「あなた」を下さい
「あなた」とは、神のことです
の書き出しで始まる高橋たか子氏のエッセイはとても示唆に富んでいます。誤解を恐れずに、このエッセイの最後の数行を次に引用させていただきました。(信者ではない私にとって、”神の愛”について、こういう表現も、理解の一助になるのかなと考えさせられました)
つまり、神を愛することへの通路が、男女が愛し合うことの奥にある。女が愛する男に、または男が愛する女に、(肉体ではなく)心を果てしなくもらいたいと思って、どんどんもらうことを通りぬけていくと、いつのまにか、神を果てしなくもらいたい自分に変っている。逆にいえば、愛し合う一対一の男女が、相手に対して本当に欲しいと思っているのは、相手のなかに透けて見えている神なのだ。そう気づかずにさえ。透けて見えているものが見えずに さえ。
高橋たか子著 霊的な出発 1985年初版
オリンピック観戦と、暑い時にこそ身体を動かして、汗をかくのがいい、とばかりに、殆ど本を読まない夏を過ごしてしまいましたが、不思議なもので、暑さを過ぎると、自然に本棚に足が向き、過去読んだ本を再読してみる気になりました。
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