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2005.04.30

東京都写真美術館コレクション展1

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東京都写真美術館で「写真はものの見方をどのように変えてきたか」その1誕生を見てきました。

2創造
3再生
4混沌

に分けて順次開催されます。
写真の歴史に興味のある方は是非いかれてはいかがでしょうか。

絵画の歴史と対比しながら鑑賞するのも一興かもしれません。
解説の中に、絵画の師匠が、写真の出現に「絵画は死んだ」と言ったというエピソードがありましたが。
そうはなりませんでした。相互に意識しあい、あるいは複雑に絡まりあって進歩してきたようです。

以下にパンフレットの解説の一部分を紹介させていただきます。

誕生----発明された第三の視覚
最新のデジタルも最古のタゲレオタイプも、眼に見えるとおりの画像がそのまま得られる「ダイレクトプロセス」である。1839年、フランス。18世紀には第二の視覚呼べるほど普及していたカメラオブスクラを使って、画像を定着させるタゲレオタイプが発表された。第三の視覚「写真」誕生の瞬間である。以下略

渡海-----往来する「術」と「像」
日本と第三の視覚「写真」との出会いは、幕末だった。1848(嘉永元年)タゲレオタイプ機材一式が輸入された。これは大名によって研究され、数年後に撮影成功の報告がなされている。そしてペリーと共に写真師が幕末の日本を始めて訪れた。ついで、開国とともにジパングを求めて訪れた西欧の写真師達は、幕末から明治の日本を活写し、その像を西欧社会にもたらした。以下略

2階、3階のロビーのAVコーナーにバージニアウルフのポートレートがありました。綺麗な目が印象的です。

4階の図書室も利用したいですね。

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2005.04.26

梅原龍三郎・晩年の造形と愛蔵品(渋谷松涛美術館)

syoutoublog
渋谷区松涛美術館
とてもいい展覧会です。

この展覧会では、愛蔵品と作品が対比されるように展示されていて、いい発見ができました。

愛蔵品には、ルノアール、ルオー、ピカソの作品、筆彩色木版画、水墨画、源氏物語屏風、江戸美人図、絵馬、大津絵、伊勢物語図、磁器、壷、ポンペイ壁画の断片、仏像、コプト裂(きれ)まであります。
あらゆる物から、エッセンスを吸収してきたことが推測されます。

展示室に入るとまず、自画像のコーナーがあります。8点の自画像が、まさに、画法の変遷そのものです。印象派の影響を思わせる一枚から、金板に大胆な筆使い、色彩で描いた自画像まで.....
このコーナーだけでも一見の価値ありです

以下に、簡単に感想を記述します。

薔薇とルノアールのブロンズ
ブロンズを囲む薔薇、大胆な色と筆使いが魅力、絶対に印刷物ではこの良さは分からない。まず、足を運んで実物を見ないとだめということを実感します。

富士山図
水色系の色使いが良い、デトランプの特徴が出ている?

久仁子(金板、油彩)
展示されている愛蔵品の五彩人物図盤(16世紀、明の磁器)の色を比べてみると面白いと思います。
同系の色と種類を使っています。とても、いい絵です。

マジョリカの壷
鮮やかな青色が印象的

まだまだ、良い作品がありまあしたが、書ききれません。

デトランプの特徴がよく分かるのは、二階の展示室にある2枚の薔薇の絵です。壁の表裏に展示されていますので、よく分かります。

ポンペイ壁画の断片(前1世紀~1世紀)も印象に残った一点です。

この美術館の企画にはいつも感心しています。二階では絵を見ながら、飲み物、軽食がとれるのもいいですね。

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2005.04.23

加山又造(アトリエの記憶)多摩美大美術館


kayama

加山又造の所謂大作には出会えません。タイトルにもある通り、アトリエでの仕事のを観るという感じです。

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2005.04.20

印象派と20世紀の巨匠たち(ブリジストン美術館)

buribi

先週の土曜日、出光美術館で、長谷川等伯の絵を鑑賞した後ブリジストン美術館に行きました。

本当は、一日一展覧会にしたいのですが、地理的に近いことと、目白押しの展覧会をできるだけこなすため、無理をしました。

思い切って偉そうに言ってしまえば、印象派の絵画展は、頻繁にありまた、作品も玉石混交という感じを持っています。

今回の展覧会の印象は、
近代絵画の目覚めから印象派へというコーナーでは、コローの風景画がよかった。色数を抑えた落ち着いた絵になっています。最近、このあたりの作品に興味を惹かれています。三鷹美術ギャラリーで行われている、クールベ美術館展が楽しみです。
ミレーの絵も一点ありました。やはり、一見してミレー らしい......

シスレーの二枚の絵、森へ行く女たち、と六月の朝には明らかに、筆使い、色彩の豊富さに違いが見られます、
まさに過渡期の時代背景を想像させます。

印象派からポスト印象派のコーナーでは、ゴッホのモンマルトルの風車があります。所謂ゴッホらしい?絵ではなく意外な感じを持ちます。画家としての10年のちょうど中間期にあたるのでしょうか?

20世紀以降のコーナーは時間が押していた為、駆け足での鑑賞でした。以下、印象に残った絵を列記します。
ルドンの神秘の語らい(簡素化された構図がいい)
マティスの樹間の憩いドランの聖母子
ピカソの油彩(腕を組んですわるサンタパンクは特に良い)パンフんの絵
ルオーの郊外のキリスト(この様な絵の前では、ルオーは何を訴えたいのか立ち止まって考えてしまいます)
藤田嗣治の横たわる女と猫(描線が良い)
国吉康雄の夢と横たわる女の2作品(茶系の色使いが見事)

日本の近代絵画
 
黒田清輝のプラハの少女
岸田劉生の冬瓜図
岡鹿之助の望楼

このコーナーではその他にも良い作品が展示されていました。先週行った神奈川近代美術館の作品は......)

3時間くらいかけてゆっくり鑑賞されたほうがいいと思います。(7月10日まで開催)


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2005.04.17

長谷川等伯の美(出光美術館)

hanni

室町、桃山時代を代表する天才画家長谷川等伯の展覧会を観に出光美術館に行ってきました。
会場に入るとまず「松に鴉・柳に白鷺図屏風」が展示されています。等伯以前の水墨花鳥図に動物の情愛表現を加え、見る者に親近感を与えたと解説にあります。
写真の「竹虎図屏風」にも同様の表現(画法)が観られます。

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2005.04.09

近代日本美術の名作展

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神奈川県立近代美術館 鎌倉に行ってきました。
「近代日本美術の名作展」開催初日でした。桜が満開、晴天とあって鎌倉駅周辺は大混雑、小町通りは身動きがとれない状態です。

名作展では明治初期から戦後までの所蔵作品が展示されています。おなじみの絵としては、岸田劉生《童女<麗子立像>》萬鉄五郎の日傘の裸婦があります。結構手帳にメモを取ってきたのですが、その手帳を落としてしまったようで、残念ですが、細かいことが書き込めません。藤田嗣治の油彩画(裸婦)と水彩画、国吉康雄作品が一点、幻想的油彩画で印象に残りました。

その他数点印象に残る絵がありました。セザンヌ、ルノアール、ユトリロ、ドラクロアの絵を想起してしまいそうな絵も多く、ヨーロッパ画壇の影響をもろに受けた時代を思わせました。

絶対お勧めとはいえない展示会でした。むしろ、葉山館の片岡球子展に期待しています。

同時開催の「ドーミエと19世紀ヨーロッパ版画展」の風刺画が面白かった。マネのリトグラフも数点ありました。

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2005.04.07

海そして南の島(高砂淳二写真展)

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日曜日、三鷹の帰りにエプサイトに寄って観てきました。

水中写真家の高砂淳二氏が、ハワイ島等で撮影した写真が展示されていました。かわいい海中生物も観ものでしたが、海の色(ブルー)が一杯で、すがすがしい気持ちにさせてくれました。(三鷹界隈を3時間以上歩いた後でしたので格別でした)

ハワイの夜に出現した虹の写真は、効果的な照明も手伝って、一見の価値ありです。

何れもポジフィルムをスキャナで取り込んで、プリントアウトしたものです。

無料ですので、近くに行かれた方は寄って見ると良いと思います。

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2005.04.04

そぞろ歩き(三鷹から井の頭公園まで)

ジブリの森美術館です。
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日曜日、実は、三鷹市美術ギャラリーで「クールベ美術館展」を見るつもりで、出かけました。
何を勘違いしたのか、開催日を間違えてしまいました。16日からだったのです。なんと2週間後............

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