運慶展
金沢文庫80年の記念展です。
数少ない運慶真作の中から7展の出展です。(展示替えありです)
早速、昨日時間が取れたので、午後行ってきました。
浄楽寺に伝わる、不動明王立像と毘沙門天立像の前に据えられた椅子に腰掛けて、数十分過ごせたのは望外の収穫でした。
背丈140㎝前後の体躯の彫像は、斜めから見ると眼に照明が反射し、まるで威圧を持って今にも歩きだしそうです。
毘沙門天立像
不動明王立像
そして、今回の運慶展開催に至ったのは、金沢文庫で保管していた称名寺光明院所蔵の大威徳明王像が平成十九年に、運慶最晩年の作品であることが判明したことに由来します。
本当に小さい作品です(単眼鏡を持って行くのを忘れて後悔しました)
そして、最初に展示されているのは、奈良・円成寺の大日如来坐像です。運慶初期の作品とされています。
もう一つの目玉は、大日如来坐像三体のそろい踏みです。
円城寺、光得寺、真如苑像(展示替えの都合で真如苑像は昨日、展示なし)
光得寺
真如苑
勿論?私は素人ですから、ただただ、運慶作品を脳裏に焼き付けるべく、細部にわたって凝視し続けるだけなのですが、矢張り良いものは、観あきない、不思議なものですよね。
造詣の深い方は、展示されている参考資料をもとにさらなる深読みができて楽しさ倍増でしょうね、私はただただ見続けるのみでした。
伝運慶、湛慶作《帝釈天立像》
チラシ
実は、金沢文庫、この地を訪れるのは初めてです。
お隣の金沢八景には、子供のころ何度か海水浴にいいったのですが。
ついでに称名寺、を散策、更に海の公園まで足を延ばしてきました。
とても良い小旅行気分でした。
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コメント
sora さん、コメントを頂き有難うございました。
>私は奈良市在住でして,円成寺や東大寺南大門(仁王),興福寺北円堂像などはよく目にしております。
羨ましいです、やはり、由来のお寺でじっくり鑑賞するのが良いですよね。
金沢文庫の運慶展は初期の大日如来坐像から、晩年の 大威徳明王像迄一度に6作品が見られ至福の時でした。
混雑前に、観に行くことができて良かったです。
これからは、大混雑が予想されますので。
投稿: sora さんへ | 2011.01.23 16:37
運慶展,魅力的です。
私は奈良市在住でして,円成寺や東大寺南大門(仁王),興福寺北円堂像などはよく目にしております。
東国の作品はあまり知りませんので一度足を運びたいと存じますが,会期中に行けるかどうかは分かりませんので,とりあえず図録をとり寄せ,写真で確認したいです。
投稿: sora | 2011.01.22 19:55