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2006.05.13

ケーテ・コルヴィツの生涯を描いた映画「リュックブリック(回顧)」

Ruck3

ドイツの女性画家、ケーテ・コルヴィツの生涯を描いたもの。

アミキ ダンス シアター カンパニー 舞台上演ドキュメントです。
アミキ ダンス シアター カンパニーは、1980年に創設され、ロンドンを拠点とする、障害者と健常者の統合されたダンスカンパニーです。
 
先週、借りてきたDVD「ミリオンダラー ベイビー」を見て、あきれた後でしたので、余計印象深く感じました。

障害者と健常者の統合された舞台は、社会的なリアリティーを醸し出していました。
当時のドイツの歴史、政治状況、ケーテの作品、生涯をある程度知っておかないと、きついかも知れません。

以下は、舞台の中で、語られる台詞です。
ネットのサイトから抜粋引用させていただきました。

『死』のセリフ
ファウストは霊魂を呼び覚まし、
彼らはファウストに従った。
私と同じ事ができるか? 
命ずるのは私の方だ。
ケーテ・コルヴィッツよ。
偉大なるドイツの芸術家よ。
お前は本気で考えるか、
芸術で世界を変えられると?
『死』に捕らえられたのは初めてではないだろ。思い出してみろ。
お前は貧しい者達の間で人生を送った。
死との対話・・・戦争の喧噪の中で失われた人生。
飢える子供達、泣く女達、貧困と死と謀略の残した傷跡。
お前が描くことを選んだのは、そういうものばかりだ。
偉大なるドイツの芸術家ケーテ・コルヴィッツよ。
お前はこの悲劇を変えられると本気で思うのか?
なぜ人生を踊って暮らさない? 酒場で同級生達と踊っていた昔の様に。
私もあそこにいたのだよ、忘れてしまったかい?
いま私達が一緒にいるのは、
お前にすべてを思い出してもらうためなのだよ。

ケーテ・コルビッツの展覧会には、もう一度行く予定です。
ロダンを尊敬していたこと、バルラッハの木版に刺激を受けて、50歳を過ぎてケーテも始めたことも知リました。
その他の関連芸術家も含め、興味の輪、拡張中です。

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コメント

うしろの正面さん、コメントを頂き有難うございます。

>今は平面の表現にとどまっていますが、いつかは三次元のほうに戻りたい。

いやいや、うしろの正面さんは、二次元画面で三次元、四次元をも表現しようとしているのではないのですか?違うのですか?
じゅうぶん伝わってきますよ。

投稿: うしろの正面さんへ | 2006.05.15 21:14

makoさん、こんにちは。
顔を出して怖がらせてもいけないかと思いましたが、
>ロダンを尊敬していたこと、バルラッハの木版に刺激を受けて、50歳を過ぎてケーテも始めたことも知リました。
を読んでは寄らずにいられません。
殴らないってば!(笑

ロダンとバルラハのお陰でこの春は深く心に残る春となりました。
多分この後の人生、彫刻をすることにはならないと思いますが形を生み出すことには精神性が必要なのだということを改めて思いしらせてくれました。(芸術はなんでもそうですが)
今は平面の表現にとどまっていますが、いつかは三次元のほうに戻りたい。
ケーテが50歳で始めたのならまだ間に合う。
更なる刺激を受けるために、やはり、見にいかなくてはならないだろうか・・。

投稿: うしろの正面 | 2006.05.15 13:05

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