〔特別展〕没後80年 岸田劉生-肖像画をこえて-
連休後半(5日、6日)は、久しぶりに丹沢で山登り、または、海か川で、釣りを予定していたのですが、あいにくの雨模様。
結局新宿へ、風も強く、寒かった。
何でこんな日に出かけなくてはいけないのだと、わけも分からないことを考えながら....。
肖像画に焦点を当てたこの展覧会、私は楽しめました。
損保ジャパン東郷青児美術館で7月5日まで開催されています。
この展覧会は3つのパートに分かれています。
Ⅰ自画像
Ⅱ友人、知人
Ⅲ家族、親族
ゴッホやセザンヌらの感化をうけて自己表現としての絵画をめざした若き劉生。
自らゴッホを真似たという作品、をはじめ、多数の自画像がワンフロアに集結していました。
22~23才頃の作品のようです。
≪自画像≫
後期印象派に影響を受けた画風に満足できず、古典的な写実に変わり、いよいよ劉生らしい画風になってきていますよね。劉生自ら転機とみなした絵画です。
≪古谷君の肖像(草を持てる男の肖像≫
≪画家の妻≫
劉生というと、麗子図ですよね。この展覧会にも麗子の写真パネルが何枚か展示されていました。
美術の教科書に登場する、東博の麗子坐像(でしたっけ?)は、今回は展示されていませんが。
面白い作品が結構ありました。
≪二人の麗子図(童女飾髪図)≫
グロテスクなまでにデフォルメされた麗子像もありました。
顔輝の寒山図に学んだとありますが、面白かったですよ。
38歳という短い人生、画家としての変遷を肖像画というジャンルに焦点を当てて顧る展覧会。
分かりやすくて楽しめました。
こんな空模様の日でした。
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