« 2005年1月 | トップページ | 2005年3月 »

2005.02.27

現代版画の潮流展

050226430

町田市立国際版画美術館で「現代版画の潮流展」を見てきました。版画美術館には、企画展示が行われると必ず出かけます。展示方法が工夫されていて、とても勉強になる美術館です。今回も作者の世代別に展示が行われていて、いい展示方法だと感じました。池田満寿夫他数名の作家しか知りませんが、その技法と表現の多様性には感心させられました。残念ながら、圧倒的な印象を受けた作品には出会えませんでしたが、版画の概念を再認識させられた展示会でした。作品のどの部分が、どの様な版画技法をで作られているのか、確認しながら鑑賞しましたが、とても勉強になりました。

そこで、でてきた画法用語(版の材質も含め)
板目木版、小口木版、リノカット、エングレービ゙ング、ドライポイント、メゾチント、エッチィング、アクアチィント、ソフトグランド・エッチィング、リトグラフ、ステンシル、シルクスクリーン、レリーフ、インタリオ、ポリマープレート、コラグラフ、エンボス、リトエッチィング、リフトグランド、レリーフプリント、フォトエッチィング

ホールでは、色々な作家のビデオ、版画技法の説明ビデオ等が自由に見られて、半日ゆっくり楽しめます。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.02.19

時代を飾ったポスターたち

430

サンリオピューロランドのすぐ近くにある、多摩美術大学美術館に行ってきました。「時代を飾ったポスターたち」という展示会をやっていました。フランス、イタリア、アメリカ、ソ連、等々の国のポスターが展示されていました。とても夫々の国の特徴、時代の雰囲気が味わえていい展示会でした。1906年フランスの犬の飼料のポスターが展示されていましたが、日本の当時の時勢を思い歴史の相違を思いました。その中で、日本人の描いたポスターは、矢張り歴史、感性が共有できるためか、共感がもてました。東京オリンピックのポスター等々、とても懐かしいポスターも展示されたいました。さて次はどこえ.......

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.02.12

横山操「蒲原落雁」と佐藤哲三の「みぞれ」

0001

半蔵門の山種美術館
横山操「越路十景」と日本画の風情を見てきました。東京ステーションギャラリーに行く予定でチケットまで買ってあったのですが、横山操の「蒲原落雁」を是非見たいと思い、急遽変更しました。

何故かというと先週観にいった佐藤哲三の「みぞれ」が頭にあったからです。同じ新潟出身の画家が同じ蒲原平野をどう描いたか、興味があったからです。

油彩と、日本画に違いはありますが、それ以上に、画家の感性が如実に表現されているように感じたからです。

何故、佐藤哲三は、みぞれの蒲原平野なのか、あの陰鬱な寂寥ととした風景を何故..........

横山操が描いた蒲原平野の雪景色は白と黒の世界です、樹の枝一本一本が克明に描かれ、空は暗雲を思わせる黒で表現されていますが陰鬱な感じは微塵もなく、何か全体的にすきっとした感じです。

同じ蒲原平野の雪景色を描いた二人に画家の、感性、個性、人生そのものが対比されているような気がして、「蒲原落雁」の前の椅子にすわりじっと見つめていました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.02.06

佐藤哲三展

25

神奈川県立近代美術館(鎌倉館)で佐藤哲三展を観てきました。パンフレットに「異色の画家シリーズ」と書いてありますが、何を指しているのか?(新潟に住み続け、地域にこだわったことを言っているのだと思いますが)

私は、風景画にいい印象を持ちました。「みぞれ」は空と地表に同系色を配し、絵の具を厚く塗りたくると言う手法で描かれています。一寸観は、何の変哲もない絵に見えますが、しばし立ち止まって鑑賞していると、蒲原平野の広々とした情景、その中で、陰鬱な空、ぬかるんだ道を黙々と歩く人々の姿が眼に浮かんできます。病に苦しんだ佐藤哲三の心象風景を想像しました。

人物画が相当数展示されていました。私には、新潟出身の知人が多くいて、それなりの顔のイメージを持っているのですが、展示されていた人物が、私が持っている新潟人のイメージと少々違いました。思い込みすぎだったようです。

何時も思うのですが、あの建物は、どうにかならないのでしょうか、展示されている絵画が可哀そうになってしまうのは私だけでしょうか.........

| | コメント (1) | トラックバック (1)

« 2005年1月 | トップページ | 2005年3月 »