ピラネージ版画展2008-未知なる都市の彼方へ-
私が好きな美術館の一つ、町田市版画美術館で、11月24日まで開催されています。
この企画展も見ごたえがありました。
建築家、考古学者でもあったジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720~1778)の版画展です。
壮大な古代ローマのモニュメントを、大画面で、より壮大に描いています。
単色の銅版画は地味な印象ですが、ピラネージの描くその風景は圧倒的な力を持っています。
現在の、ローマの写真が添えられていて、比較しながら観るのも楽しいものです。
監獄シリーズが展示されているコーナーは、異質な感じを持ちますが、時の詩人、作家等に好まれたようです。
「ローマの景観」は137点中37展の展示ですが、このコーナーだけでも十分楽しめます。
一番お勧めです。
永遠の都ローマの時空を超えた旅へ、あなたも.....
この美術館の個性は、秀逸と私は思うのですが。
「サンテイ・アポストリ聖堂の柱廊に見られる古代の浅浮き彫り」
(『古代の壷、錮台、石碑、石棺、三脚台、ランプそして古代の装飾』より)、1778年刊
「角度を付けて透視図法で眺めた古代の大理石製脚付き壷」
「古代アツピア街道とアルデアティーナ街道の交差点」
「ネルヴァのフォロの一角」
『牢獄』(第2版)Ⅰ
「ティボリの滝」ローマの景観より
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