20世紀のポスター[タイポグラフィー]-デザインのちから・文字のちから
竹尾ポスターコレクションからタイポグラフィーに焦点を当てて厳選した、210点の展示です。
竹尾ポスターコレクションは、所蔵している多摩美術大学美術館で幾度も拝見しているので、行くか行くまいか、迷ったのですが、今回の焦点の当て方も面白いのかな...ということで、行ってきました。
一般に「文字による表現」全般をタイポグラフィーと定義している様です。 活版印刷の発明によりにより主に聖書文字としてスタートし、二十世紀の構成主義、バウハウス運動により、シンプルな「サンセルフ」(ゴシック体)書体と組み合わせたポスターが現れます。(1950・1960年代) そして1960・1970年代はヒッピー文化の中からサイケデリックな文字表現が生まれます。 さらにポストモダンの時代と言われた1980・1990年代ィなるとパーソナルコンピュータの登場による印刷業態のあり方が変化しポスターそのものが大きな変化をしてきます。 (以上は、HPの解説文を参考にしました)
カンデンスキーが「全ての芸術作品は時代の子供である」(今展覧会にもこの言葉の作品あり)と言ったように、まさにポスター作品は時代の空気を反映していますよね。
タイポグラフィーに焦点を当てて鑑賞するのも楽しかったのですけれど、ポスター作品全体から、その時代の空気を読み取る、そんな見方が楽しいと思います。
私の、人生と同時進行でこの展覧会を観てきました、とても懐かしく刺激的な時間を過ごせました。
期待値ほぼ”0”で行った展覧会、意外な収穫に大満足でした。
最後に「日本人作家の作品って、素晴らしいな~」
展覧会の構成は以下の通りです。
第1部:読む文字から見る文字へ:タイポグラフィの革新(1900~30年代)
第2部:タイポグラフィの国際化:モダンデザインの展開と商業広告の拡大(1940~50年代)
第3部:躍動する文字と図像:大衆社会とタイポグラフィの連結(1960~70年代)
第4部:電子時代のタイポグラフィ
東京都庭園美術館で、3月27日迄開催されています。
エル・リンツキー(「ソビエト連邦」展》1929年
マックス・フーバー《、モンツァ・グランプリ》1948年
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン《ストラビンスキー、ベルク、フォルトナー》1955年
ブルーノ・モングッツィ《「結婚」オスカー・シュレンマー、イゴール・ストラビンスキー》1988年
ウッディー・バートル《Y》1994年
画像は全てチラシからの引用です。
チラシ(表)
庭園美術館の日本庭園の梅こんなに咲いてました。
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