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2008.12.30

良かった展覧会2008

今年のベストは、平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展」
東京国立博物館 3月25日~6月8日
日光菩薩、月光菩薩の美しいこと、ほれぼれ。
展示方法も素晴らしかった。


思いつくままに、私の心を揺さぶってくれた展覧会を以下に。
町田市立国際版画美術館の企画展が3つ入った。
ゆっくり見っれるのが実にいい、今年の企画展は特に充実していた。

山口薫展 都市と田園の間で
世田谷美術館 11月3日~12月23日
絶筆≪おぼろ月に輪舞する子どもたち≫は、本当にに美しい絵画だった。  


石内都展 ひろしま/ヨコスカ 
目黒区立美術館 11月15日~1月11日
写真家のあり方の一面を見事に見せてくれた。
思いこんだ被写体を、きちっと撮ること.....教えてもらいました。

近代日本画の巨匠 速水御舟 ―新たなる魅力―
平塚市立美術館 10月4日~11月9日
御舟はやはり天才だった。
再認識させてくれた。

大琳派展
東京国立博物館 10月7日~11月16日
こんな豪華な展覧会も珍しい、何度見ても飽きない。
それほど素晴らしい作品が勢ぞろい。

フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち 
東京都美術館 8月2日~12月14日
今年の目玉展覧会でしたよね。
柔らかな光の表現に見入ってしまった。
忘れられない展覧会。

ピラネージ版画展2008-未知なる都市の彼方へ-
町田市立国際版画美術館 10月4日~11月24日
建築家、考古学者でもあったジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720~1778)が描く壮大な古代ローマのモニュメントを、大画面で、より壮大に描いていた版画の迫力。


舟越桂 夏の邸宅展
東京都庭園美術館 7月19日~9月23日
建物(部屋)にマッチングした展示作品の妙。
感心感心。

エミリー・ウングワレー展
国立新美術館 5月28日-7月28日
エミリー・ウングワレーの見事な心象表現。
会場に入ってすぐ、心が揺れた。 

六波羅蜜寺の仏像展
東京国立博物館 7月10日~9月21日
地蔵菩薩立像の優しい面立ちは忘れられない。


対決 巨匠たちの日本美術 
東京国立博物館 7月8日~8月17日
星取表をつけながらの鑑賞。
巨匠の作品に悩みましたが、これもまた楽しく充実した時を過ごせました。

中国の山水と花鳥 -明清絵画の優品-展
町田市立国際版画美術館 6月28日~8月3日
日本の絵師たちが如何に憧れ模倣してきたか。
もっと中国絵画に注目してもいいのかもしれません。
昨年の、中国憧憬という企画展がまたよかった。 

柿右衛門と鍋島 
出光美術館 4月5日~6月1日
柿右衛門の余白の美に惚れぼれ。
鍋島の良さの再確認もさせてくれた。
 
F1 疾走するデザイン 展
東京オペラシティアートギャラリー 4月12日~6月29日
ただ、ただ、速く走るためだけにデザインされた車体、そのフォルムの美しさに圧倒されました。


美術家たちの南洋群島 展
町田市立国際版画美術館 4月12日~6月22日
明治から、戦後まで、不幸な時期(戦時下)も含めて、いろいろな美術家が、南洋諸島を目指しました。
ゴーギャンに触発されて南洋に渡った芸術家も勿論。
このような視点で企画された展覧会、過去にもありましたが、この展覧会は秀逸でした。

コロー光と追憶の変奏曲
国立西洋美術館 6月14日~8月31日
子供の頃、西洋絵画に興味を持ち始めた原点のコロー、楽しみにしていた展覧会。
何時までも会場にいたかった。
≪真珠の女≫は素晴らしかった。


何か、書き忘れた展覧会が他にも......あるような気がして。


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コメント

はろるどさん、コメントを頂き有難うございます。

>またお戻りの後に奈良まで見に行きました。
貴blogを毎日拝見しているのですが、その行動力には驚嘆です。
今年も参考にさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

御舟展、本当に楽しみですよね。

投稿: はろるどさんへ | 2009.01.02 09:21

おめでとうございます。ベストを拝見しました。

薬師寺展は美術展、博物館展という枠を超えるような見事な企画でしたね。
この展観で菩薩様の美しさに心打たれ、またお戻りの後に奈良まで見に行きました。本当に素晴らしかったです。

>御舟はやはり天才だった。

またそれを再確認するべく、新山種へも巡礼したいと思います。
本年もどうぞ宜しくお願いします。

投稿: はろるど | 2009.01.01 19:52

elmaさん、コメントを頂き有難うございます。

良い展覧会鑑賞、共有できて光栄です。

>絵画鑑賞がお好きな方は、ほんとうにたくさんお出かけになっていますよね。

実は、反省しています。
「こんな展覧会にくるのなら、家で本を読んでいるんだった」と思ったこと、しばしばです。

町田市国際版画美術館の企画展、来年も全て参加して、極力レポートします。よろしくお願いします。

お世話になりました、よい年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。

投稿: elmaさんへ | 2008.12.31 10:34

Takさん、コメント、TBを頂き有難うございます。

「阿修羅展」は楽しみですね、必ず観にいきます。

町田市立国際版画美術館は、常設展示も結構充実しています。来年も、企画展全て観てきますので....。

来年も充実した企画展に出会えると良いですね。

お世話になりました、来年もよろしくお願いいたします。

投稿: Takさんへ | 2008.12.31 10:19

おはようございます、makoさん!

makoさんが挙げられた15の展覧会中、9つは、私もとても印象に残る展覧会でしたね。その中でも平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展」を私もベストワンに選びたいです。

絵画鑑賞がお好きな方は、ほんとうにたくさんお出かけになっていますよね。私は、それに追いつかないのが残念です。

良い作品に出会うとほんとうに、その日がハッピィな気分になります。そして、ず~っと、そこにいたいような・・・これは、『町田市立国際版画美術館』ぐらいしか味わえませんね。混んでいない展覧会を探すのに一苦労・・・来年は、どうなることでしょう。

いよいよ今年も大晦日、「除夜の鐘」「初詣」と続きます。どうぞ新しい年の幸せをお祈り申しあげます。

投稿: elma | 2008.12.31 06:33

こんにちは。

町田市~の企画展他でも好評のようですね。
とりわけ「美術家たちの南洋群島」は。
中々うちからだと行きにくいのですが
来年からはチェック対象に入れねばと思います。

薬師寺展を上回る仏像展もうなかろうかと
思いますが、来年春には「阿修羅展」が。。。
楽しみです。今から。

少々早いですが
来年も宜しくお願い致します。
良いお年をお迎えください。

投稿: Tak | 2008.12.30 12:09

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