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2007.05.12

生誕100年 靉光展

Aimitublog

近美の常設展にを観に行くと、何か気になる絵画がありますよね。
靉光の眼のある風景です。(チラシの作品)

連休の初日に行って来ました。
5月27日まで開催されています。

彼は38歳で戦病死しました。

チラシに、
昭和のはじめ、芸術家たちの集まった街、池袋モンパルナス。
その中に驚くべき幻想の世界を描き出した一人の画家がいた。
その名は靉光。
と書いてあります。

彼の作品イメージとして、シュルレアリスムの影響を思い浮かべますが、戦時統制のため
わずか二年間程度の期間に描かれただけのようです。

この時代を生きた洋画家の常ですが、フォービズム、ルオー、ゴッホ等々作風を取り入れたと思わせる作品も数点あり、また、東洋画、日本画への思いも捨てがたかったようです。

彼の生きた時代に思いを巡らしながらの鑑賞でした。

私のベストは(《馬》 1936年)です。
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この絵画が描かれたのはニ・二六事件があった年です。
私には、あの時代を写し取ったように思えました。


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編み物をする女 1934年

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コミサ(洋傘による少女) 1929年

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花園 1940年

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白衣の自画像 1944年

最終コーナーに展示されている三枚の自画像は素晴らしい。


以下にHP解説文を引用させていただきます。
 

昭和の戦前・戦中期に、きわめて個性的な作品を描き、近代日本美術史上に大きな足跡を残した画家、靉光(あいみつ)。このたび彼の生誕100年を記念する回顧展を開催します。

 靉光(本名:石村日郎、1907-1946)は広島県に生まれました。1924(大正13)年に上京し、「池袋モンパルナス」と呼ばれた界隈で仲間たちと切磋琢磨しながら、自らの画風を模索していきます。その探究の果てに生み出された《眼のある風景》(1938年)や、細密で幻想的な一連の作品は、シュルレアリスムの影響を思わせつつも、けっしてその一言では片付けられない独自性と“謎”に満ちています。描く対象に鋭く迫り、写実を突き詰め、そして突き抜けた先に生み出された幻想。この類まれな境地に達した彼ですが、戦争によってその画業は途絶しました。召集を受けた彼は、終戦後まもなく上海で、わずか 38歳で戦病死したのです。

 現存する彼の作品は、必ずしも多くはありません。しかし、描く対象の本質をえぐり出すようなその作品の評価は、今日ますます高まっています。本展では、幻想的な作品をはじめ、応召前に残した3点の自画像など代表作を網羅し、約130点の作品を時代・傾向別に4つの章に分け、靉光の見つめたものを検証します。

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コメント

elmaさん、コメントを頂きありがとうございます。

>昭和の時代と平成の時代・・・同じ道を歩もうとしているような気がしてなりません。

戦争の体験、本質を身にしみて感じている世代が、少なくなってきています。

何が何でも、戦争だけは嫌だという魂は受け継ぎたいですね。
全ての戦争に、反射的に拒否反応を示す。
教育では難しいですよね。

歴史を勉強するのも大切ですね。

改めて、この展覧会で感じてきました。

投稿: elmaさんへ | 2007.05.14 12:37

おはようございます!

「人間の魂」が「闇」を感じた時・・・これをどう表現するのだろうか?彼は、芸術家として、そういうことを実験していたのだろうなと感じます。よく見てみようこの社会をと・・・。

 昭和の時代と平成の時代・・・同じ道を歩もうとしているような気がしてなりません。「希望」の持てる社会を希求したいですね。

投稿: elma(自分磨き) | 2007.05.13 06:41

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