プラート美術の至宝展
10月1日に損保ジャパン東郷青児美術館で開催されているプラート美術館の至宝展に行ってきました。
聖母伝説、キリスト教歴史画ともいうべき作品を観ることができて、良い勉強になりました。
テンペラ、フレスコ、油彩、レリーフ等々展示されています。フレスコ画独特の良さは素晴らしいのですが、今回の展示会では2点?のみでした。現地でと言うことでしょうか。
目玉はフィリッポ・リッピの絵画なのでしょうが、強烈ななインパクトは受けるというような絵画ではないと思いました。絵画史の上では重要な存在なの加も知れませんが....
リッピは聖帯を授ける聖母の中で、聖女マルゲリータに恋に落ちた尼僧クルレツイアを描きこんでいますが、画家は、こういうことが好きなようです。
私が興味をもて見た絵画は下記です。
3つの対神徳の寓意--懸命・親交・節制(ジョン・マリア・ブッテリ)
聖体を授ける聖母(フィリッポ・リッピとフラ・テアマンテ)
聖母子(アニョロ・ガッディ)フレスコ画
洗礼者ヨハネの頭部(ジョバン・フランティスコ・マイネーリ)
聖ヨハネと幼きイエス(マリオ・バラッシ)----こういうイエスの描き方は新鮮でした。
洗礼者ヨハネの斬首(フランテェスコ・ボスト)
天使に抱き支えられたピエタのキリスト(トンマーゾ・ティ・ピエロ)
聖母子像が何点か展示されています。見慣れた構図ですが、聖母子像を集めた展覧会という企画があっても面白いかもしれません。
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