「ガレとジャポニスム」展
場所柄でしょうか、ガレの人気でしょうか、矢張り込み合っていました。
二重三重の列ができるほどではなく、割とゆっくり鑑賞することができました。
サントリー美術館で5月11日まで開催されています。
この美術館に、先日投稿した、《杉本貴志展 水の茶室・鉄の茶室》のチラシがありました。
乃木坂駅のすぐ近くにあったので帰りがけによって見てきました。
あちらこちらで、ガレの作品は観てきたので、どうしようかな、と思っていたのですが。
時間が空いたので、連休の日の午後行ってきました。
ガレ如何に、日本文化の表面のみだけでなく、精神性まで踏み込んで作品製作に取り込んだのかが良く分かる展覧会です。
最後の展示作品《蜻蛉》には人だかりが出来ていました。
最晩年の作品ですが、とても素晴らしい杯です。
展示構成は、以下のとおり。
文面については、サントリー美術館のHPから一部抜粋引用させていただきました。
画像は、チラシから。
第1章:コラージュされた日本美術・・・ジャポニスム全盛の時代
ガレ以外の作家の作品も含め、工芸作品を中心に、ジャポニスム全盛の時代を紹介。
2章:身を潜めた日本美術・・・西洋的表現との融合、触れて愛でる感覚
1880年代以降、ガレのジャポニスムは、表面的な転用から変容を開始します。この頃のガレは、日本美術を取り入れながら、長年培われた西洋的な表現との融合を試みます。
第3章:浸透した日本のこころ・・・自然への視線、もののあはれ
1900年頃、自然そのものが形になるという日本美術的な思考や、構図の妙、「もののあはれ」といった日本的な感覚が、ガレの世界観の中でどのように昇華されていったかを見ていきます。
第4章:ガレと蜻蛉
国の形が蜻蛉の交わる形に似ていることから、蜻蛉の古称にちなんで「秋津洲(アキツシマ)」と言われた日本。ガレは、蜻蛉文を付したある作品に、「うちふるえる蜻蛉を愛する者これを作る エミール・ガレ」との銘文を彫っています。また、最晩年の脚付杯《蜻蛉》は、まるで彼の形見のように、ごく近しい友人かあるいは親族に授けられたとも言われています。最後の章では、「蜻蛉」を通じて、ガレの創作をふり返ります。
蓮に蛙
蝙蝠、芥子
過ぎ去りし苦しみの葉
蜻蛉
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