横山大観--生々流転--近代美術館--
竹橋の近代美術館で横山大観の生々流転を見てきました。40メートルに及ぶ絹本墨画で展示期間を二回に分けて開催されています。前半部分は11月13日まで、後半部分は11月15日から12月18日までです。
チラシの説明文が、とても良いので、抜粋して引用させていただきます。
山桜が音もなく散り始める、ひっそりと静まりかえった山中。雲煙は樹木をぬらし、葉を伝って一粒の水滴となり、大地にしみ込みます。湧き水は幾筋かのせせらぎとなり、それらが集まってつくる渓流はしぶきをあげて山間を流れ、樵夫や馬の喉を潤します。山野松林を抜けると支流は合わさり、やがて大河となります。滔々たとした流れは、川岸を行く旅人たち、舟を浮かべる漁師を見ながら、さらに雨を集めて人家を過ぎると大海に注ぎます。上下に限られた画面ながら無限の広がりを暗示させる大海原にはしだいに暗雲がたれ込め、逆巻く波と渦巻く風雲のはざまからは飛龍が昇天していきます。
企画展はありませんでした。日曜日の午後3時過ぎでしたが、館内はすいていて、常設展示の作品もゆっくり見ることができました。今年も何度か通った美術館ですが、企画展の鑑賞に時間を取られて何時も駆け足の鑑賞でした。じっくり見るといい作品が沢山ありますね。
生々流転の今回の展示は、前半部分のみですので、受付で、後半部の為のチケットをくれました。又行かなくては。
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コメント
イッセーさん、TB有難うございます。後半部分も見てきました。ガラス越しで少々観づらい部分もありましたが、楽しめました。
投稿: mako(雑感ノート) | 2005.11.20 04:03