« 21年2月のまとめ | トップページ | iphoneで青空文庫 »

2009.03.08

ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画

Ruburu1

私用で、休暇をとった金曜日。
雨、雨でした。
それなのに、西洋美術館のチケット売り場には行列ができていました。
矢張り....ため息。

この展覧会は国立西洋美術館で6月14日まで開催されています。

行くなら、開催まもなくのウィークデーと以前から決めていました。
横浜美術館で懲りていますから、あの日はなんと2時間待ちの大行列でしたから。

この展覧会に展示さている作品、ほぼ全点ハズレなしです。
行かれる方は、出来れば望遠鏡(単眼鏡?)を持参して、すみからすみまでじっくり観られるといいと思います。
それだけの価値ありです。

このの展覧会、17世紀ヨーロッパ絵画を三つの大きなテーマに分けて、横断的に検証しています。
「黄金の世紀とその陰」
「大航海と科学革命」
「聖人の世紀における古代文明の遺産」


解説に、「ヨーロッパ絵画の王道」「黄金の世紀」とありますが。
肯けますね。

レンブラント、フェルメール、ルーベンス、プッサン、クロード、ラ・トゥール、ドメニキーノ、 グェルチーノ、ベラスケス、ムリーリョ......名前を聞いただけでも、観に行かなければと思ってしまいますよね。

会場に入ったら直ぐ、これですから、たまりませんよね。
Ruburumariblog
フランス・プルビュス(子)≪マリー・ド・メディシスの肖像≫

Ruburubroablog
ピエール・ミヤール≪ド・ブロア嬢と推定される少女の肖像≫

コーナーを曲がると、突き当たりに。
Ruburubimado2feru
ヨハネス・フェルメール≪レースを編む女≫
矢張り、一番の人だかり。

更にすすむと
Ruburu2blog
ベーテル・パウル・ルーベンス≪ユノに欺かれるイクシオン≫

Ruburu2berasuke
ディエゴ・ベラスケスとその工房≪王女マルガリータの肖像≫

階段を下りて。
Ruburudorutiblog
カルロ・ドルチ≪受胎告知天使≫
なんと美しいことか...是非実物を。


Ruburudaikubkog
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール≪大工ヨセフ≫
「美術の窓2月号」の表紙はこの作品でしたね。
ここにも人が集まっていました。
Ruburubimado100


Ruburubimado3simonblog
シモン・ブーエ≪エスランの聖母≫


最終フロアに。
Ruburubimado3blog
グエルチーノ≪ペテロの涙≫
この感情表現もじっくり。


そして、私の一点は、ル・ナン兄弟の≪農民の家族≫です。
黄金の時代の陰の部分かもしれません。
描かれた人々の表情に....
Ruburutirasi1runan

全71点が載っているチラシも珍しいですね。
Ruburutirasi1blog


Ruburutirasi2blog


≪法悦の聖フランチェスコ≫という作品名の展示が2点ありました。
時代は溯りますが...
塩野七生は「ルネッサンスとはなんであったのか」の中でこのように書いています。

ルネサンスという、芸術面に最も華麗な成果をあげた歴史上の精神運動の土と水と光を整えたのが、芸術とは一見無関係に見える宗教家の聖フランチェスコと政治家のフリードリッヒ2世であったと私は考えています。

卓見ですよね。
聖フランチェスコの影響下に帰依した、日本人の作家、宗教家の著作を思いながら....

|

« 21年2月のまとめ | トップページ | iphoneで青空文庫 »

コメント

Takさん、コメントを頂き有難うございます。

>これでけ西洋絵画の名品を集めての開催する
展覧会、しばらくお目にかかれないでしょうね。

仰る通りですよね。
私なんか、ここで寝泊まりできたら幸せ...なんて思ったりしました。
ヨーロッパ絵画の王道、その通りですよね。

投稿: Takさんへ | 2009.03.09 21:45

こんにちは。

これでけ西洋絵画の名品を集めての開催する
展覧会、しばらくお目にかかれないでしょうね。

本物のルーブル美術館は広すぎて疲れてしまうので
自分などにはこの程度がちょうどいい作品数です。

投稿: Tak | 2009.03.08 12:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画:

» 「ルーヴル美術館展」 [弐代目・青い日記帳 ]
国立西洋美術館で開催される 「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」の報道内覧会にお邪魔して来ました。 ルーヴル美術館展 公式サイト (展覧会会場内の様子を撮影した画像はこの記事の一番下にあります) (またこちらの記事に展覧会出展全作品画像付きリストがあります) 展覧会を観終えた後、普段であれば気分が高揚し「凄い、凄い」と念仏を唱えるかのようにつぶやいている自分ですが、今回はどうも様子がおかしい。 日本初公開となる、大好きなヨハネス・フェルメールの「レースを編む女... [続きを読む]

受信: 2009.03.08 11:59

« 21年2月のまとめ | トップページ | iphoneで青空文庫 »