ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展
結構空いて、ゆっくり楽しめました。
行った日は、夏ばて気味でしたので休憩室で休んでいたら、居眠りしてしまいました。
すっきり、して再度鑑賞。
せかせか観ないで、名画が飾られた空間でゆっくり時間を使い、この空間を楽しむ、良い一日になると思いますよ。
以下、にチラシ解説文の前段を引用させて頂きます。
わたしたちは太古の昔以来、花の咲くのを楽しみ、果実の実るのを悦んできました。神話やキリスト教の絵画の中にもそれを確かめることができます。16世紀の末になると、このような花と果実、そしてまた、人々の生活を彩る食器や調度は、風俗がのなかから次第に独立していくかたちで、それ自身の魅力を示し始めることとなります。花の美しさ、果実のみずにずしさ、調度類の絢爛豪華さが、それぞれに美術の主題となってくるのでした。 「静物画」の成立です。ブリューゲルの花、デ・ヘームの果実、バスケニスの楽器、これらが独特の魅力を発して大いに愛好されることになってきます。しかし、「静物」「still life」とは「黙した生命」のことです。この言葉はきわめて暗示的でしょう。私たちが静物画を見て「花の命」、「果実の魂」というがごとく、ごく単純な言葉を思うとき、この美術は実は、大変深い意味を伝えているのではないでしょうか。そこには、永遠の生命の輝きとともに予感される死の影もあるからです。花も果実も切り取られた命である故に、今ここにおいては、至極の美しさと存在感を持って現れます。この両極のはざまには、宇宙の神秘、生命の神秘を垣間見るがごとき深い川が直感されるのです。
ディエゴ・ベラスケスの《薔薇色の衣装のマルガリータ女王》が目玉ですが、何か印象派の絵画を見ているような感覚にとらわれました、なかなかよかったですよ。
画像は全てチラシから、です。
アントニオ・デ・ベルダ《静物 虚構》1634年
ピーテル・バウル・ル-ベンス《チモーネとイフェジェニア》1617年
コルネーリス・デ・ヘーム《静物 朝食卓》
エヴァリスト・バスケニス《静物 楽器、地球儀 天球儀》
ファルケンボルフ工房《花市場 春》
ヤン・ブリューゲル(父)《青い花瓶の花束》
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