ライト・[イン]サイト 拡張する光、変容する知覚
チラシの解説を読んでいると尻込みしてしまいそうですが、楽しい展覧会でした。
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーで2月28日まで開催されています。
光をテーマにしたインスタレーションが12作品展示されています。
例えば、インゴ・ギュンターの《サンキュウ―インストゥルメント》
定期的に発光するストロボの照射を受けると見学者のシルエットが壁面に一時的に焼き付けられる作品。
とても面白いのですが、作者は広島に原爆が投下された直後の閃光,そして瞬時のうちに消えてしまった人々の残した影を擬似的に体験することを意図している。
丁度この日、同じ新宿の都庁の展望台では、原爆資料展を開催していた。私は正視するのがつらくなって、早々に階下に降りてきた。
アンソニー・マッコールの《You and I, Horizontal》はミストに照射される光が造形として知覚されるインスタレーション。見学者の影も含めて、とても刺激的な映像体験ができます。
私が、一番面白いと思ったのが
《思考プロジェクター》エイリアン・プロダクションズ
以下に、横着して、HPの解説を引用させていただきます。
発明家のニコラ・テスラ*が1933年に語った,「体験者の思考を(網膜を通して)撮影するカメラ」,という実現されなかった構想に触発されたインスタレーション作品.体験者は,自身の眼の表面と眼底の高解像度画像を,正面の壁に拡大されたプロジェクション映像として見ることになる.この画像は,アーティストがあらかじめ制作した映像アーカイヴとオーヴァーラップしながら左の壁にプロジェクションされ,またその画像がインターネットでストリーミングの後,人々のコメントが追加された上で右の壁にプロジェクションされる,という3段階のプロセスをたどる.
私も体験してみました。
眼鏡屋さんにいくと顎と額をつけて覗く機械、ありますよね。
あれを、想像してください。
係りの方が、眼の写真と、眼底写真を撮ってくれます。
その写真が正面の壁に大写しにされます。
そして、左の壁には私の網膜になにやら人の顔が......勿論合成。
帰りに、チケット№が書かれた紙片をくれます。
家に帰って、サイトのアーカイブニアクセスすると、会場で映した写真がダウンロードできると言う仕組み。
その他、おなじみの作家のインスタレーションが楽しめますす。
常設展も、楽しめますよ。
詳しくはNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーのサイトでご覧下さい。
画像は、チラシから切り取りました。
今回の展示、とは異なる点がありますので、予め....
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