大倉集古館所蔵近世・近代の名画(町田市立博物館)
大倉集古館では、10月7日から館蔵品による狩野派展が開催されますが。その前に町田市立博物館で大倉集古館館蔵品による近世・近代名画展を観てきました。
10月23日までの開催です。入場無料。
町田駅からは、少々遠い場所にあります。私は車で行きました。駐車場は狭く5台程度しか駐車できませんので注意を要します。
展示作品は少ないのですが、かえってじっくり鑑賞できました。
以下に展示作品とその感想を列挙します。コメントを書き込んでいない作品が気に入らなかったなどと言うことはありません。整理できていないだけですのであしからず。
・前嶋 宗祐(まえじま そうゆう)
「鶏頭小禽図」(けいとうしょうきんず)
・円山 応挙(まるやま おうきょ)
「波濤図」(はとうず)
・歌川 広重(うたがわ ひろしげ)
「飛鳥山・隅田川・佃島図」(あすかやま・すみだがわ・つくだじまず)
・宮川 長亀(みやがわ ちょうき)
「上野観桜図」(うえのかんおうず) 展示期間 9月20日から10月2日
「隅田川納涼図」(すみだがわのうりょうず) 展示期間 10月4日から23日
・伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう)
「乗興舟」(じょうきょうしゅう)
(*期間中巻替えあり)
・「百鬼夜行図」(ひゃっきやぎょうず)
(*期間中巻替えあり)
・鈴木 其一(すずき きいつ)
「山水図・宮女奏楽図」(さんすいず・きゅうじょそうがくず)
・横山 大観(よこやま たいかん)
「夜桜」(よざくら) 展示期間 10月4日から16日
・川合 玉堂(かわい ぎょくどう)
「奔潭」(ほんたん) 展示期間 9月20日から10月2日、10月18日から23日
渓流が岩にあたって砕ける波濤がダイナミックの描かれています。
・鏑木 清方(かぶらき きよかた)
「七夕」(たなばた)
髪を梳く女性の、髪一本一本の描写と居住まいはなんと妖艶なことか。水を張った桶に月明かりを映し、針に糸を通そうと試みる女性の描き方もとても良い。
・竹内 栖鳳(たけうち せいほう)
「蹴合」(けあい)
羽毛の表現といい、まさに挑みかからんとする軍鶏の描写にはびっくり。とても魅力的な作品です。前にある椅子に座って暫し見つめていました。チラシ(写真)上段の作品です。
・速水 御舟(はやみ ぎょしゅう)
「鯉魚」(りぎょ)
見事な墨画の鯉と、右上に描かれたツツジの白い花と緑の葉の対照が魅力的です。チラシ(写真)下段の作品です。
・山口 蓬春(やまぐち ほうしゅん)
「木瓜」(ぼけ)
・三木 翠山(みき すいざん)
「鏡」(かがみ)
・佐々木 尚文(ささき しょうぶん)
「雪之水車」(ゆきのすいしゃ)
今回の展覧会でまず、眼に入り、良い作品だなと感じたのがこの作品です。雪の描写と、水車に一人乗る蓑を着た後姿の人物。深々とした雰囲気が見事に伝わってきます。
館内は人影もまばらで、この空間を独り占めにしている気持ちになれました。こんな幸せな時間が持てたなんて幸運でした。
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