映画 潜水服は蝶の夢を見る
製作年 : 2007年
製作国 : フランス=アメリカ
配給 : アスミック・エース エンタテインメント
上映時間 : 112分
キャスト・スタッフ
監督 : ジュリアン・シュナーベル
原作 : ジャン=ドミニク・ボービー
脚本 : ロナルド・ハーウッド
出演 : マチュー・アマルリック 、 マリー=ジョゼ・クローズ 、 マックス・フォン・シドー
この映画は、カメラが眼の代わりになった映像で始まり、長い間続く。
かなりの、閉塞感。
少々見ているのがつらい。
雑誌「ELLE」の編集者で、三人の子どもの父親のジャン=ドーが病院のベッドで目を開けた。
息子とドライブ中に、脳梗塞の発作に襲われて、三週間にわたって昏睡状態が続いたのだ。
認知能力は正常、しかし物理的に機能しているのは、左目だけ。
ロクトイン・シンドローム(閉じ込め症候群)になってしまったのだ。
最も過酷な状態かもしれない。
彼は、潜水服と表現した。
海辺の病院で、彼は、言語療法士の導きにより、目のまばたきによって意思を伝える事を学ぶ。
療法士が、アルファベットを発音し、瞬きによって目的の文字を選択していく。
瞬き一回が、yes、2回がnoだ。
最初の言葉は「死にたい」
やがて彼はそのまばたきで自伝を書き始めた。
もう、悲観的な思考はやめた。
記憶と、想像力で、蝶のように舞おうと考えたのだ。
そして、カメラはジャン=ドーと周りの人々を客観的に撮らえる映像に変わっていく。
実に、20万回に及ぶ瞼の開閉によって自伝を書き終えたジャン=ドーは、出版の10日後に亡くなってしまう。
人生の断片を淡々と描いた映画。
観る方によっては、退屈かもしれない。
私は、このような描き方も好きです。
カメラワーク、映像に注目。
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コメント
elmaさん、コメントを頂き有難うございます。
暫く映画を観ていませんでした。
久しぶりに借りてきて見ました。
まさに「人生の問いに答える」
そのものの映画でした。
それにしても、運命とは過酷ですね。
投稿: elmaさんへ | 2008.11.03 09:09
makoさん、こんばんは!
この映画、私も観ました。
生きるための意志力を感じさせられますよね。「20万回の瞬き」で綴ったという本・・・。すごいと思います。
脳梗塞が突然、襲いかかって・・・。仕事に専念する人に多いみたいですね。知り合いでも、家族でも(実父は、47歳の時に、そしてリハビリをして60歳まで生きました)、若い時に襲われてしまうと、大変ですね。本人の努力と家族の支えがあって初めて回復に向かうような気がします。
自分がそうなってしまったら・・・と考えると空恐ろしい気がします。お互いに健康には、気をつけましょうね。
ヒューマンな、いい映画でしたね。
投稿: elma | 2008.11.02 20:09