石踊達哉展 松涛美術館
色彩の雲水よ 永遠に
The Shoto Meseum of Art
ISHIDORI
SHOWCASE
チラシのコピーです。
チラシの裏にはこう書いてあります。
絵画という芸術を、
美術館という時空さえも超越し、
平成琳派・石踊達哉の世界が
いま、動き出す。
松涛美術館は好きな美術館の一つで、最近開催された企画展のほとんどを見てきました。
今回の企画も、力が入っています。
地下一階の展示会場は青海波で壁面を覆っています。
染物がつるされ、屏風が並びます。
二階の展示場では、飲み物をとりながら、ソファーに深々と腰掛けてジックリ鑑賞できます。
一人か二人で、この空間を楽しめるのはとても良い気分です。
スペースの関係で、点数が少ないので残念です。
作品名から、想像してください
青海波、KICHO、双樹紅白梅図、秋野、しだれ桜、MISU、雪中扇面散屏風、断雲四季草花図屏風、もみじ,秋の宵、大地、リュクサブールの林檎、夢む、昴、RYOSHI、詞書、継ぎ料紙
料紙の解説パネルには、こう書いてありました。
装飾された料紙を選び、それに文字を書く、そのときの胸のときめき、が伝わってくる。
装飾料紙と、美しい仮名散らし書きが融合し総合的な美を生む。
以下の画像は、チラシのコピーです。
詳しくご覧になる方はHPがありますのでそちらでどうぞ。
石踊達哉の視線
最後に、HPから、解説の引用をさせていただきます。
「平成琳派」と呼ばれる石踊達哉(1945年~)は、伝統的な花鳥風月の世界を現代的な感覚で捉え、その画風は優艶、緻密で流麗であり、独自の宇宙観を展開しています。1988年より渋谷のほかパリにアトリエをかまえ、国内外で精力的に発表をつづけています。1998年には瀬戸内寂聴現代語訳『源氏物語』の装幀画を手がけました。本展は、日本画の持つ抽象、象徴、装飾性という三つの伝統を意識した新作30余点を展覧。平面思考の日本画を立体でみせる画期的な展示方法で美術館全体もひとつの作品として提示、石踊芸術の新境地を紹介します。
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コメント
おはようございます。
コメント返しです。
松涛というと、高級住宅街だと思っていたのですが・・・。円山町は、反対側でしたか?
「東電OL殺人事件」は昔、読んでいます。
とてもショッキングな内容でした。どうして?・・・と思わずにはいられませんでした。心の中に何か満たされぬもの、闇を抱えて生きていたのでしょうか。
当日は、お祭りでとても賑わっていました。祭りの囃子がスピーカーで流され、町衆が元気に御輿をかついでいる姿をみると、この町もしっかり自分たちの町を守っていこうとしているのだなと思いました。
投稿: elma | 2006.09.18 08:29
elmaさん、コメントを頂きありがとうございます。
松涛美術館は、建物もいいですよね。
こじんまりとして、ゆっくり鑑賞できるので、よく出かけます。
松涛美術館→写真美術館が私の定番です。
本好きのelmaさんですからご存知かもしれませんが、東電OL殺人事件はご存知ですか、事件当時はセンセーショナルに報道されました。
線路を反対側に渡ると、あの事件の現場です。
線路をはさんで、高級住宅街とホテル街、ある意味とても興味のある場所です。
佐野眞がドキュメンタリー調の本を出しています。読み応えありでした。
投稿: elmaさんへ | 2006.09.18 07:24
>装飾された料紙を選び、それに文字を書く、そのときの胸のときめき、が伝わってくる。
>装飾料紙と、美しい仮名散らし書きが融合し総合的な美を生む。
この言葉につられて、出かけてみました。予定変更です。
出かけて良かったです。見学者は、6人ぐらい。ゆっくり楽しめました。
甲乙つけがたい作品ばかり・・・でした。「青海波」のところで、上から吊るされていたシルクスクリーンの白い垂れものが気に入りました。
メモを取っていたら、それは「ボールペンではありませんよね」と注意されてしまいました。シャーペンだったのですが・・・。
松涛美術館の展示のセンスには、「よさ」がありますよね。「余白の美」を大切にするというか・・・そこまでを計算に入れて、全体に作品の美しさを演出しようとしています。洗練された美術館だと思いました。
すてきな作品をご紹介くださいまして、ありがとうございました。
投稿: elma | 2006.09.17 22:16