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2008.07.07

ブッダはなぜ子を捨てたか

山折哲夫著
2006年1刷
集英社新書

本を読まなくなったと何度も記してきましたが、それでも月に何度かは図書館に行きます。
このタイトルを見たら読みたくなりますよね。

シッタルダは29歳で出家されました。
著者は、家出という視点で、ブッダの出家物語を見直そうとされました。

そのように思われたのは、ガンジーとその長男との不幸な関係について考えてからのようです。

シッタルダは16歳で結婚し、29歳でラーフラを生み、すぐ出家しました。
ラーフラとは、悪魔という意味を持ているようです(わが子に....)
シッタルダは、子も、妻も地縁もすべて捨てて家出したわけです。
シッタルダ自身も、生まれて7日後に母を失っています。
全てを捨て去ることによって......

ガンジーは、13歳で結婚し、4子を生み育てますが、その間19歳でイギリスにわたります。

長男ハリラールは離婚後再婚しようとしますが、ガンジーは、許しませんでした。
子を産むことは原罪的呪いの行為であり慎むべきだと主張したそうです。

さて、捨てられた悪魔ラーフラは後に、ブッダ十大弟子の列に加わることになります。
ハリラールはガンジーの世界から最後までへだてられ、人生の敗残者として人生を終えなければならなかった。

飲んでの投稿記事ですのでこれまで......


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コメント

うしろの正面さん、コメントを頂きありがとうございます。

私は、偉大な仕事をした人々の親、親類の気持はいかばかりのものなのか、と考えることがよくあります。

ブッダにしても、イエスにしても、親鸞にしても....

この本、タイトルの割に、ある意味拍子ぬけの内容かなとも思ってしまいましたが...
勉強にはなりました。

出家を、家出と、とらえて見直すというのは面白い発想ですよね。

投稿: うしろの正面さんへ | 2008.07.08 21:34

いつも寄る本屋で先日よりこの本が平積みになっていて、ものすごく気になっていました。
2006年の刊行だったのですか。新刊なのかしらと思っていました。見落としていたんですね。

世界中が仏教徒だったら争いは起こらないだろうなー、と常々思いますが(私は仏教徒なので手前味噌ですね)、実はブッダ(シッタルダ)の人生そのものは結構激しい。
ガンジーも無抵抗主義だということは知っていますが、私生活は激しいものがあったのですね。
大きい事を成すということは犠牲を伴うものなのか。
二人の偉大な指導者の人生に触れてみたくなりました。

投稿: うしろの正面 | 2008.07.08 12:16

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