映画 蝶の舌
製作年 : 1999年
製作国 : スペイン
配給 : アスミック・エース
キャスト
フェルナンド・フェルナン・ゴメス (D Gregorio)
マヌエル・ロサノ (Moncho)
ウシア・ブランコ (Rosa)
ゴンサロ・ウリアルテ (Ramon)
スタッフ
監督 ホセ・ルイス・クエルダ
原作 マヌエル・リヴァス
今朝の話。
サッカー、2008ユーロでスペインが優勝した。
完璧な守りの勝利だ。
美しいパス回しは、完璧。
アナウンサーが次の様な事を言っていた。(今日ではなく、過去のスペインの試合実況の中で)
「過去の歴史から、皆で国家を歌うのは難しかった。選手全員が、歌っている。このチームが一つになって戦っている。」
この映画は、スペイン内戦を扱った映画。
美しい緑に囲まれた村の八歳の少年と先生の物語。
本当に映像が美しい映画だ。
1936年の冬の終わり、ガリシア地方の小さな村。
8歳のモンチョは喘息持ちで、皆と一緒に一年生になれなかった。
いよいよ、登校の日モンチョは、教室に入るが、怖くなって飛び出してしまう。
そんなモンチョを先生は、叱るどころか、優しく包み込んでくれる。
時に、先生は、クラスの生徒を森へ連れて行って、蝶には細くてゼンマイの鋼にように巻かれている舌があること等々大自然の楽しさを教えていく。
兄は楽団に所属して、演奏旅行に行くようになる、ポンチョも一緒だ。
兄の恋あり、ポンチョの淡い恋あり。
何時も、暖かく接してくれる、先生がポンチョは大好きだ。
しかし、スペイン政治は激動の時期を迎えようとしている。
主人公モンチョの周りの大人たちも政治や選挙の話で持ちきり。
父はコミュニスト、母は、敬虔なカトリック信者という家庭。
グレゴリオ先生と司祭の関係も......。
夏が来るころ、政情不安はのっぴきならない状態までになっていた。
コミュニストの拘束が始まったのだ。
ポンチョの母は、コミュニストの父にカトリックを装い、教会に行くことを進める。
そして、家族で教会に行くと、群集がざわめいていた。
そこにトラックがやってくる。
教会からは、拘束されてトラックに乗せられる人の列があった。
そして、最後にグレゴリオ先生も......。
母は、父にそして、ポンチョにも、拘束された人々を罵るように促す。
父は涙ながらに、そしてポンチョも、走るトラックを追いかけながら.....
最後にポンチョが叫ぶ言葉に作者はどのようなメッセージを....考えてしまった。
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