浮世絵モダーン
町田国際版画美術館で始まった、浮世絵モダーン---深水・五葉・巴水・・・伝統木版画の隆盛を観てきました。初日の観覧でした。
まずは、チラシの説明文の一部を引用させていただきます。
本展覧会によって、大正・昭和のモダン文化の空気を吸い込んで、抒情やノスタルジー、伝統や異文化へのあこがれ、エロチシズムやデカダンといった実にバラエティーに富む表現を達成した、「浮世絵モダーン」の豊穣な世界をご覧いただけることと思います。
北斎、広重、歌麿、の所謂浮世絵作品と趣の異なる作品(木版画による作品)をふんだんに鑑賞できます。この美術館の特徴をまさに象徴するような展覧会になっています。
大正期の浮世絵商渡辺正三郎が画家の個性、彫師、摺師の高度な技術を統合した浮世絵的創作版画の出版に乗り出します。本展は、この周辺の作品を中心に、昭和期、外国人の作品まで 広範囲の作品を展示しています。
以下に、感想を箇条書きに記します。
梶田半古の口絵(幸田露伴「天うつ浪」)、鏑木清方の口絵(小杉天外「新夫人」)が面白い。
深水は美人画もいいのですが、大島十二景が良かったと思います。
川瀬巴水の東京12景は、品のいい色調がとても気に入りました。
山村耕花は梨園の華シリーズの展示でしたが守田勘弥のジャンバルジャンがモダンでおもしろい。
その他、安井曾太郎の作品が7点、梅原龍三郎の作品が3点展示されています。安井の版画はとても簡素で印象に残るものでした。
そうそう、川端龍子の作品もありました。(雲崗石仏寺)
吉田博の一連の作品がとても新鮮でした。特に帆船、朝日、日中、夕日の連作は、同じ帆船を時系列で描き分けた秀作です。
風邪気味の体調で、考えがまとまりません、駄文お許しください。
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