没後40年レオナール・フジタ展
またしても一日前の参戦。
実は、昨年購入していたチケットが、どこかに紛れ込んで見つからない。
こんなことなら今回はパス、と思っていたのですが.....竹橋の近美でやったばかりでもあるし。
でも、矢張り観ておこうかと。
行ってきました。
上野の森美術館で1月18日まで開催しています。
不真面目な美術部員であった頃、図書館で読んだ評伝「猫と女とモンパルナス」
藤田嗣治は、出会った女性に必ずブラウスを自らミシンで縫ってプレゼントしたという、この逸話が妙に記憶に残っています。
その頃展覧会で絵画も観ているはずなのですが思い出せません。
私にとってのフジタは、裸婦と猫、そして自画像なのですが、今回の目玉はパリ郊外の倉庫で発見された大作ライオンのいる構図、犬のいる構図、闘争Ⅰ、闘争Ⅱです。
チラシには、「幻の群像大作、最初で最後の日本公開」と書いてあります。
館内では、修復にかかわった方々のコメント、そして作業の様子が放映されていました。
ライオンのいる構図
闘争Ⅰ 闘争Ⅱ
仰臥裸婦
猫
さて、今回の展覧会の構成は次の通りです。
第一章 初期、そしてスタイルの確立へ
第二章 群像表現への挑戦-幻の大作とその挑戦
「馬とライオン」世界初公開
フジタと猫
第三章 ラ・メゾン・=アトリエ・フジタ エソンヌでの晩年
第四章 シャペル・フジタ キリスト教への改宗と宗教画
残念ながら、私にとっての大発見はありませんでした。
でも、観にいって後悔はしていませんよ。
初期の作品のなかに、モジリアニを想起させる作品があり、面白かった。
また、晩年の宗教画には、良いものがありました。
礼拝
花の洗礼
フジタの描くキリストには、違和感を持っているのですが、今回、一枚良い作品を発見しました。
水彩ですが、今日の私の一枚です。
画像は無しです。
すみません。
私の記憶には残り続ける一枚になると思います。
アトリエ・フジタの室内再現もありました。
混んでましたよ。
例によって、この美術館、貸しローカーが極端に少ない、預かっていただけるのは、手荷物のみ、コートは預かってくれませんでした。
そして圧迫感のある館内に、人の熱気、じっくり鑑賞出来る環境ではありませんでした。
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