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2008.03.11

原民喜 内面に迫る草稿 朝日新聞文化欄

三鷹時代の、太宰に関する記事を最近掲載していた朝日新聞ですが、今日の朝刊に、この記事がありました。

以下、要約です。

民喜は、普通の社会生活を送るのが困難なほど極端な無口だったとされるが、発表稿には無い、「一人立ちできない大人になっていた」原因が草稿には直接記載されており、民喜の人格形成の原点に迫る資料として注目される。

遺族から寄贈された資料の中から、研究者が見つけた草稿だそうです。


民喜が社会不適合者になった原因として、これまでも11歳の時に純真な父親を亡くしたことが一因ではないか、との見方があったが、今回発見された草稿には、それを裏付ける直接的な記述がある。
<父を失ってからの私は、何かこの世に漲る父性的なものに絶えず威圧されて・・・・・・人と争うことも親しむことも好まず内側へ内側へと消え入らうとした。さうして、何時までたっても一人立ちの出来ない大人になっていた>


興味をお持ちも方は、3月11日の朝刊をご覧ください。
全文は4月10日発売の「三田文学」春季号に掲載されるそうです。
是非読んでみたい。

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