開山無相大師650年遠諱記念 特別展「妙心寺」
「京が伝える禅の名宝」とチラシに書いてあります。
珍しく早めに参戦して来ました。
土・日ですが、そんなに混み合っていませんでした。
すみませんが下記に、いきなりHPの解説文を引用させていただきます。
妙心寺は建武4年(1337)、花園法皇(はなぞのほうおう)が自らの離宮を禅寺としたことに始まります。そして、開山(かいさん:初代住持)として花園法皇によって迎え入れられたのが関山慧玄(かんざんえげん)(諡号(しごう)「無相大師(むそうだいし)」)でした。関山慧玄やその師、宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)をはじめとする名僧たちの墨蹟(ぼくせき)や頂相(ちんそう)、妙心寺を支援した細川家など諸大名に関する作品、中世以来妙心寺に伝わる唐物・唐絵、室町時代から江戸時代にいたる多様かつ華麗な屏風や襖絵、白隠慧鶴(はくいんえかく)ら近世の高僧の活動を伝える墨蹟・禅画など、妙心寺の禅文化を彩る貴重な文化財は、禅宗史にとどまらず、わが国の歴史や文化を物語るうえで重要な位置を占めています。
本展は、無相大師の650年遠諱(おんき)を記念して開催されるもので、六世紀半にわたる妙心寺の歴史の中で花開いた禅の文化を、国宝4件、重要文化財およそ40件をはじめ、妙心寺本山ならびに塔頭の所蔵品を中心にご紹介します
以下に私の感想を記します。
展示作品 には、相当数の書と名僧の肖像画(軸物)が含まれています。
肖像画(軸物)については、ほぼ素通り。
書については、解説を頼りに、何とか読み取ろうと頑張ってきました。
公案?の類の前では暫し考え込んでみましたが.......
お馴染み、白隠の作品は邪気が溢れて楽しいものばかり。
行き帰りの電車の中で、禅の公案解説本を読んで行ったのですが....
白隠の有名な公案「隻手の音声(せきしゅのおんじょう)」を思い出しながらの鑑賞です。
既成概念を全て捨てて、自分の感性を信じて、頭を空っぽにして、発想豊かに楽しむ......そんな感じで見ていると楽しくなりました。
そして、矢張り、屏風、襖に描かれた絵画作品に、魅力を感じました。
(私の感性が、既成に感化されて麻痺しているのかも知れませんが)
狩野元信の四季花鳥図の清清しい趣。
大胆にデフォルメされた狩野山雪の老梅図襖。
そして、チラシにも使われている、狩野三楽の龍虎図屏風、迫力満点で楽しめます。
でも、私の一品は同じ三楽の松図、この枯れた風情、と大胆な構図には惹かれました。
(すみません、画像なしです。展覧会で....)
以下に、チラシ等から引用した画像を.....
国宝 宗峰妙超墨蹟 関山道号(2月8日まで)
狩野三楽 龍虎図
狩野三楽 龍虎図
狩野三雪 老梅図
白隠慧鶴 達磨図
玩具船 豊臣棄丸が実際使った遊具とのこと。
長谷川等伯 枯木猿猴図
最後に、展覧会の構成です。
■第1章 臨済禅 ―応燈関の法脈―
■第2章 妙心寺の開創 ―花園法皇の帰依―
■第3章 妙心寺の中興 ―歴代と外護者―
■第4章 禅の空間 1 ―唐絵と中世水墨画―
■第6章 妙心寺と大檀越 ―繁栄の礎―
■第7章 近世の禅風 ―白隠登場―
■第8章 禅の空間 2 ―近世障屏画のかがやき―
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