« クールベ美術館展 | トップページ | ゴッホ展 »

2005.05.06

片岡球子展

神奈川県立近代美術館葉山館「片岡球子展」を観て来ました。
葉山御用邸のすぐ近くにあり、環境は抜群、立派な建物です。連休中とあって、館内にある海を臨むレストランは、順番待ちの状態でした。少々遠いのが難点。結構広い駐車場があります(1時間400円美術館入場者 は、一時間無料)

片岡球子展は、「絢爛たる色彩」「色彩の持つエネルギー」と解説文にあるように、展示室に入ると、色の洪水に圧倒されます。

blog


その中で、色彩を抑えた、写実的な初期作品「枇杷(1930)」学ぶ子等(1933)」「炬燵(1935)」が逆に目立ち、また好感をもちました。

山のシリーズでは、浅間山を描いた2枚の絵(1965)の対比が面白い。急峻な稜線と噴煙を上げ、流れる溶岩の赤の色使いは、圧倒的なエネルギーを感じさせます。もう一点は、なだらかな稜線と白系の多用で、静かで重厚な雰囲気を醸し出しています。

blog

また、富士(1980)春の富士(梅)(1988)の対比も面白いと思いました。春の富士(梅)は鮮やかな青のチョット首を傾げたような富士、前景の梅も含めてチャーミングな絵に仕上がっています。もう一方の絵は、しぼりの衣を着せたような赤い富士が描かれ、周辺の森の木々はモザイク化されています。

舞楽のコーナーでは、パンフレットに使われている、幻想(1961)がやはり眼を引きます。金・銀・白・黒・緑・茶の色使いと、装飾性豊かな描写は圧巻です。

ライフワークとなった面構のコーナーにかなりの展示スペースを割いています。何処かで見たような顔だなと思いながら観ました。最後のほうは正直に言って食傷気味になりましたが、「あの人に似ているね」と話しながら観ると楽しいと思います。

更に、海(鳴門)(1962)は壇ノ浦の戦いに題材を得ていますが、人物の表情がとてもよくて、メルヘンチックな絵になっています。

館内の庭園(芝生もあります)で潮風を感じながら本でも読んでゆっくり一日楽しんでは如何でしょうか。

6月26日まで開催


|

« クールベ美術館展 | トップページ | ゴッホ展 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 片岡球子展:

« クールベ美術館展 | トップページ | ゴッホ展 »