川端龍子展
良い陽気の土曜日、午前中上野の北斎展(4回目)に行ってから、両国の江戸東京博物館に行ってきました。川端龍子展を観るのが目的です。
会場に入ると、北斎の作品が眼に焼きついていたので、違和感を覚えたのですが。
ゆっくり時間をかけて鑑賞すると、なるほどと納得がいきました。
草の実(昭和6年)絹本着色、六曲一双屏風は見事。これだけでも行った価値がありました。
紺地に焼金、白金、青金の金泥を見事に使い分けて奥行き、広がりを表現しています。しばし立ち止まって鑑賞しました。見飽きることのない逸品です。
とても面白かったのが、逆説生生流転です。先日近美で横山大観の生生流転を見てきたばかりでしたので、なおさらです。狩野川台風に取材しています。南洋の島の風景から始まり、(南洋の村の風景、サメ、エイ、カメ、ワニ等が描かれています) 台風雲が描かれ、狩野川での水害の様子が続きます。最後は、復興風景(工事用のトラック等が登場) 、太鼓橋、鳥の飛んでいる絵が描かれたいます。分かりやすいいい作品です。
その他、慈悲光礼讃(朝・夕)(光の表現が印象的)、土(金泥をたの顔料と混ぜて使っています。枯れた色調が印象的)、南飛図(大胆な構図)がとてもよかったと思います。
会場絵画の面目躍如というところでしょうか。
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コメント
takさん。コメント、TB有難うございます。
会場は、すいていてじっくり鑑賞することが出来ました。もう少し展示作品数を増やした、総合展のような、展覧会を期待したいですね。
投稿: mako(雑感ノート) | 2005.12.06 10:06
こんばんは。
北斎展との掛け持ちですか
お疲れ様です!
もっともっと広い会場なら
川端の大きな作品も
更によく観られたと思います。
投稿: Tak | 2005.12.05 22:19