上野伊三郎+リチ コレクション 展 ウィーンから京都へ、建築から工芸へ
目黒方面に予定があって、また、チラシを見てなんとなく行ってみようかと。
この展覧会は、目黒区立美術館で、5月31日まで開催されていました。
最終日の午後だったせいか、結構な人出、そして大半が女性。
まあ、展示品からして頷けるのですが。
上野伊三郎+リチ コレクション 展なのですが展示品の大半がリチの作品。
上野伊三郎の建築設計図を見せられても、専門家以外の方は、あまり興味を持たないのではないでしょうか。
リチのデザインした、壁紙、テキスタイル、マッチ箱、七宝等々とても新鮮でした。
このような展覧会を覗いてみるのも、楽しい。
展覧会の構成は次のとおりでした。
上野伊三郎・リチのウィーン
野伊三郎と「日本インターナショナル建築会」
野伊三郎とリチの京都
建築から工芸へ
以下に、目黒区立美術館のHPの解説を引用させていただきます。
わが国のモダニズム建築の揺籃期、関西初の建築運動となった「日本インターナショナル建築会」を組織した上野伊三郎(1892-1972)は、ブルーノ・タウトを日本へ招聘した人物として、伊三郎と1925年に結婚して日本に渡った上野リチ(Felice "Lizzi" Ueno-Rix, 1893-1967)は、 ヨーゼフ・ホフマン率いるウィーン工房で培った創作理念をわが国へもたらした人物として、それぞれ日本の近代建築史やデザイン史に名前が刻まれつつも、ふたりの活動の全容はこれまでほとんど知られてきませんでした。本展「上野伊三郎+リチ コレクション展」では、こうした上野夫妻の知られざる足跡に光をあてます。
出品作品の核となるは、2006年度に京都国立近代美術館にまとめて寄贈された上野夫妻の作品資料群(京都インターアクト美術学校旧蔵)です。京都インターアクト美術学校は、1963年に上野夫妻が創設したインターナショナルデザイン研究所(のちにインターナショナル美術専門学校と改称)が前身で、小規模ながらも特色ある教育を行ってきた美術教育機関です。そして同校には、伊三郎の未公開の建築図面をはじめ、貴重な図書とともに、リチの作品のほとんどが、長年にわたり大切に保管されていたのです。さらに、この中には、「日本インターナショナル建築会」の機関誌『インターナショナル建築』が全29冊揃って含まれるなど、本作品資料群は、まさに「幻のコレクション」といっても過言ではありません。
本展では、この“コレクション”を中心に、上野伊三郎・リチ夫妻の活動の足跡を四つの章でたどり、「ウィーン=京都」の両都市間で開花した上野夫妻の創造実践を、建築・デザイン・工芸などジャンルを横断した視点で再考し、あらためて綜合的にふりかえります。
≪壁紙 夏の平原≫ 上野リチ
≪ヨーロッパ最後の港≫ 上野リチ
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