2023.09.22

特別企画展「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界」

特別企画展「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界」は、
水野美術館で開催されています。

会期 2023年7月29日(土) 〜9月24日(日)

国内屈指の肉筆浮世絵コレクション 長野で初の展覧会です。


展覧会の構成です。
第一展示室(3階)に菊池契月の《歌舞図》
第二展示室に菊池契月、上村松園、鏑木清方、池田蕉園、伊藤深水などの作品を展示。
どの作品も見ごたえのある秀作でした。

続いて企画展「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界」の会場です。
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(画像はクリックで拡大表示になります)

本展は、光ミュージアム(岐阜県高山市)が所蔵する肉筆浮世絵コレクションから、選りすぐりの111点を一挙に公開する展覧会です。葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳らをはじめとする絵師とその門下たちの作品を通して、江戸中期から明治期にいたるまでの肉筆浮世絵の流れをご紹介します。(HPから)

素人には圧倒的に?見知の浮世絵師の作品が展示されていました、ある意味発見でした。

第一章 肉筆浮世絵の展開
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宮川長春《立ち美人》 正徳~享保年間(1771~36)
歩行中の遊女が呼びとめられて振り返るという見返り美人の図である。朱地に梅花模様の衣装も華やかで、長春の特徴が最も表現された遊女の立ち姿である。(キャプションから)

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司馬江漢《唐美人》 天明年間(1781~89)

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鳥文斎栄之《小野小町》 寛政年間(1789~1801)
小野小町に桜といえば「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」という有名な和歌が思い出されよう。本図も色褪せていく桜を見ながら年老いていく自分のことを嘆く小野小町の心情を描いているのであろうか。(キャプションから)

第二章 百花繚乱・多彩な作品群
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葛飾北斎《日 龍 月》 寛政12~文化5年(1800~08) 

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喜多武清《ほろ酔い》 享和~寛永年間(1801~54)
ほろ酔いなのであろうか、遊女と思しき女性が座して物憂げな表情を見せている。(キャプションから)

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鳥園斎栄深、鳥君山《円窓の三美人》 寛政年間(1789~1801)
右は平安時代の歌人である小野小町、中央は中国・唐時代玄宗皇帝の后である楊貴妃、左は吉原遊郭の遊女、扇屋の花扇と推測される。時代と国を超えて、三人の絶世の美女たちの揃い踏みといったところだ。(キャプションから)


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歌川豊春《遊女と禿》寛政年間(1789~1801)頃
吉原の遊女のかゆい背中を禿が「ここですか」と掻いてやっているところと見えるが、肉筆画にも錦絵にもあまり例を見ない微笑ましい情景である(キャプションから)

第三章 上方と地方で描かれた肉筆浮世絵の展開

―HPの解説ー
江戸時代に誕生し、現在も国内外で高い注目を浴びる浮世絵。このうち多色摺(たしょくずり)木版の錦絵は、大量に制作された木版画であるのに対し、「肉筆浮世絵」は浮世絵師が直接筆をとり丹念に描いた貴重な1点物の作品です。
肉筆浮世絵は美人画を中心に描かれ、各時代を代表する絵師たちによって様々な女性像が表現されました。それらの女性の顔立ちや着物の模様、髪の毛1本1本の丁寧な描写からは、絵師それぞれの個性や技術を直に感じ取ることができます。
本展は、光ミュージアム(岐阜県高山市)が所蔵する肉筆浮世絵コレクションから、選りすぐりの111点を一挙に公開する展覧会です。葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳らをはじめとする絵師とその門下たちの作品を通して、江戸中期から明治期にいたるまでの肉筆浮世絵の流れをご紹介します。
この機会に、浮世絵師たちが生み出す精緻で華麗な美の世界をどうぞご堪能ください。

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2023.09.19

水野美術館に行ってきました。

水野美術館に行ってきました。

長野方面に行く度に、水野美術館にも・・と思いつつ伺えなかった美術館。
今回はまずこの美術館に向かいました。

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(画像はクリックで拡大表示になります)

横山大観が描いた3点の《無我》。大観の出世作となり、教科書でも有名な東京国立博物館蔵、さらに足立美術館蔵のものに加えて、残りの1点が当館所蔵の《無我》です。存在が知られながらもほとんど世に出ることなく、幻の名作と言われた貴重な作品です。(チラシから)
当日は展示されたいませんでした。


水野美術館は、2002年(平成12年)7月に開館した比較的新しい日本画専門の美術館。
綺麗で清潔感ある、観覧しやすい美術館です。

また、木曽五木(ヒノキ・サワラ・コウヤマキ・ネズコ・アスナロ)を配した約700坪の日本庭園は素晴らし景色です。

撮ってきた写真・動画をまとめてみました。


当日は、
特別企画展「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界」が開催されていました。

会期 2023年7月29日(土) 〜9月24日(日)

国内屈指の肉筆浮世絵コレクション 長野で初の展覧会

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2023.09.15

"定禅寺ストリートジャズフェスティバル 2023"に行ってきました。

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(画像はクリックで拡大表示になります)

定禅寺ストリートジャズフェスティバル 2023をみに仙台に行ってきました。

コロナ禍前は、横浜、渋谷、新宿、そして地元のジャズフェスなどに毎年行ってましたが、最近は御無沙汰でした。
それぞれの個性があって、どこの会場も楽しいです。

天気予報では、仙台は真夏の暑さ・・・・
行くべきか否か、迷いましたが、10日(日)に行ってきました。
とても暑かったです。

定禅寺ストリートジャズフェスは、初めてのことなので、できるだけ各会場を巡るつもりでしたが、まわりきることはできませんでした。
本部のある勾当台公園、定禅寺通りを中心に見てきました。 
大盛況の楽しいジャズフェスでした。

様子が分かったので、来年もできれば行きたいと思いました。

ジャズフェスとは無関係ですが・・・
”宮城県美術館”、”仙台市博物館”、今は両館とも改装休館中です。
”せんだいメディアテーク”は、建物、フロア構成に興味があり、かつて訪れていますが、今回はここでのステージ演奏が楽しめました。

スマホで撮った写真と動画をまとめてみました。
動画のなかの、最後の演奏場面は”せんだいメディアテーク”内のステージです。



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2023.09.11

横尾龍彦 瞑想の彼方 埼玉県立近代美術館

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『横尾龍彦 瞑想の彼方』は、
埼玉県立近代美術館で開催されています。

会期 2023年7月15日(土) ~ 9月24日(日)

この展覧会は、一部の作品を除き撮影可でした。(条件あり)
撮った写真をまとめて観ました。

展示構成は次の通りです。
第1章 北九州からヨーロッパ、東京へ
第2章 悪魔とエロスの幻想
第3章 内なる青を見つめて
第4章 東と西のはざまで
第5章 水が描く、風が描く、土が描く




―HPの解説ー
横尾龍彦(1928-2015)は、日本とドイツを往来しながら活躍した画家です。1960年代後半、神話や聖書を題材とした幻想画を描き、澁澤龍彦や種村季弘ら著名人に認められました。1980年以降には、禅やルドルフ・シュタイナーの思想に影響を受け、瞑想によって湧き上がるイメージを、絵具の激しい飛沫やダイナミックな描線によって抽象的に表現するようになります。晩年は埼玉県内のアトリエを拠点に、制作やワークショップに尽力しました。本展では、約90点の作品で活動の全貌を紹介します。

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2023.09.06

版画家たちの世界旅行 -古代エジプトから近未来都市まで 町田市立国際版画美術館

版画家たちの世界旅行 -古代エジプトから近未来都市まで

2023年7月22日(土)~9月24日(日)

町田市立国際版画美術館

山と川が織りなす美しい自然風景、壮大なスケールの古代遺跡、近未来を思わせる都市景観ー西洋の版画家は、旅先で目にした様々な光景を紙上に表してきました。本展では16世紀から現代までの版画約160点を展示。ヨーロッパを中心に、エジプト、アメリカ、オーストラリアなど世界各地を表した作品を通じて、版画家たちの足跡をたどります。(HPから)

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(画像はクリックで拡大表示になります)

展覧会の構成です。
第1章:イタリアを目指す旅
主な出品作家:ピーテル・ブリューゲル(父)、ペーテル・パウル・ルーベンス、クロード・ロラン、カナレット、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ、ユベール・ロベール、ジャン=バティスト・カミーユ・コロー、J・M・ホイッスラー

ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720-1778)『ローマの景観』より エッチィング20230801_20230905180001
《ポポロ広場》1750年

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《トレヴィの泉》1751年

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《ティヴォリオの滝》1765/1766年

第2章:「オリエント」をめぐる旅
「オリエント」の定義は時代によってさまざまですが、地中海のすぐ東に広がるイスラーム世界から、日本を含むアジア、「新大陸」アメリカまで、幅広い地域を含むこともあります。(本展解説から)

主な出品作家:ウィリアム・ホガース、テオドール・ジェリコー、アントワーヌ=ジャン・グロ、ウジェーヌ・ドラクロワ、ジョルジュ・ビゴー、ポール・ゴーガン、フィリップ・モーリッツ、エリック・デマジエール

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編:科学芸術委員会『エジプト誌』から《メンフィスのピラミッド 南東から見たスフィンクスと大ピラミッドの眺め(古代篇)》エッチィング、エングレービング 

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ウジェーヌ・ドラクロア(1798-1863)《ム―ア人騎兵の遭遇》 1834年 (1860年頃刊)

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ジョルジュ・ビゴー(1860-1927)『クロッキー・ジャポネ』より 1886年 エッチィング


第3章:「絵になる風景」を発見する旅
主な出品作家:J・M・W・ターナー、ジョン・コンスタブル、シャルル=フランソワ・ドービニー、オノレ・ドーミエ、カミーユ・ピサロ、オーギュスト・ルペール、アンリ・リヴィエール

シャルル=フランソワ・ドービニー(1817-1878)『船の旅』 1862 エッチィング
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『船の旅』から
《ボタン号への荷運び》       《水夫見習いの出発を祝う魚たち》
《綱を引っ張る水夫見習い》     《出発(帰還)》

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カミーユ・ピサロ(1830-103)《雨の印象》 1879年 エッチィング、アクアチント

第4章:都市に集う芸術家の旅
主な出品作家:シャルル・メリヨン、フェリックス・ヴァロットン、ジョセフ・ペネル、ベルナール・ビュフェ、ピエト・モンドリアン、スタンレー・ウィリアム・ヘイター、イヴ・タンギー、ロイ・リキテンスタイン、木村利三郎、長谷川潔

フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)『万国博覧会』 1901 木版
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原画:ピエト・モンドリアン(1872-1944)『シルクスクリーン12枚のポートフォリオ』より《ブロードウェイ・ブギウギ〉1957年(原画1942-43) スクリーンプリント

第5章:現代の「旅する芸術家」
主な出品作家:クリストとジャンヌ=クロード、ヨルク・シュマイサー


―HPの解説ー
古くから西洋の版画家は、「旅」から作品のインスピレーションを得てきました。芸術家としての修業や仕事だけでなく観光、社会の変化など、旅立つ理由はさまざまですが、険しい山を馬車で越え、大海原を帆船で渡る旅には大きな危険が伴ったことでしょう。鉄道や蒸気船が普及する19世紀には、版画家たちの行動範囲はヨーロッパを越えていきました。それと同時に、これまで見過ごされてきた身近な自然風景やにぎやかな都市生活にも光が当てられるようになります。<br />本展では、当館のコレクションから西洋版画を中心に、旅や移動に関わる16~20世紀の作品を約160点展示します。古代文明発祥の地であるエジプトから、多くの芸術家を魅了したイタリア、都市と自然が共存するイギリスやフランス、そして高層ビルの建ち並ぶアメリカ・ニューヨークまで――400年の時を超える世界旅行をお楽しみください。

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2023.09.01

8月花散歩 2023

今年の、8月は暑かったです。
この暑さのなかでの昼間の散歩は、厳しいものがあります。
9月に入って、朝晩はちょっとだけ、過ごしやすくなったような気がしますが・・

咲く花の種類は少なく、野鳥をみかける機会も激減でした。
大賀ハスの花咲く池が、この時期の愉しみです。

スマホで撮った写真・動画をまとめてみました。

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2023.08.28

TOPコレクション何が見える?「覗き見る」まなざしの系譜 東京都写真美術館

TOPコレクション何が見える?「覗き見る」まなざしの系譜

東京都写真美術館

会期 2023年7月19日(水)~10月15日(日)

TOPコレクションの中から、映像史・写真史に関わる作品と資料を中心に、「覗き見る」ことを可能にした装置と、それによって作り出されたイメージ、そして「覗き見る」ことからイマジネーションを広げた、作家たちの多様な表現を紹介した展覧会です。

カメラ・オブスクラ、眼鏡絵、のぞきからくり、などのお馴染み装置を実際に体験、
プラクシノスコープ、キネトスコープなどの装置で動きだすイメージを実見できるなどの楽しい展示で楽しめる展覧会になっています。

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(画像はクリックで拡大表示になります)

5章の「覗き見る」まなざしの先に、には現代作家の作品が展示されています。(奈良原一高、オノデラユキ、出光真子、伊藤隆介)
その中で、奈良原一高の作品に注目しました。
奈良原一高の、深い精神性を感じられる作品が好きで過去によく展覧会を観てきたのですが・・・
この作品は初めて拝見しました。

奈良原一高《インナーフラワー: 》<空>より 1991年 ゼラチン・シルバー・プリント
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《インナー・フラワー:ゆり》  《インナー・フラワー:ギンガジューム》

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《インナー・フラワー:アリウム》  《インナー・フラワー:あざみ》

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《インナー・フラワー:ヒアシンス》  《インナー・フラワー:ギリア》

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《インナー・フラワー:けし》  《インナー・フラワー:アンジェリケ》

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《インナー・フラワー:ユーチャリス》  《インナー・フラワー:ばら・ティネケ》 

奈良原一高は1990年の春、胸腺腫瘍手術のため入院した際にMRIやX線検査を受ける。その過程でX線写真を利用した《復活》 (1990) を着想し、退院後に発表した。さらに、親しい医師の協力のもと《インナー フラワー》 (1991) の制作に着手した。(キャプションから) 


この展覧会の構成は次の通りです。
1. 覗き見る愉しみ
2. 観察する眼
3. 立体に視る
4. 動き出すイメージ
5.「覗き見る」まなざしの先に

―HPの解説ー
本展では、東京都写真美術館が所蔵する、映像史・写真史に関わる豊富な作品と資料を中心に、「覗き見る」ことを可能にした装置と、それによって作り出されたイメージ、そして「覗き見る」ことからイマジネーションを広げた、作家たちの多様な表現をご紹介します。
写真や映像を撮影する装置として発明されたカメラは、同時に覗き見る装置でもあるといえます。カメラの原型となったカメラ・オブスクラは、外界の景色を写し取るため、真っ暗な箱の一方の壁にピンホールを開けた装置で、その後ピンホールはレンズに代わり、箱は小型化され、携帯可能なサイズとなっていきます。このカメラ・オブスクラを反転させた構造を持ち、レンズ越しに絵を覗いて鑑賞する視覚装置がかつて存在しました。それらはピープショーと総称され、様々な形態が考案され、興行としても成立していきます。
覗き見る装置のヴァリエーションとしては、顕微鏡や望遠鏡に代表される光学機器や、ステレオスコープのような立体視のための器具、キネトスコープなどの動く絵を創り出す機械が挙げられます。こうした多種多様な装置の発明と流行により、まだ見ぬ新たなイメージの誕生が後押しされ、無数の表現が生み出されてきました。
覗き見る装置は、現代の私たちをとりまくメディア環境はもちろん、写真・映像で表現をおこなう際の形式的な前提をも形作ってきたと言えます。現代にも受け継がれる、「覗き見る」まなざしの系譜を、写真美術館のコレクションから探求します。

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2023.08.24

ピーター・シスの闇と夢 八王子夢美術館

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ピーター・シスの闇と夢

会期 2023年6月30日(金)〜8月31日 (木)

八王子夢美術館


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(画像はクリックで拡大表示になります)


展示内容(作品)は以下の通りです。
第一章 「かべのなか」
「かべ」はシスの代表作のひとつである。本作は彼の人生の原点、つまりアイデンティティーを表しています。冷戦時代(1945-91年)の只中、ソ連の支配下に置かれたチェコスロヴァキアに生まれたシスは共産主義に統制された厳しい社会の中で育ちました。
2.かべ ―鉄のカーテンの中に育って 2007年
ぼくは検閲の中で生まれた。
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かべ ー鉄のカーテンのむこうに育って 絵本原画 2007年
羽がついた自転車で飛ぶ少年の姿は自由の象徴です。

1.三つの金の鍵 ―魔法のプラハ 1994年
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三つの金の鍵 ―魔法のプラハ 絵本原画 1994年
シス自身が記憶のなかにあるプラハの街を巡りながら、自分のルーツをたどる物語。

6.6,000個の目覚まし時計の島 1974年
5.擬態 1974年
7.頭 1979年
8.選手たち 1982年

第2章 自由の国
アニメーションの作品が国外で高く評価されたシスは、ついについに「かべ」の外に飛び出す切符を手に入れます。
10.誰かに仕えなければいけない 1983年
11.ニューヨーク・タイムズ ブックレビュー誌の挿絵 1984-96年
15.アメリカ合衆国の馬車 2004年
14.ずーっとしあわせ 1987年
9.リトルシンガー 1983年

第3章 子供たちのために
アメリカ市民となった翌年の1990年シスは、テリー・ライタと結婚します。1992年に娘マドレーヌが、その2年後に息子のマテイが産まれ、家族ができたのです。
17.コモド 1993年
18.マットくんのしょうぼうじどうしゃ 1998年
19.マットくんのトラックトラック 1999年
20.マットくんのふわふわヤッホイ! 1999年
21.マットくんのきょうりゅうだ! 2000年
22.マドレンカ 2000年
23.マドレンカの犬 2002年
24.わたしはバレリーナ 2001年
25.モーツアルトくん、あ・そ・ぼ! 2006年
26.映画『アマデウス』のポスター 1984年

第4章 探求の旅
27.とおいとおい北の国のちいさなほら話 1993年
28.チベット 赤い箱のひみつ 2998年
29.島の言葉 2011年
30.ロビンソン 2017年

第5章 夢を追う
32.夢を追いかけろ クリストファー・コロンブスの物語 1991年
33.星の使者 ガリレオ・ガリレー 1996年
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星の使者 ガリレオ・ガリレイ 絵本原画 1996年

34.生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯
35.飛行士と王子様 サン=テグチュベリの生涯 2014年
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飛行士と星の王子様 サン=テクジュベリの生涯 絵本表紙原画 2014年

36-1 ニッキ―とヴェラ ―ホロコーストの静かな英雄と彼が救った子供たち 2018年
36-2 水晶の夜 2019年
16-1 クジラ
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クジラ ニューヨーク都市圏交通公社アートプロジェクトポスター 2001年
2001年にニューヨーク都市圏交通公社(MTA)から地下鉄車内に飾るポスターのデザインを依頼されたシスは夕焼けに照らされて黒い影となったマンハッタンをクジラにみたてて描きました。

16-2 ハッピー・シティー 2003年
40.イエロー・サブマリン 2015年
  アイ・アム・ア・マン 2017年
38.フライングマン 2011年
39-1 手 1994年
 

―HPの解説ー
現代アメリカを代表する絵本作家ピーター・シス。その作品は国際アンデルセン賞など数々の絵本賞で称えられ、多くの人々を魅了しています。

1949年にチェコスロヴァキア(現チェコ共和国)に生まれ、首都プラハや留学したロンドンでアニメーションを学んだシスは、ベルリン国際映画祭アニメーション部門で金熊賞を受賞するなど高い評価を得ます。しかし、当時のチェコスロヴァキアは冷戦の暗い影にのみこまれ、独創的な表現が許されがたい状況にありました。国際的に活動していた映像作家の父や、アメリカで暮らしたことのある祖父の影響で、幼いころから多様な文化に親しんでいたシスは、より自由な表現を求めアメリカでの活動を選びます。

シスの絵本は、祖国チェコへの想いを描いた作品、小さな子どもたちのための作品、広い世界を旅した英雄の物語、ダーウィンやガリレオなど強い意思を貫いた偉人の伝記など、そのテーマは様々です。また、アニメーションや新聞・雑誌の挿絵、公共空間のためのアートプロジェクトなど、その創作の軌跡には表現することの渇望と喜びが溢れています。

本展覧会では、影から光へとたどってきたシスが人生をかけてつむいだ、闇と夢が織りなす作品の数々を紹介します。

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2023.08.20

本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語 東京都写真美術館

本橋成一とロベール・ドアノー
交差する物語

会期 2023年6月16日(金)~9月24日(日)

東京都写真美術館


ロベール・ドアノーの作品は、展覧会で頻繁に観てきて?本展の作品も既視感があるのですが、本橋成一作品をまとめて観るのは初めてです(だと思います)

展覧会場にも記されている2人の言葉

写真や映像は、相手に対する想いとイマジネーションだ。(本橋 成一)
相手をこよなく愛してこそ、写真を撮ることが許されるのだ。(ロベール・ドアノー)

人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語。

生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、その作品の中には、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュが含まれています。


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1991年、本橋はドアノーと会う約束をし、フランスにみかったものの、飛行機の到着が遅れ、待ち合わせ場所のホテルにドアノーの姿はなかった。しかし、ホテルの受付にはメッセージが添えられた1冊の写真集『La Compagnie des Zincs』(セゲール社、1991年)が託されていた。
本橋、カウンターの輩には気をつけたまえ、僕は奴らにとことんやられてしまったからね  ロベール・ドアノー 1991年6月 

展覧会の構成は次の通りです。
第1章 原点
この世界に生きる喜び、またそこで起こる出来事を目撃できる喜びを刻印する方法として私は写真を撮ってきたように思う。(ロベール・ドアノー)
「どこに軸足を置いて写真を撮るのか」あの言葉は、上野英信さんの生き方そのものだった。(本橋成一)
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ロベール・ドアノー《エベール広場の子どもたち、パリ》1945年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

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本橋成一《羽幌炭 北海道 羽幌町》〈炭鉱〉より 1968年 ©Motohashi Seiichi

第2章 劇場と幕間
ときおり、街路で繰り広げられるスペクタクルは楽しい気分に浸らせてくれる。(ロベール・ドアノー)
サーカスはぼくにとって、とても居心地がいいところだった。(本橋成一)
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ローベール・ドアノー《ラリー・アドラーとカレノハーモニカ、パリ》1946年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

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本橋成一《木下サーカス 東京 二子玉川園》1980年 ©Motohashi Seiichi

第3章 街・劇場・広場
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ロベール・ドアノー《“リヴォリ通りのスモックたち”》1978年©Atelier Robert Doisneau / Contact

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本橋成一《築地市場 東京》1984年、右)本橋成一《木下サーカス 東京 二子玉川園》1980年 ともに ©Motohashi Seiichi

第4章 人々の物語
ただ見ること、それ自体が幸せそのものに感じられる日もある・・・・その喜びが溢れんばかりになって、誰かと分かち合いたくなるんだ。(ロベール・ドアノー)
「核」ではなくて「いのち」というテーマでくくってみたらなんと分かりやすかったことか。(本橋成一)
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ロベール・ドアノ― 《“4本のヘアピン、サン・ソヴァン”》1951年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

第5章 新たな物語へ
写真は、時間とともに、本のページのあいだに挟まった小さな押し花を想い起させるような力を担っているのだ。(ロベール・ドアノー)
生まれては消えていく「いのち」の中に、同じ「いのち」、同じ人は絶対にいない(本橋成一)

 


“Motohashi Seiichi & Robert Doisneau Chemins Croisés” PR movie
TOPMUSEUM 東京都写真美術館

―HPの解説ー
このたび東京都写真美術館では「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展を開催いたします。本橋成一は東京に生まれ、50年以上にわたり、写真と映画によって、揺れ動く社会とそこに暮らす人々の姿を記録してきました。一方ロベール・ドアノーは、パリや自身が生まれたパリ郊外を舞台として、常にユーモアをもって身近にある喜びをとらえてきました。生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュを残しています。そして、それぞれに第二次世界大戦による混乱を経験した二人は、慎ましくも懸命に生きる人々の営みの中に、力強さと豊かさを見出し、失われゆく光景とともに写真に収めてきました。 多くの対立、紛争の絶えない現代において、人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語を通して、生きることの豊かさについて考える機会となれば幸いです。

 

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2023.08.15

深川八幡祭り(富岡八幡宮例大祭)水かけ祭り2023に行ってきました

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富岡八幡宮御本社神輿(日本一の大神輿)

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(画像はクリックで拡大表示になります)

深川八幡祭り(富岡八幡宮例大祭)水かけ祭り2023

今年は3年に一度の本祭りで、多くの観客で賑わっていました。

大型の台風が近寄ってきたという天気予報、降ったり止んだりの天気でした。

降ると観客の皆さんはアーケードに、地下鉄駅に一時退避しながらでした。
私も雨傘を持っていかなかったので、同様に・・・

前回の本祭りは、コロナ禍で開催中止、前々回の本祭りには私も見に行きました。


スマホで撮った写真、動画をまとめてみました。

 

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2023.08.12

甲斐荘楠音の全貌  東京ステーションギャラリー

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(画像はクリックで拡大表示になります)

甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性

2023年7月1日(土) ~ 8月27日(日) 

東京ステーションギャラリー


異端の日本画家として、表現者として多彩な個性的作品を創り出してきた甲斐荘楠音(明治27年(1894)~ 昭和53年(1978))は、大正時代の日本画家、昭和20年代 - 30年代の風俗考証家です。
絵画作品の他に、写生帖、スクラップブック、写真、映画、ポスター、沢山の映画衣装などの資料で全仕事を紹介しています。

速水御舟の《京の舞子》(1920年)を意識しながら観に行ったのですが・・・・

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展覧会の構成です。

序章 描く人
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《横櫛》1918年(大正7) 広島県立美術館(7/1~7/30展示)

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《横櫛》大正5年頃(1916) 京都国立近代美術館
楠音出世の名作横櫛は、2幅存在する。
1918年(大正7)村上華岳や土田麦僊が結成した国画創作協会の第一回展には甲斐荘も横櫛を出品、岡本神草と人気を二分する注目の若手となった。

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《幻覚(踊る女)》大正9年頃(1920) メトロポリタン美術館、ニューヨーク

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《舞ふ》大正10年(1921) 京都国立近代美術館

第1章 こだわる人
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《春》大正4年(1929) メトロポリタン美術館、ニューヨーク
脱メランコリック、画業の新局面を切り開いた意欲作。本作は国衙創作協会解散後に関係者たちが結成した美術団体「新樹社」の第一回展に出品された作品。この時代の楠音は、仄暗く陰鬱な画風を改めようと努めている。(キャプションから)

第2章 演じる人
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大夫に扮する楠音 京都国立近代美術館

第3章 越境する人
甲斐荘楠音は衣裳・風俗考証家として、日本の時代劇映画の黄金期を支えました。本展には、東映京都撮影所に保管されていた往年の映画衣裳の数々が展示されます。
往年の人気映画の旗本退屈男、雨月物語、忠臣蔵などなどの時代考証資料、衣裳、ポスターなどが大量に展示されています。

終章 数奇な人
83歳で亡くなるまで生涯完成することなく終わった《畜生塚》
《虹の架け橋(七奸)》大作屏風が展示されています。
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《虹の架け橋(七奸)》大正4~昭和51年(1915~76) 京都国立近代美術館
7人の太夫を描いた作品。大正4年から昭和51年までの長きにわたり、筆を入れ続けていましたが、完成には至りませんでした。

 

―HPの解説ー
甲斐荘楠音(1894-1978/かいのしょうただおと)は、大正期から昭和初期にかけて日本画家として活動し、革新的な日本画表現を世に問うた「国画創作協会」の一員として意欲的な作品を次々と発表しました。しかし、戦前の画壇で高い評価を受けるも1940年頃に画業を中断し映画業界に転身。長らくその仕事の全貌が顧みられることはありませんでした。本展は1997年以降26年ぶり、東京の美術館では初となる本格的な甲斐荘の回顧展です。これまで知られてきた妖艶な絵画作品はもとよりスクラップブック・写真・写生帖・映像・映画衣裳・ポスターなど、甲斐荘に関する作品や資料のすべてを等しく展示します。画家として、映画人として、演劇に通じた趣味人として――さまざまな芸術を越境する「複雑かつ多面的な個性をもった表現者」として甲斐荘を再定義します。

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2023.08.07

虫めづる日本の人々 サントリー美術館

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虫めづる日本の人々

会期 2023年7月22日(土)~9月18日(月・祝)

サントリー美術館


猛暑の今夏、涼しさを求めて美術館へ・・・
と思う方も多いかもしれません。

ぴったりの展覧会が、サントリー美術館で開催中です。
入り口では、鈴虫の鳴き声がながれ、
三階フロアに降りる階段前の壁面には蛍の風景が写されています。
展示室には切紙?の昆虫が吊るされたりもしています。

作品保護のために室温は22℃前後に管理されています。
夏姿(短パン、半そで)で来場、用意されているブランケット利用者も何人か見かけました。

(画像はクリックで拡大表示になります)

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本展では特に江戸時代に焦点をあて、中世や近現代の「虫めづる日本の人々」の様相に触れつつ、虫と人との親密な関係を改めて見つめ直します。(HPから)

展覧会の構成です。
本展は期間中に展示替えがあります。
チラシの若冲作品《菜蟲譜》は8月9日からの展示です。
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第一章 虫めずる国にようこそ
第二章 生活の道具を彩る虫たち
第三章 草と虫の楽園 草虫図の受容について
第四章 虫と暮らす江戸の人々
第五章 展開する江戸時代の草虫図 見つめる、知る、喜び

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《鈴虫蒔絵銚子》一口 江戸時代・17世紀 サントリー美術館
鈴虫は古くから宮中において風雅な虫として親しまれていた。秋の夜に響く美しい鈴虫の音色が、宴に彩を添えることもあったであろう。
本作は、蓋から本体の胴部まで露をおく秋草にとまる鈴虫をあしらっている。(キャプションから)

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《天雅彦物語絵巻》(部分)二巻のうち下 江戸時代・17世紀 サントリー美術館
七夕伝説を題材とした物語。海龍王の天雅彦は地上で長者の末娘と仲睦まじく暮らしていたが、2人を良く思わない天雅彦の父の鬼からさまざまな難題を課されることになる。
千石の米を一粒残さず別の蔵へと移せという課題では、天雅彦が残した衣を振ると蟻が現れて、米粒をはこんでくれたという。(キャプションから)

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《夏姿美人図》喜多川歌麿 一幅 寛政6~7年(1794~95)頃 遠山記念館 
女性が鏡を持ち、化粧をしている。足元には黒い布を貼った蛍籠が置かれ、蛍狩りに出かけるところだとわかる。蛍は恋情と関連が深く、「恋に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」などの歌が知られるが、本作はこのような文学的背景を受け、女性の淡い恋心を表現した可能性がある。(キャプションから)



サントリー美術館「虫めづる日本の人々」40秒
サントリー公式チャンネル (SUNTORY)


―HPの解説ー
日本美術の特色のひとつとして、草木花鳥が古来大事にされてきたことが挙げられます。そして、それらと比較すると小さな存在ではあるものの、虫もまた重要なモチーフでした。現代において昆虫と分類されるものだけでなく、例えば、蜘蛛、蛙、蛇などの、うごめく小さな生き物たちも虫として親しまれ、物語や和歌、様々な美術作品に登場します。特に蛍や、鈴虫などの鳴く虫は愛好され、深く物語と結びついていた様子が源氏絵や伊勢絵などから伝わってきます。また、草花や虫を描き吉祥を表す草虫図が中国からもたらされ、中世から長く日本で珍重され、多くの絵師たちにも影響を与えました。
江戸時代に入ってからは、本草学の進展や、古画学習、俳諧などの文芸の影響を受けて、草虫図という範疇には収まらない多彩な虫の絵が生み出されます。そして、江戸時代中期以降には、虫聴や蛍狩が娯楽として市井の人々に広まり、やがて江戸の年中行事となりました。この文化は近代、現代においても受け継がれています。日本の虫めづる文化は、長きにわたって育まれてきましたが、大衆化が進んだ江戸時代をピークのひとつとすることは出来るでしょう。
そこで、本展では特に江戸時代に焦点をあて、中世や近現代の「虫めづる日本の人々」の様相に触れつつ、虫と人との親密な関係を改めて見つめ直します。

 

近くのこちらも是非・・・
ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念
今森光彦の地球昆虫紀行

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2023.08.03

7月花散歩 2023

猛暑が続いた7月、日中の散歩は控えざるをえませんでした。

群生は、紫陽花の花から大賀ハスの季節に移りました。
咲く花の種類は減り、木陰を選んでの散歩でした。

スマホで撮った写真・動画をまとめてみました。

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2023.07.30

ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念 今森光彦の地球昆虫紀行 フジフイルム スクエア

ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念
今森光彦の地球昆虫紀行

会期 2023年7月28日(金)~8月24日(木)

フジフイルム スクエア

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
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夏休み企画でしょうか、老若男女誰でを楽しめる展覧会。
当日も、子ずれのお母さんを多く見かけました。

美しい昆虫の姿を、素晴らしい写真で見せてくれます。
六本木に行く度に、何度でも見たい展覧会だと思いました。


展覧会の構成です。
1 世界の昆虫
アジア
北米とヨーロッパ
アフリカ
マダガスカルとオセアニア
中南米
2 日本の昆虫・里山・環境活動 

 展覧会場のレイアウト
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写真撮影可でした。(条件あり)
 

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ハナカマキリ/マレーシア
ランの花の中に身を潜めて、獲物を待ち伏せるハナカマキリの幼虫。この美しい狩人は、歩く時もゆらゆらと花びらが風に揺れるような、自然の動きを見せる。(キャプションから)

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コーカサスオオカブトムシ/マレーシア
東南アジア最大のカブトムシ、コーカサスカブトムシ。喧嘩は迫力がある。(キャプションから)

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ナルボンヌのドクグモ。 ドクグモ/フランス

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アカバナビワハゴロモ/マレーシア

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アフリカタマオシコガネ/ケニア
ウェディングボールは、産卵し幼虫を養うために使われる。ウェディングボールを数メートル運び、適当な場所が見つかると地下に埋める。この重労働をオスは1匹で行う。(キャプションから)
 
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(左)キサントパンススメガ/マダガスカル 
キサントパンススメガが長い口吻をしなやかに伸ばす。気の遠くなるような長い年月が作り出した昆虫と植物との奇跡の約束が、闇の中でかわされる。(キャプションから)

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(中央)キイロツノギス/コスタリカ

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ムネトカゲボウバッタのオス(右)とメス(左)

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ハナビロカマキリ/日本
花にやって来る小昆虫を待つ、里山に普通に見られるハナビロカマキリ。



―HPの解説ー
フジフイルム スクエア は、魅力あふれる昆虫の姿をご紹介する「ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念  今森光彦の地球昆虫紀行」 を開催いたします。

昆虫の驚異的な姿を芸術性豊かに捉えた写真集『昆虫4億年の旅』で、第28回土門拳賞を受賞した今森光彦氏。本展では今森氏の作品を通し、地球上に生息する昆虫の不思議な世界を紹介します。それは大自然に生きる小さな生命と出会う旅でもあります。
また、私たちに身近な里山*1 に生きる昆虫や、その生息環境についても注目。里山の生態系に入り込み、撮影を行う今森氏の里山写真と、今森氏が取り組むSDGs*2、里山環境の再生活動について紹介します。

同時に、切り絵作家としても活躍する今森氏の、立体昆虫切り紙作品もあわせて展示。多角的に昆虫の魅力に迫ります。
子どもから大人まで楽しめる昆虫たちの作品をご覧いただき、昆虫の生きる自然環境に思いをはせていただけますと幸いです。

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2023.07.26

デイヴィット・ホックニー展 東京都美術館

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デイヴィット・ホックニー展

会期 2023年7月15日(土)~11月5日(日)

東京都美術館

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展覧会の構成です。 

第1章「春が来ることを忘れないで」
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《№118、2020年3月16日「春の到来 ノルマンディー 2020年」より》作家蔵 
ヨーロッパでは春の到来を告げる花として親しまれている黄色のラッパスイセンが輝くような色彩で描かれている。公開の数日前にiPadで制作され「春が来ることを忘れないで」という見出しが付されたその絵は未知の感染症による混乱と不安の渦中から、ささやかながら確かな生の希望を全世界に届けた。(展覧会解説パネルから)

第2章「自由を求めて」
主にホックニーの初期作品を紹介しています。
戦後の荒廃から復興を果たしたロンドン。1959年ホックニーはロンドンの王立美術学校に入学します。当時の文化の影響を受けながら、自己の内面の告白するような作品を作りました。
1960年テートギャラリーでパブロ・ピカソの個展を見たホックニーは画風を自在に変化させる創造性に強い衝撃を受けたと言います。
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《イルージョニズム風のティ・ペインティング》1961年 テート

第3章「移りゆく光」
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《スプリンクラー》1970-71年 テート
1964年にカルフォルニアで制作を始めたホックニーは、そこにあるあらゆるものが、人工的だということにあるとき気がついた。ほとんど雨が降らない土地における青々と手入れされた芝生は、その象徴であった。赤い枠によって外の世界と切り離され、現実と夢の境目のような光景が描かれた本体からは、アメリカ西海岸の中産階級の日常をどこか冷ややかに観察する異邦人の視線がうかがえる。(本展キャプションから)

第4章「肖像画」
ホックニーは、家族や恋人、友人など、周りにいる親しい人たちをモデルに、多くの肖像画を描いてきました。20230731
《クラーク夫妻とパーシー》1970-71年テート

第5章「視野の広がり」
ホックニーは1983年に京都の龍安寺石庭を訪れました。
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《龍安寺の石庭を歩く 1983年2月、京都》1983年 東京都現代美術館蔵
100枚以上の写真を張り合わせたフォトコラージュです。
ホックニーは1983年に京都龍安寺を訪れました。そして、縁側を少しずつ歩いた移動しながら、足元から塀まで順番に100枚以上の写真を撮って張り合わせました。
ホックニーはここで、複数の視点から見たものを、ひとつの平面で表現する面白さを発見したのです。

第6章「戸外制作」
1977年、ホックニーはイギリスのヨークシャーで風景画の制作を始まます。2004年には彼の母親と姉が住んでいたイースト・ヨークシャー、ブリトントンの旧居に拠点を移し、手つかずの自然の残るなだらかな丘陵地帯を描くことで、イギリスのJ.Ḿ.Wターナー、ジョン・コンスタブル、バルビゾン派の画家が築いた風景画の伝統に革新をもたらしました。

第7章「春の到来、イースト・ヨークシャー」
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デイヴィット・ホックニー 《春の到来 イースト・ヨークシャー、ウオルトゲート 2011年》

第8章「ノルマンディーの12か月」
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ノルマンディーの12か月 2020-2021年(部分)複数のiPad絵画による構成/紙 2020-21年 作家蔵
ウィルスの感染拡大に伴う世界的なロックダウンが続くなか、身近な自然を変わらずひたむきに見つめたホックニーが、1年を通してiPadで描き続けた、庭の景色を繋げた90mに及ぶ大作。
制作のヒントになったのは、ノルマンディーの歴史的な物語りを描くため、11世紀に作られた70メートルの刺繍画「バイユーのタペストリー」です。

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家の辺り(夏)2019年 インクジェット・プリント/紙 作家蔵

(画像はクリックで拡大表示になります)

―HPの解説ー
東京都現代美術館では、2023年7月15日(土)から11月5日(日)まで、「デイヴィッド・ホックニー展」(主催:東京都現代美術館、読売新聞社)を開催します。現代で最も革新的な画家のひとりデイヴィッド・ホックニー(1937年、イギリス生まれ)の日本では27年ぶりとなる大規模な個展です。
ホックニーは60年以上にわたり、絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術といった分野で多彩な作品を発表し続けてきました。本展は、イギリス各地とロサンゼルスで制作された多数の代表作に加えて、近年の風景画の傑作〈春の到来〉シリーズやCOVID-19によるロックダウン中にiPadで描かれた全長90メートルにもおよぶ新作まで120点余の作品によって、ホックニーの世界を体感できる機会となるでしょう。

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