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2005.05.21

ベルリンの至宝展

東京国立博物館で開催されている「ベルリンの至宝展」の入場者が20万人を超したそうです。しかし、想像はしていましたが、人気展は本当に混んでいますね。ゴッホ展ほどではありませんでしたが......
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館内は、10のカテゴリーに分けて展示されています。
Ⅰ先史美術
Ⅱエジプト美術
Ⅲ古代西アジア美術
Ⅳギリシャ・ローマ美術
Ⅴイスラム美術
Ⅵコイン・コレクション
Ⅶビザンチン美術
Ⅷ中世ヨーロッパ彫刻
Ⅸヨーロッパ古典絵画
Ⅹヨーロッパ近代美術

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Ⅰ~Ⅴ迄のカテゴリーはそれなりの知識があるか、社会的な(環境的な)、あるいは宗教的な特別な接点がないと、興味を持って観る事ができないかもしれません。(私もその中の一人)

Ⅷ、中世ヨーロッパのコーナーでは、使徒マタイ(1500~1505年頃)の木彫がよかったです。また、磔刑(1150頃)(木彫)の説明文にロマネスク様式の磔刑像は苦しむキリストは描かれていないと書いてあり、勉強になりました。

やはり、絵画に鑑賞時間を集中しました。

Ⅸ、ヨーロッパ古典絵画    
 ヴィーナス(ボッティチェリ1485年頃)は見慣れたポーズの絵です。とてもいいのですが、本物に出会えてよかったという程の印象ではありませんでした。

 ヴィーナスとアモル(ゲオルク・ペンツ1528~1529年頃)は配色と表情が印象的です。

このコーナーでの、メインは矢張り聖母子(コロンナの聖母)(ラファエロ・サンツィオ1508年頃)
です。独特な色合いはどのように表現したらよいのでしょうか、聖母が子に向けるやさしいまなざしとともに、とても印象に残った良い作品です。

天使と格闘するヤコブ(レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン1660年頃)は期待していた割には、所謂レンブラントらしさがみられず(私の勝手な思い込み......)

Ⅹ、ヨーロッパ近代美術
 このコーナーに入ってまず感じるのは、風景画の美しい空です。岩場に建つゴシックの大聖堂(カール・フリードリヒ・シンケル1815)は夕日(夕景)を山からのイタリアの眺め(シンケル1817年頃)は朝の空気を見事に感じさせます。

私は、孤独な木(カスバー・ダーフィト・フリードリヒ1822年頃)海辺の月の出(フリードリヒ1822年頃)がとても印象に残りました。特に海辺の月の出は、あまり描かれていない情景に思われて、私にとっては、忘れられない特別な作品になりそうです。場の空気が伝わってきます。

死神の射る自画像(アーノルド・ベックリン1872年)も面白い。空ろな眼差しを肩越しの骸骨に向ける人物の構図が良い感じです。骸骨はバイオリンを弾いているのでしょうか、曲は.....発想が広がります。

温室にて(エドワール・マネ1878から1879年)は有名な、いわくつきの絵画ですが、明快な色使いと、筆の痕跡が印象に残りました。思っていたより大作でした。

新聞に載っていた話では、ヒトラーが戦争末期にこれらの作品の爆破指示を出していたが、危ういところで、実行されず、現在も保存され続けていると書いてありました。そういえば、彼も画学生でしたね、特別な思いがあったのでしょうか。

特別会場を出た後、常設展も流し見しました。良い展示品がたくさんあります。
時間が無いので、博物館を出て芸大美術館に向かいました。


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