浅井忠と関西美術院展
郷愁を憶えるような展覧会でした。
府中美術館で10月9日まで開催されています。
いわゆる旧派(ヤニ派とも)を代表する?作品とともに、浅井忠と関西美術院に関係した画家の総出演です。
教科書として、図録も購入してきました。
展示作品を、コーナーごとに図録から紹介します。
それぞれの画家の、意外な作品、らしい作品が観られてとても意義のある一日でした。
もっと紹介したいのですが、時間の関係で........
京都洋画の揺籃期、浅井忠上洛以前
田村宗立 茶摘図
牧野克次 裸婦
この絵のモデルは淡谷のり子とのことですか....
小笠原豊涯 肖像
京都洋画壇再興、浅井忠の上洛と関西美術院開院まで
浅井忠の作品が20点ほど展示されたいます。
浅井忠 グレー風景
(グレー村に取材した作品数点には、明るい色調も観られます)。
都鳥英喜 籠屋
鹿子木孟郎 ノルマンディーの浜
関西美術院を支えた人々、草創期の賑わいと浅井忠の逝去まで
安井曽太郎 自画像
黒田重太郎 渚に座せる女
梅原龍三郎 パリ支庁
関西美術院から巣立った人々、浅井忠没後の展開と新世代の台頭
宮本三郎、向井潤吉、須田国太郎等の作品の展示もあります。
この様な作品もあるのだなと、発見がありました。
須田国太郎 ルイザ バルバラ
宮本三郎 家族席
(宮本三郎美術館で以前観た記憶があります)
向井潤吉 ル・バル
この様な展覧会は、今後、関東では開催されないかもしれませんね。
以下に、HPから解説文と、出展作家のリストを引用させていただきます。
祇園祭、葵祭―いにしえから繰り返される年中行事もさることながら、桜、新緑、蝉時雨、紅落葉、そして雪景―四季の織りなす自然の豊かさに惹かれ、京都を訪れる旅人は年間約4500万人ともいわれています。古きを守り新しきを入れながら育まれ守られてきた京の風情は今日も様々な表情をみせ、これからも愛され続けていくことでしょう。
今から百年前、西洋式絵画を志し、油彩画や水彩画を学んだ画家たちもまた、この京都の「美」に心を奪われていました。フランス・パリ留学中の浅井忠は、それまで洋画研究において一歩先んじていた郷地の東京を去り、京都に洋画研究のあらたな活動の地を求めました。浅井を慕って次々と京都へと移った東京の若き画家たち(鹿子木孟郎、都鳥英喜、霜鳥之彦)が、京都に関西最大の洋画研究所を「関西美術院」を創設しました。この関西美術院からは安井曽太郎をはじめ梅原龍三郎、須田国太郎らわが国を代表する画家達が数多く輩出し、京都は日本的洋画発展のメッカとなっていきました。 今年3月に創立百周年を迎えた関西美術院の軌跡を約120点の作品でたどります。古都を舞台に展開して日本の洋画研究の幅と奥の深さを是非ともこの機会にご堪能ください。浅井 忠 鹿子木 孟郎 黒田 重太郎 林 重義
田村 宗立 寺松 国太郎 安井 曽太郎 国盛 義篤
小山 三造 芝 千秋 梅原 龍三郎 佐竹 徳
牧野 克次 加藤 源之助 田中 善之助 錦 義一郎
松原 三五郎 津田 青楓 足立 源一郎 伊庭 傳治郎
山内 愚僊 神阪 松濤 山崎 福之助 向井 潤吉
河合 新蔵 小川 千甕 須田 國太郎 伊谷 賢蔵
伊藤 快彦 榊原 一廣 井垣 嘉平 宮本 三郎
櫻井 忠剛 国松 桂渓 川端 弥之助 松村 綾子
松本 硯生 澤部 清五郎 服部 喜三 谷出 孝子
宮永 東山 新井 謹也 十亀 広太郎 福井 勇
小笠原 豊涯 霜鳥 之彦 田中 佐一郎 飯田 清毅
都鳥 英喜 間部 時雄 中村 研一 津田 周平
杉林 古香 国枝 金三 水清 公子
千種 掃雲 西川 純 里見 勝蔵
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コメント
kiha2001さん、はじめまして。
とてもとても、アドバイスなどはできません。
何か、気になる記事がありましたら、またお立ち寄りください。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: kiha2001さんへ | 2006.11.01 12:43
充実した作品群に圧倒されます。
梅原龍三郎の「パリ市庁」が好きです。
今後も見学させていただきたいブログです。
お金がないわたしもヤフー・ブログに
架空の「新悠々美術館」を開館しています。
見ていただいた上、アドバイスをいただけると
さいわいです。
投稿: 悠々美術館 | 2006.10.31 21:29
teshi-hi さん、コメントを頂きありがとうございます。
何か、懐かしい感じのする展覧会でしたよね。
必死になって、西洋画のエッセンスを学び取ろうとしていた時代から体系的に絵画を見られたとても良い企画だと思いました。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: teshi-hi さんへ | 2006.10.24 12:46
初めまして。
私もこの企画展に行ったのですが、非常に充実した内容のこのブログを見て、自分のブログで勝手にこちらを紹介してしまいました。
作品数といい、内容の充実度といい、素晴らしい企画展でした。
投稿: teshi-hi | 2006.10.24 00:26
お邪魔します。内容が詳細で非常によかったので、使わせていただきました。有難うございました。
それと間違って2回送信してしまいました。失礼しました。
投稿: よし | 2006.10.12 17:12