桜桃
今年も桜桃忌(6月19日)の様子を伝える記事が新聞に載っていた。
太宰治の小説は、根強い人気があり、若い世代にも読み継がれているようだ。
高校生の時に読み始め、ファンになる人が多いようだ。
私もその一人で、授業中に夢中で読んだ。
どの本が好きかと訊かれれば、私は「津軽」と答える。
何故と問われても説明に窮するのですが。
太宰と長年付き合った編集担当の方が書いた「太宰治 恋愛と結婚」という本も、散らかし放題の本棚周辺のどこかに埋もれているはずだ。
心中相手、山崎富栄が両親にあてた遺書の書き出しが印象に残っている。
私は、三鷹市のギャラリーに行くたびに、心中場所を通って、吉祥寺まで歩くことにしている。
ネットでは、斜陽が映画化されて、佐藤江利子が、かず子役で主演するとも伝えららた。
かたずけなけなければならない私用が幾重にも重なって身動きできない休日。
何処にも出かけられず、もどかしかった日。
反面、休日の過ごし方を考え直す良い機会かも知れない...とも思ったりもした。
何か一つでも、イベントを...と思って。
とあることを実行。
長年やってみようと思っていたこと。
冷蔵庫で桜桃をギンギンに冷やしておいた。
そして、湯船に肩まで浸かって、おもむろに食べ始める。
10個目、11個目......
やはり、そんなに食べられるものではなかった。
五木寛之が「最近やめられないこと」としてエッセイに書いていた。
もう何十年前の話を、しつこく覚えていて、実行してみたわけです。
しかし、氏はこんな話題でも、読んでいて、吹き出してしまうような面白い話にしてしまう。
浜口陽三の「さくらんぼ」がとても良い。
仕方なく、さくらんぼで楽しんだ一日。
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