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2009.05.11

東京国立博物館本館

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東京国立博物館にはよく行くのですが、さて、あの本館、好きですか?嫌いですか?

初代国立博物館は明治14年に明治天皇の帝室博物館としてスタートしました。
J.コンドルの設計です。
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関東大震災で崩壊してしまったのですが、インドのイスラム建築様式だったそうです。
ガス灯の青い光のなかに赤レンガの建物が浮かび上がっていたそうです。
見てみたかったですね。
当時は、地理的な建築感があって、日本の伝統ととヨーロッパの伝統をつなげるにはイスラム建築が良いのではと考えたようです。
上野には寛永時もあることですし。

二代目の本館設計には、コンペがありました、条件は和風で作る、そして地震に耐えうる設計が条件です。
結果は、渡邊仁の設計で建てられました。
昭和12年のことです。
(前年2、26事件がありましたよね、時代背景があるのでしょう)
現在の本館ですね。
銀座和光、お堀端の第一生命館も彼の設計です。

そして、このコンペの条件に反発したのが、ル・コルビジェ門下生の前川國男です。
落選することを想定した設計を提出したそうです。
コルビジェが、国際連盟本部の設計コンペで落選、その後、落選展を開催して世間の注目を集めたということを意識してとのこと....。

コルビジェは美術館を作りたくてしょうがなかったようですが、上野の西洋美術館で実現します。
そのあたりの話は、別の機会にお話出来るかもしれません。
当然、前川國男の話も....。

上野ミュウジアムウィーク「国際博物館の日」記念事業2009
上野の博物館・美術建築について
という講演会の聴講メモを元に記しています、飲んでますので間違いがあるかもしれません、あしからず。

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