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2005.06.20

入定310年 円空展

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行きたい展覧会4会場が最終日になった週末。3会場にしか行けませんでした。
その1会場が、そごう美術館の円空展です。

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以下にパンフレットの一部を引用させて頂きます。

円空は1632(寛永9)年、美濃国(現在の岐阜県)に生まれました。若くして出家し、32歳の頃12万体の彫像を作ることを発起して、日本各地を行脚します。円空が訪ね歩き、作品を残した地域は、北海道から東北、関東、中部、近畿の各地に及び、神社仏閣はもちろんのこと、庶民が暮らす家々にも、さまざまな種類の像が伝えられてきました。そして64歳で12万体の像を作り終えると、即身仏入定したといわれています。

円空は婚外子として生まれ、その母も若くしてなくします。お寺に身を寄せて、やがて修験道の道に入ります。

円空さんは、顔を彫るときには「おかあさんのために」と彫ったのかもしれません。とても優しいお顔で、見ていて本当にあきません。

悲しみに打ちひしがれている当時の一般庶民にとっては、神も仏もどうでもいいのです。仏の形をした神の彫像もありました。印相を彫りこんだものはほとんどありません。やさしい微笑のお顔さえあればいいのかもしれません。
国宝級の仏像もいいですが、私には、円空仏の方が有難い。

木の自然の形に逆らわず彫った仏像も味わいがあって、本当に観ていて飽きない展覧会でした。

そっと彫像を差し出す円空さんのお姿が眼に浮かぶようでした。

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