自画像の証言 展
最終日の出陣となってしまいました。
17日まで東京藝術大学陳列館で開催されていました。
上野に行くたびに、行かなければと思い続けたこの展覧会ですが。
いつも時間切れで延び延びになってしまいました。
以下の五部構成の展覧会でした。
1、黒田清輝と最初の二枚
2、黄金時代 1904年卒業組み
3、明治から大正へ
4、戦時下の画学生群像
5、昭和から平成へ
東京藝術大学の卒業製作で描かれて残された自画像の展覧会です。
黒田清輝のポリシーによるものだそうです。
明治、大正、昭和、平成と描き続けられた作品を観ていると、時代そのものの写し絵のようです。
作家の外面、内面、技量まで現れてしまう自画像はある意味作家にとって、怖いですね。
自画像を見ていると、後の作家の作品に表れる、個性の萌芽が垣間見えるように思いました。
また、時代とともに多様化する表現に、逆に、個性が埋もれてしまっているようにも思いました。
現代を生きる我々も、多様化する選択肢の中で、迷い、個性が埋もれてしまっているところに、現代人の懊悩があるのかもしれないと思ったりしました。
以下、図録から。
最初の二枚
黒田清輝
北蓮蔵
もっと載せたいのですが......。
青木繁
岡鹿之助
浜田知明
駒井哲郎
岸田衿子(女優今日子の姉上)
千住博
出口孝広
山本麻理
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