよね。
更に、作品が破損状態のまま.....残念です。
Ikiruoomaki
公開制作40(ビデオ放映です)

木下晋の作品を、纏めてみたのは、目黒美術館での展示が初めてなのですが、流石にあの時のインパクトは、忘れることができません。その後も青山のギャラリー等で拝見してきました。
重い主題には、圧倒されますが、展示方法は、目黒の時の方が、テーマが明確で良かったように思います。
僭越ですが。
Ikirukinosita
祈り

Ikirukinosita2
103年の闘争川

菱山裕子のアルミメッシュによる立体作品は、こちらも一度見たら忘れられない個性があって、好きなのですが、とても面白かったのですが、物語を想像させるような、展示の流れができていたらもっと楽しかったのにな~と思いました。僭越ですが。
Ikiruhisiyama
お花畑に風が吹く/ピンク


Ikiruhosiyama2
いない・いない・ばぁ


土曜の午後に、私の他に2~3人は如何にもさみしいですよね.....しつこいようですが......
常設展示室では「小山田次郎の小特集」をやっていましたし、こちらも楽しめますので、観に行っても良いのでは.......
府中市美術館で3月6日迄開催。

チラシ
Ikiru

画像はチラシからの引用です。

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