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吉本隆明氏は著書良寛の中で、書についでだけでなく、良寛は難しいと書いておられます。
著書中の「良寛書字 無意識のアンフォルメル」から気になったフレーズを下記に引用させていただきます。
そして、「おいらくの身は」に続く文末の良寛という署名はもはや象形でも意味でもなく、ただ生命の糸が縮まって畳み込まれた概念のはらわたのようにおもえてくる。
それ自体ではとても「良寛」とは読めないところまで草化をおしすすめたときにはじめて流れるような点と曲線の造形の美が、固有名(=「良寛」)じたいでできあがった。
2006.09.03 | 固定リンク Tweet
elmaさん、コメントを頂きありがとうございます。 一人の人物を、理解しようとすると、出自、時代、社会的背景等々を鑑みないと難しいことを改めて感じました。
松村氏のblogは時々見に行きますが、超人ですね。
投稿: elmaさんへ | 2006.09.04 08:23
>もはや象形でも意味でもなく、ただ生命の糸が縮まって畳み込まれた概念のはらわたのようにおもえてくる。
さすが、吉本隆明ですね。
枯れているわけでもなく、なぜか、艶っぽい書体が好きですね。
以下は、松岡正剛氏が捉えた良寛感です。ご存じかも知れませんが・・・。
『良寛の生き方は、「脆弱を恐れず、寂寥を忘れず」というところにあった。なぜ、弱っちくてはいけないのか、なぜ、寂しくちゃいけないか。そう、良寛は問うたのだ。弱いのは当たり前、淋しいのはもっと当たり前、それでいいじゃないかと問うた。』
それが書にも表れているような気がします。
投稿: elma | 2006.09.03 08:36
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elmaさん、コメントを頂きありがとうございます。
一人の人物を、理解しようとすると、出自、時代、社会的背景等々を鑑みないと難しいことを改めて感じました。
松村氏のblogは時々見に行きますが、超人ですね。
投稿: elmaさんへ | 2006.09.04 08:23
>もはや象形でも意味でもなく、ただ生命の糸が縮まって畳み込まれた概念のはらわたのようにおもえてくる。
さすが、吉本隆明ですね。
枯れているわけでもなく、なぜか、艶っぽい書体が好きですね。
以下は、松岡正剛氏が捉えた良寛感です。ご存じかも知れませんが・・・。
『良寛の生き方は、「脆弱を恐れず、寂寥を忘れず」というところにあった。なぜ、弱っちくてはいけないのか、なぜ、寂しくちゃいけないか。そう、良寛は問うたのだ。弱いのは当たり前、淋しいのはもっと当たり前、それでいいじゃないかと問うた。』
それが書にも表れているような気がします。
投稿: elma | 2006.09.03 08:36