百花繚乱-咲き競う花々-山種美術館
半蔵門駅から山種美術館まで、閑散とした町を歩いて行きました。美術館内には、結構お客さんがいました。
最も印象に残った作品は、速水御舟(1894~1935)の黒牡丹(1934)です、晩年の作品ですが、簡素化された黒い花の表情に御舟はどの様な心象風景 を描きこもうとしたのでしょうか。白芙蓉と共に御舟らしさが堪能できます。
同門の小茂田青樹(1891~1933)の春雨(1917)、水仙(1919)に御舟と同様の画風を感じたのは、私の思い込みに過ぎないのでしょうか。春雨の赤い花が印象に残ります。
奥村土牛(1889~1990)の作品が7点出展されています、今回最も多い出展になっています。水蓮(1955)をはじめ鮮やかな色使いは「さすが」と感心させられます。半古、古径に教えを受けたとの解説がありました。
川合玉堂(1873~1957)の石楠花(1930)は玉堂らしさがとてもよかった。水墨の山の遠景に浮き出る花のあざやjかさ.......
福田平八郎(1892~1974)の牡丹(1924)は異色。ソフトフォーカスの白と赤の牡丹が幻想的です。
本阿弥光甫(1610~1682)白藤(17世紀江戸初期)
酒井抱一(1761~1828)秋草(19世紀江戸後期)の2作品は文句なしに見入ってしまう作品です。
とても良い企画だと思いました。
| 固定リンク
コメント
こんばんは、
遅ればせながら、私もこの展覧会行ってきました。
さすがに山種だけあって、どの作品もレベルが高いです。
落ち着いた雰囲気の良い展覧会でした。
TBさせていただきました。
投稿: イッセー | 2005.09.27 01:18