志野と織部-風流なるうつわ
この類の展覧会では珍しく、行列に並んで鑑賞するということになりました。
22日までで終了のためでしょうか、それとも志野、織部は人気があるのでしょうか、分かりません。
土曜日の午後、出光美術館に行って来ました。
午前中ランニング、そして、出光美術館、国際フォーラムで熱狂の日音楽祭の下見(チケットが結構ありました)
銀座和光で写真展、歩いて日本橋三越までいってグレースケリー展を観るという行程でした。ただし、グレースケリー展は5分で通過、何のために行ったのだろうか。
以下に、展覧会の構成と簡単な感想を記します。まったくの素人なので.....。
桃山陶 土に生気を吹き込んだかたち
このコーナーでは、楽長次郎の赤楽茶碗、黒楽茶碗も展示されています。
表現が難しいのですが、黒楽の、微妙な光の反射が魅力です。
(三井記念館で行なわれた楽の展覧会もすばらしかった。思い出しました)
志野-白いうつわ誕生-
さてさて、このコーナーに国宝志野卯花墻が展示されています。
矢張り、造形美、色、つや、すばらしい器です。
単純な、楽、志野(特に白)の茶碗は、これこそ和(日本)の美そのものだと思います。
黒織部-傾(かぶ)きの意匠-意識してみたのは初めてです。
楽への思いがあったのでしょうか。
黄瀬戸―青いうつわへの憧れ-
焼き物のの肌と文様が素朴でとても暖かい印象です。
織部-風流なるうつわ-
緑釉の具合で微妙に表情が変わります。そして、意匠、多様な文様。
私は、志野のほうが好みなのですが。
篠と織部の文様意匠
かたちの源流
香合と文房具
志野と織部の作品をこれだけ纏めて見ることが出来たのは収穫でした。
出来れば、すいている館内でじっくり見たかった。
出光美術館のHPから引用させていただきます。
史上最高のバブル景気に沸いたとされる桃山時代。それは日本に「うつわ革命」さえももたらしました。漆器や木器など木を主体にした中世までの食器文化を根底から覆し、陶器や磁器というやきもの主体の近世の食器文化へと移行させたのです。その新たなシンボル的なやきものが、志野や織部などの美濃陶器でした。 志野や織部は、それまで中国産や朝鮮産の外国のやきものに独占されていた高級什器のシェアに食い込んだ初の国産のやきもので、かたち・色彩・文様、そして肌合いなど、すべての点で外国産のうつわとは異なる、魅力的な和の造形を創造しました。とくに志野の茶道具(茶碗や水指)、織部の懐石器(向付や鉢)は、日本のうつわを根本的に変えるような大きな影響を後世に残したのです。 それではその造形の特徴とはいったい何だったのでしょうか。今回はその点を追求していきます。本展では、出光コレクションの志野と織部を一堂に会するとともに、国宝1件、重要文化財3件をはじめとする館外の秀逸な名作を特別出品し、現在実現できうる最高の「志野と織部」展を目指します。陶芸ファンには見逃すことのできない盛りだくさんな内容です。 和のうつわのもつ醍醐味を存分に堪能していただけると幸いです。
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