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2006.10.08

仏像 一木に込められた祈り

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楽しみにしていた展覧会が始まりました。
早速行ってきました。

チラシの副題に
一木造りの名宝。
百四十余軀 東京に終結!!
奈良、平安から円空、木喰までとあります。

まず、上野の森美術館で開催されている、ダリの回顧展に行ったのですが、予想通り、45分の入場待ちでした。
チケットを持っていったのですが、パスしました。

国立博物館はさほど混み合ってはいませんでした。

木彫の仏像の精神性に触れ、その時代の、どの様な人々が、これらの仏像の前で、何を思い佇んでいたのでしょうか........。そんなことを思いながら観て回りました。

国宝「菩薩半跏像(伝如意輪観音)京都 宝菩薩院願徳寺」が人気です。
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完璧な造形美、端正なお顔の造りはすばらしいものです。
その他、重文の仏像45体がずらりと展示されています。
私は、仏像の横顔がとても好きなのですが。
例によって、正面から、ぐるりと一周しながら鑑賞してきました。

奈良、平安の仏像の造形美もすばらしいのですが、私は、円空仏が矢張り好きです。
素材(木)の持つ形、霊性を生かした微笑の仏像の前に立つと、思わず口元が緩んできます。
昨年、そごう美術館で開催された円空仏の展覧会の規模にはかないませんが、このコーナーを何度も訪れて、堪能してきました。

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木喰の作品を、これだけ、まとめて観るのは初めてなのですが、ご近所のおじさん、おばさんが仏様になったような、とても庶民的で、楽しい仏像に会えて、嬉しくなってしまいました。
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良い展覧会ですよ。、時間が許せば、あと何度か行きます。円空仏に会いに。
 

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コメント

makoさん、こんばんは。
早速のTBをありがとうございました。
今回の展示では特に円空の仏像に接することが出来て良かったです。

>円空さんは12万体の仏像を彫りました。
そして、出会った人々に、そっと差し出したようです。

そうだったのですか…。
諸国を渡り歩いて仏像を制作していたとは聞きましたが、
そっと差し出していたとはまた感慨深いですね。
各地に眠る円空の仏像が、
あの穏やかな笑みを未だたたえていると考えると、
何やら嬉しい気持ちになります。いいですよね。

投稿: はろるど | 2006.11.13 01:25

elmaさん、コメントを頂きありがとうございす。

円空さんは12万体の仏像を彫りました。
そして、出会った人々に、そっと差し出したようです。

円空さんは、幼少時に亡くした母の顔を彫っていたのではないでしょうか。

投稿: elmaさんへ | 2006.10.09 05:37

おはようございます。

>素材(木)の持つ形、霊性を生かした微笑の仏像の前に立つと、思わず口元が緩んできます。

画面を見ていて、私もそう感じました。
いいですね。荒削りで、素朴で、いいですね。
仏像の「ピカソ」版といった感じです。

「木喰」のは、ツルツルしていますね。雰囲気が「羅漢」と似ている気がします。

近いうちに私も行きたいと思います。


投稿: elma | 2006.10.08 06:43

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東京国立博物館・平成館(台東区上野公園13-9) 「仏像 一木にこめられた祈り」展 10/3-12/3 一本の木材から像を造り出す(パンフレットより。)という、いわゆる一木彫の仏像を紹介した展覧会です。主に「十一面観音菩薩立像」を中心とする奈良・平安期の仏像と、それより大きく時代の下った江戸時代の円空(1632-1695)、木喰(1718-1810)の制作した仏像が展示されています。 基本的に信仰の対象である仏像を心ではなく目で見るのはとても難しい... [続きを読む]

受信: 2006.11.13 01:21

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