芭蕉 <奥の細道>からの贈りもの
このところ、出光の企画展はとても良いですね。
今回も時間が足りないと思うほど楽しめました。
出光美術館で10月18日まで開催されています。
芭蕉をどのように評価するか、いろいろな書物があり、チョット混乱するくらいですよね。
それだけ、魅力があるということでしょうが....。
残念ながら、古文書の読解が苦手な私。
でも、解説を見ながらどうにかして読みこなそうと頑張ってきました。
これも楽しいですよね。
書の変化も分かるような展示構成の良かったでですよ。
以下に展示構成を記します。
1、深川草庵の芭蕉、延宝末・天和期から貞享前期まで(1680年頃~85年頃)第一期
2、漂泊の詩人 多くの旅を重ねる貞享後期から元禄前後まで(1687~91年頃)
3、軽みの世界 元禄七年の没年まで(1691年~94年)第3期
4、芭蕉の書状、芭蕉の書と大師流他
併設の仙厓展の充実していますよ。
この美術館で仙厓の作品はたびたび拝見してきましたが、纏めてみるのも楽しいですね。
芭蕉展との併設は、良い企画ですね。
松尾芭蕉筆「櫓声波を打て」発句短冊
松尾芭蕉筆「出羽三山」発句短冊
松尾芭蕉筆「蓑虫の」発句自画賛
最後に、HPから解説文を引用させて頂きます。
「古池や蛙飛び込む水の音」の句で有名な俳聖、松尾芭蕉(1644~94)は、その生涯の内に、句を記した懐紙や短冊、弟子たちに宛てた仮名の書状など、江戸時代の俳人としては突出した水準の、美しい仮名書跡を残しています。
6年前に開催した展覧会では、芭蕉の俳人としての生涯を、俳風の変化に沿って三つに分け、俳諧の発展につれて三段階に変化した仮名の書風の変遷を辿ったことが分かり易いとご好評を得ました。本展は、この三段階の変遷を基礎にしながら、特に、芭蕉の真跡仮名の内でも最も優雅で美しいといわれる、第2期の作品群を集めることに力を注いだ展示構成にしております。加えて、充実した筆力に支えられた様々な書風の書状もご覧いただけます。
そして、各々に優れた三つの書風の仮名や、様々な書風の書状を書くことを、芭蕉に可能にしたものは何であったのか、同時代の書家や、先行する連歌師、同時代の俳人の書跡作品との比較を通して、芭蕉の仮名の魅力の謎を探ります。本展は、この趣旨にそって、「出光コレクション」の中から厳選した芭蕉の真跡26件に、第2期の芭蕉の仮名作品の宝庫である山形県内の各御所蔵先、早稲田大学図書館、大垣市立図書館などから拝借した、芭蕉の真跡、関連作品を加え、50余件の作品で構成いたします。
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