源氏物語千年紀 石山寺の美 観音・紫式部・源氏物語
今月は、お寺さんの展覧会が続きます、というよりも、この展覧会はタイトル通り、紫式部、源氏物語が主題。
強風吹き荒れる日、なるべく歩かないで行ける美術館へ...と思って。
そごう美術館で3月29日まで開催されています。
如意輪観音坐像 江戸時代
会場に入るとすぐ如意輪観音坐像が展示されています。
さすがに御本尊は持って来られません、お前立ち佛です。
如意輪さんというと6本の腕にイメージですが2本です。
先日、サントリー美術館観てきた三井寺の如意輪さんには、かなわないかな....
その他4体の仏像の展示がありますが、期待しないほうがいいかもしれません。
でも、紫式部を描いた軸物、源氏物語屏風が嬉しい。
机に向かって書き物をしている女性、そして月、もう紫式部のパターンですね。
そして、源氏物語の名場面を描いた屏風。
ここで悔しい思い.....
絵を見て、物語が思い出せないのです。
学生時代に、与謝野晶子訳、数年前に田辺聖子訳を読んでいるのですが...あれれ...
如何に読み込んでいないかが分かった。
登場人物が多く、複雑に絡んでいますからね。
本当のところ、2冊とも通読はしていませんからね....瀬戸内寂聴訳文庫本が書店には並んでいますね。
もう少し歳をとったら、谷崎訳も含めて比べ読みしたいと....
なにかとても春に相応しい華やいだ気分に包まれて、いい空間でした。
良弁正像 室町時代
源氏物語図屏風(部分)伝 土佐光芳
源氏物語図色紙 土佐光吉 桃山時代
最近、どうも横着になって、すみません。
HPの解説を以下に引用させていただきます。
琵琶湖から流れる瀬田川の右岸に位置する大本山石山寺は、良弁僧正によって747(天平19)年に開創されました。巌の上に安置していた聖武天皇の念持仏・如意輪観音像が不思議とその場を離れなかったため、この地に堂舎を建立したのが石山寺の起こりです。
寺は平安時代中頃になると、観音霊場として、また真言教学の学びの場として、貴族たちの「石山詣」を迎えることとなります。紫式部もそのひとりでした。紫式部は同寺に参籠した際、八月十五夜の名月の晩に「須磨」「明石」の発想を得、やがて『源氏物語』を生み出したのです。
会場では、本尊厨子前に安置されている《如意輪観音坐像》をはじめ、土佐光起らによって精巧に模された《石山寺縁起絵巻》や中世の曼荼羅といった宝物によって、古刹・石山寺の世界をご紹介いたします。続いて、同寺の所蔵する江戸から近代に至る『源氏物語』を主題とした絵画・工芸のきらびやかな世界が広がります。この世界最古の長編小説は、1008(寛弘5)年の完成当時から現在に至るまで、繰り返し図様化・絵画化され、日本人の心に浸透してきました。本展では、室町時代に描かれた最も古様を示す《紫式部聖像》を筆頭に、『源氏物語』を題材とした絵巻や屏風、華やかな装飾がほどこされた工芸品などにより、源氏の世界を展覧いたします。
| 固定リンク
コメント