マイケル・ケンナ作品展 モン・サン・ミッシェル
京橋2丁目で六田知広写真展「シトーの光」を観た後、少し歩いて一丁目に移動。
ZEIT-FOTO SALONでこの展覧会を観ました。
3月14日(土)まで開催されています。
六田知広の光の捉え方は素晴らしかった。
祈りの空間、静謐を見事の捉えていた。
そして、マイケル・ケンナの作品。
モン・サン・ミッシェルはフランスの海に浮かぶ修道院です。
この光の表現は、とても新鮮でした。
人工的とも思える様な、光の鮮烈な表現。
超越的な何かを感じさせてくれます。
どのようにして、このような画像表現が可能になったのか、いやー考え込んでしまいました。
これからも、注目したい作家です。
すいません以下に、HPのコメントを引用させていただきます。
遠く、静まりかえった水の中にはかなげに浮かぶ島、それがモンサンミッシェルだ。近づくにつれ、それは大地に根ざした巨大な岩へと変貌し、旅行者達が群がりバスや車に囲まれているさまが見て取れるようになる。
モンサンミッシェルは、人生のようなものだ。人が思う通りの姿となって現われる。ブリタニーの境で水に囲まれ、フランスの北岸から1キロ、ノルマンディーに位置するモンサンミッシェル。地元の言い伝えによると、708年に大天使ミカエルがアヴァランシェ司教、オベールの元に現われ、かの地に聖堂を建てよ、と告げたという。お告げに従いすぐさま礼拝堂が建てられ、その後改修が重ねられ965年には僧侶達がベネディクト派を立ち上げるに至ったのだった。そしてそれ以来僧侶達が営々とモンサンミッシェルに集い続けている。
私は幸運なことに彼らの僧院に何度か滞在する機会を得た。私にとって静寂は友のようなものだ。滞在中、誰とも話さず、何にも気をそらされることなくひとり過ごす時間は、想像力に溢れ、自分の内面を見つめる良い機会となり、とても意味あるものだった。特に夜の時間をひとりで自由に大寺院や僧院で過ごすことができたのは特権だったと言えよう。鐘楼の最も高いところまで登り外を見ると、あのガーゴイルが自分の下に見えた。明かりのない地下室や礼拝堂を静かに巡り、世の中のすべてが寝静まる頃、人気のない路地を静かに徘徊したのだった。何時間も、遠くの砂地に光が移ろうのを眺めて過ごし、流れて行く雲に影が現われたり消えたりするのに心奪われた。カメラのシャッターを長い時間開放し、人の目には捉えられない時間がそこに積み重なる間、私は目を閉じ、切れ切れの眠りに身を委ねたものだった。モンサンミッシェルで過ごした間、私は夜も昼もただ静かに歩いた。様々なものを観察し、周囲の音を聞き逃すまいとし、何かを待ち、祈り、瞑想し、そして写真を撮った。それらの経験は何ものにも代え難い。マイケル・ケンナ
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コメント
elmaさんコメントを頂き有難うございます。
>言葉では言い表せないほど、ステキでした。
仰るとおり、この光の表現はとても素晴らしいですよね。
何か、たどり着けない世界を見せてくれる作品に触れると、感動しますね。
投稿: elmaさんへ | 2009.03.15 08:43
こんばんは、makoさん!
私も、やっと、行ってきましたよ。どうして、今日になったかというと・・・。私のブログに書いてあります。
>人工的とも思える様な、光の鮮烈な表現。
>超越的な何かを感じさせてくれます。
>どのようにして、このような画像表現が可能になったのか、
ほんとうに、ステキでしたね。言葉では言い表せないほど、ステキでした。やっぱり、撮影する人の気持ちがその空間に入って対象物と一体化しないといけないのでしょうね。
他の作品も好きになりました。ご紹介ありがとうございました。
投稿: elma | 2009.03.14 20:37