写真はものの見方をどのように変えてきたか2(創造)
創造-----絵画との出会いと別離 写真の登場により、画家達は写真に大きな影響を受けます。その一方で絵画の影響を受けたピクトリアリズム(絵画主義)を標榜する写真も多く出現します。絵画と写真がどのようにお互いに影響を受けていったか、そしてその中から写真独自の表現を模索して言った様子を..........(以上 パンフレットからの抜粋)
ピクトリアリズム(絵画主義)の写真が意外と新鮮で楽しめました。確かに写真としての限界はあると思いますが。
沼地からの帰路(ピーターヘンリーエマーソン1886年プラチナプリント)はミレーの作品を髣髴とさせる構図と諧調に仕上がっています。
日本の写真家の作品では、雪山・あたご(1930年代梅田鶯里ゴム印画)がよかったと思います。日本画を意識した作品と思いますが、このような写真を作る思考そのものが新鮮に思われました。
回帰------写真の眼 写真は社会状況の変化や年の近代化に影響を受け、一方で思想や哲学などが写真本来の機能や役割を捉えなおすきっかけを与え、その表現が変化していきます。また技術や科学の発達によるクローズアップや赤外線写真などはカメラのレンズが人の眼ではなく、機械の眼であることを人々にいやおうなしに意識させました。(以上パンフレットからの抜粋)
このコーナーでは、よいと思った作品は下記のとおりです。
私の子供(エンネ・ビアマン1931ゼラチンシルバープリント)
ポートレートとして光の効果が絶妙です。見る者に子供の心象をに感じさせます。
月の出(アンセルアアムス1941ゼラチンシルバープリント)
光の諧調が印象に残ります。空の輝く銀色(?)まさにシルバープリントでしか出ない表現だと思いました。
晩餐会でのフーバー大統領(エイリッヒ・サロモン1929)
米国史上最悪の大統領といわれた彼の個性がぷんぷんにおってきます。
バウハウスからシュルレアリズムのコーナーではあまり感心できる作品には出会えませんでした。
(あくまでも私の好みですから.....)
マン・レイの作品として鋲のあるアイロン(写真)がありましたが、先日の町田版画美術館マルチプルショーで展示されていた実物を思い出して........)
3{再生}、4{混沌}の展覧会も観て、皆勤賞を狙います(そんなの無いか.....)
最後に、もう一箇所パンフレトの抜粋を書き込みます。
(今回の展示会の趣旨を分かりやすく解説している文章です)
今からおよそ160年前「記憶をもった鏡」と呼ばれ、人々に驚きを持って迎えられた写真が、一方で「芸術」の地位を獲得するには多くの論争がありました。写真にとって芸術性とは何なのか、さまざまな人が模索していた時代でした。第2部では写真がその独自の「芸術」と「表現」をどのように発展させていったか、社会状況や思想、技術の発展などさまざまな要素を含みながら、百花繚乱の作品が生まれた19世紀から1930年代頃までの写真表現の変遷をたどっていきます。
7月18日まで開催
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