氾濫するイメージ反芸術以後の印刷メディアと美術 1960's−70's
八王子夢美術館で5月17日まで開催されています。
この美術館に行くときは、何時も悪天候、大粒の雹が降ってきた日もありました。
この日は晴れ?曇り?忘れました。
雨降りでなかったことだけは確か。
この展覧会は、各地を巡回しています。
八王子では、図録完売でした。
私の青春まっただ中に活躍されていたアーティスト。
私は、団塊の世代の後、しらけ世代と言われた世代なのかもしれません。
この展覧会を見ながら、いろいろなことを考えていました。
唐十郎(状況劇場)と寺山修二(天井桟敷)との渋谷並木町での乱闘事件。
東急文化会館の三省堂書店で、寺山修二をよく見かけたこと。
あのぎらぎらした眼は忘れられません。
私の当時の(この展覧会展示作品の少し後の時期)仲間の女性は、小劇団の女優、チケットを買わされて、高田の馬場の小劇場によく通いました。
彼女は、電信柱に公演ポスターを張っていておまわりさんに捕まって、調書をとられ.....。
「初めて職業欄に女優って書いた」って嬉しそうに話してくれた。
唐十郎の、「腰巻お仙」なんかをやってました。
劇団四季の研究生。
司法試験に挑戦し続けるやつ。
公認会計士に挑戦し続けるやつ。
画家に挫折して、何故か、早稲田速記に通ってたやつ。
大学の物理を二年でやめて、山岳写真家を目指して、写真専門学校に通っていたやつ。
雪焼けの顔を思い出す。
働いては世界の川をカヌーで下っていたカップル。
チェスの国際大会でいいとこまで行ったやつ。
シナリオライターの卵も二人。
売れないロックギタリストもいた。
お茶の水の、当時の仲間は今何をしているのだろうか.....。
そんなことをしきりに思い浮かべながら見てきました。
とても良い展覧会でした。
これって、展覧会の感想じゃないですよね。
すみません。
図録は完売ですから、以下の画像はチラシから、です。
木村恒久≪都市はさわやかな朝を迎える≫
宇野亜喜良≪時には母のないこのように≫
赤瀬川原平作品
中村宏≪ドラキュラ≫創刊号表紙原画
粟津潔≪おさい権三≫文学座公演ポスター
タイガー立石≪A Point≫
つげ義春≪ガロ≫6月増刊号
横尾忠則 通し狂言「椿説弓張月」公演ポスター
夢美術館入り口
| 固定リンク
コメント
elmaさん、コメントを頂き有難うございます。
>懐かしい企画ですよね。全部が全部、同調できるわけではありませんが、とても嬉しい企画でした。寺山修司の「時には母のない子のように」が印象的でした。宇野亜喜良のイラストも好きです。
一昨年、カルメンマキのコンサートを聴いてきました。
「時には母のない子のように」をジャズっぽく歌っていました。懐かしかった....。
寺山修二は相変わらず人気ですね、氏の撮影した写真展が銀座であったり、先日も渋谷のギャラリーで天井桟敷全ポスター展をやってました。いけなかったのが残念です。
忘れかけていた作家の作品が見られて、久しぶりに昔の友達に会えたみたいで嬉しかったです。
投稿: elmaさんへ | 2009.05.17 18:09
こんばんは、makoさん!
楽しく読ませていただきました。このブログ。
makoさんって、「しらけ世代」だったのですか?私は、私より、先輩で、団塊の世代の方なのかと思っていました。(失礼なことお許しください。)もしかして、同世代なのでしょうね。すごく、嬉しいです。
懐かしい企画ですよね。全部が全部、同調できるわけではありませんが、とても嬉しい企画でした。寺山修司の「時に母の母のない子のように」が印象的でした。宇野亜喜良のイラストも好きです。
夢を持って生きていた時代が懐かしいですよね。makoさんは、どんな「夢」を持っていたのでしょうか?
投稿: elma | 2009.05.16 20:38