「日本画」の前衛 1938-1949展
新宿駅に降り立って、さて、どこに行こうか、そんな感じの先々週の日曜日。
気分は日本画でしたので、竹橋の近美へ……到着したのは15時頃でした。
空いてましたよ。
「日本画」の前衛 1938-1949......の1938-1949に注目してくださいね。
今現在の前衛的日本画の展覧会ではありませんよ。
まさに、戦争に突入していく時代ですよね。
1936年二・二六事件、1937年には盧溝橋事件ですよね。
1941年開戦、そして、1945年の敗戦。
激動の時代に、歴程美術協会を起点とし、伝統的美意識による創造と決別し、「日本画」における新たな表現に挑戦してきた作家、作品を紹介しています。抽象、シュルレアリズム等々新たな試みで日本画の新境地を開拓しようとします。言うまでもなく西洋画家との交流も見逃せません。
当然、私は会場に入った途端、違和感を覚えました。
でも、どうでしょう、矢張り当時の時代背景、アートシーンを考え併せると、何とも貴重な展覧会に思えてきます。
まあ、この様な企画展は此れからも無いのではないでしょうか、そんな意味でも貴重な体験でした。
作品の、好き嫌い、善し悪し.....咀嚼しきれていないので、何とも言えません。
展覧会は以下の構成になっています。
「日本画」前衛の登場
II. 前衛集団「歴程美術協会」の軌跡
III. 「洋画」との交錯、「日本画と洋画」のはざまに
IV. 戦禍の記憶
V. 戦後の再生、「パンリアル」結成への道
以下の画像は、チラシからです。
山崎隆《像》1938年
田口壮《季節の停止》1938年
丸木位里《馬(部分)》1939年
山岡良文《シュバンヌンク》1938年
北脇昇《周易解離図〈八卦〉洋画1941年
船田玉樹《花の夕》1938年
京国立近代美術館で2月13日迄開催。
ある意味お薦め。
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