八木重吉の詩を描く
我が家からは遠いのですが、8日までの展示ということでしたので、時間をやりくりして車で行きました。
市民センター、ロビーの片隅、小さな展示コーナーにありました 。
チラシには、「ハンディをもつ仲間の個性あふれる表現力で八木重吉の詩を作品にしました」と書いてあります。
これらの作品の率直な表現が、なんとすばらしいことか......
ガラスの反射の関係で、撮影角度がまちまちで、見づらいと思います、ご容赦ください。
すべての作品をご紹介したかったのですが、展示場所等の関係で、うまく撮影できない作品もありました。
赤とんぼ
赤とんぼが
うかんでる
ため息のように
ながれてる
花がふってくると
おもう
花が散ってくると
おもう
二のてのひらに
うけとろうとおもう
涙
つまらないから
あかるい陽のなかにたって
なみだをながしていた
花
にこ にこ
遊びたくなった
ひとつ花をください
もって遊ぶんです
花はなぜ美しいか
ひとすじの
気持ちで
咲いているから
富士
富士をみたことがある
母とみたことがある
弟や兄といっしょのこともあった
嫁いだ末っ子の妹と
秋の田圃みちを
あるきながら
みたこともある
富士をおもうとたのしい
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コメント
うしろの正面さん、コメントを頂きありがとうございます。
貴blogを拝見すると、写真へのこだわりがひしひしと伝わる良い写真ばかりだと思います。
私のは、気まぐれ写真です。
totemokimagureというアドレスも持っているくらいですから。
この展覧会の作品は、ある意味、とても完成度の高いものだと思っています。
けれんみを感じさせない作品は心にすーと入ってきますね。
投稿: うしろの正面さんへ | 2006.11.07 04:16
私は「花ななぜ美しいか」が載っている記事を見ました。
この詩の意味を私なりにとらえ、真の美しさ、強さを考えました。
そして、この絵の持つ素直さと勢い。
正に花が咲くのと同じものを持っています。
写真を撮るということは、やればやるほど(凝れば凝るほど)下心の湧く作業であると思うのですが、この絵の持つ意味に立ち返る必要があるなと思いました。
投稿: うしろの正面 | 2006.11.06 13:07
elmaさん、コメントを頂きありがとうございます。
有名作家の作品もいいのですが、この様な作品も見つづけたいですね。
完成度の高い作品が多いと感じました。
ぶらりと訪れて、この様な作品に出会えると、とても良い気持ちになれます。
今回観にいったのは、新聞記事がきっかけでした。
投稿: elmaさんへ | 2006.11.06 08:27
おはようございます!
なんと、力強い作品でしょう!
「生きたい!」「生きている!」という切望と実感が伝わってきます。いいですね、こういう作品に触れるといい意味での「ショック」を得ます。
ありがとうございます、八木重吉さんのことを思い出させていただきました。
投稿: elma | 2006.11.05 05:53