2023.06.07

尾瀬ヶ原 2023年6月

6月4日(日)尾瀬ヶ原を歩いてきました。
前日の台風一過、晴れの爽やかな天候に恵まれ楽しい一日でした。

強い風が時より吹きましたが、自然相手ですから、すべて良しはないですね。

(画像はクリックで拡大表示になります)

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鳩待峠を10時30分過ぎに出発して山ノ鼻で休憩、昼食、

山ノ鼻から、牛首分岐まで歩いて折り返し、

戻った山ノ鼻で少しの空き時間ができたので、
ビジターセンターでソフトクリームを食べて、

研究見本園でミズバショウをたくさん撮ってから、
鳩待峠に16時過ぎに戻りました。

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2023.06.05

5月花散歩2023

新緑が進み、さまざまな花が咲き、下旬には花菖蒲が見ごろを迎えました。
紫陽花も咲き始めました、満開への助走です。
そうだ、バラ園に行きそびれました。

5月の散歩途中に、スマホで撮った写真、動画をまとめてみました。 




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2023.06.01

令和5年度 第1回企画展 「家康、波乱万丈!」 国立公文書館

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令和5年度 第1回企画展 「家康、波乱万丈!」 

国立公文書館

会期 令和5年4月15日(土)〜6月11日(日)


公文書館の企画展は、充実しているので、ほぼ毎回鑑賞に出かけてます。
本展、NHK大河ドラマを意識した企画展なのでしょうか? 

企画展概要(HPから)
 国立公文書館では、徳川家康が創始した富士見亭文庫(のちの紅葉山文庫)の旧蔵書を多く引き継いでおり、 現在まで大切に保存し、利用に供しています。今回、紅葉山文庫をはじめとした江戸幕府旧蔵書を中心に、「家康、波乱万丈!」と題した展示会を開催します。 家康ゆかりの合戦、家康に仕えた多様な家臣たち、書物の出版事業・古記録の書写事業といった家康のアーカイブズという、大きな3つの視点から、徳川家康という人物を御紹介します。


本展は撮影可です。(条件あり)
(画像はクリックで拡大表示になります)
拡大で解説が読めると思います。
以下の画像は展示資料の一部です。

展示構成は次の通りです。

プロローグ 家康の誕生と死去
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朝野舊聞裒藁

第一章 家康の合戦
初陣
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松平記

桶狭間の戦い
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三河物語

三方ヶ原の戦い
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当代記

長篠の戦い
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安土日記

本能寺の変と伊賀越え
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日々記

小牧・長久手の戦い
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岩淵夜話別集

関ヶ原の戦い
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慶長記
 
大阪の陣
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慶長日記


第二章 多彩な家臣たち
酒井忠次
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松平紀

本多忠勝
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甲陽軍艦

榊原康政
井伊直政
蓑笠之助
丹狩り 惣八郎
大久保主水
亀屋栄任


第三章 家康のアーカイブス
古記録の調査・書写・収集・返却
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披沙揀金

家康の出版事業
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吾妻鏡
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新刊吾妻鏡

エピローグ 駿府と江戸の記録管理
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御実紀



【展示紹介】「家康、波乱万丈!」(国立公文書館令和5年度第1回企画展)
国立公文書館

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2023.05.28

六本木アートネイト2023

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六本木アートナイト2023

2023年5月27日(土)10:00~5月28日(日)18:00
※コアタイム: 27日(土)18:00 ~ 28日(日)6:00

スマホで撮った写真・動画をまとめてみました。 
コアタイム前に撮ったものです。

六本木アートナイト開催趣旨
「六本木アートナイト」は、生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に開催する、アートの饗宴です。様々な商業施設や文化施設が集積する六本木を舞台に、現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンス等の多様な作品を街なかに点在させ、非日常的な体験をつくり出す本イベントは、東京を代表するアートの祭典として2009年3月にスタートし、年々発展を続けております。
※2011年は東日本大震災、2020年、2021年はコロナ禍により中止

 

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2023.05.26

「銀河鉄道の父」を読んでみました

映画化をきっかけに門井慶喜著の小説「銀河鉄道の父」を読んでみました。

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第一刷発行 2017年9月12日
発行所 株式会社 講談社


宮沢賢治の父、家長としての政次郎を描いた小説。
明治、大正時代の家族(家庭)像 のなかでの政次郎と賢治、賢治最愛の妹トシの人生を主軸に話が展開していきます。
泣ける小説、特に7、8、9章は切ない。

宮沢賢治の作品、展覧会には接してきたので、解釈の参考になりました。
寓意性の高い宮沢賢治作品ですから・・・

目次
  1 父でありすぎる
  2 石っこ賢さん
  3 チッケさん
  4 店番
  5 文章論
  6 人造宝石
  7 あめゆじゅ
  8 春と修羅
  9オキシフル
10 銀河鉄道の父


拙blogの関連記事
ますむらひろしの銀河鉄道の夜(前編)


映画『銀河鉄道の父』予告【2023年5月5日(金・祝)全国公開】キノフィルムズ


こちらもお勧めです。
youtubeで「朗読宮沢賢治」で検索すると沢山の作品の朗読を聞くことができます。
元アナウンサーなどプロフェッショナルの朗読は心地いいです。


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2023.05.22

大阪の日本画 (東京ステーションギャラリー)

大阪の日本画

東京ステーションギャラリー

会期 2023年4月15日(土)〜6月11日(日)


会場に行ったら、4種類のチラシが置いてありました。 
本展の代表画家ということでしょうか。

(画像はクリックで拡大表示になります)
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この展覧会で、私が最も良いと思った作品、
三都の三園と言われた、京都の上村松園、東京の池田蕉園、大阪の島成園。
その、島成園の作品。(第6章に展示)
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島成園《祭りのよそおい》1913年 大阪中之島美術館
祭りのため、上等な着物と履物、髪飾りをつけた左に座る二人、並んで座る絞り染めを着た少女は簡単な帯をつけ、羨ましそうな眼を二人に向ける。離れたところから三人をじっと見つめる少女は素足に草履姿で、髪飾りは一輪の野辺の花。親の経済状態が残酷に反映されて、子供社会にも明らかな貧富の差があることを、21歳の成園は少女の表情や装いを描き分けて見事に表現した。(キャプションから)

展覧会の構成です。
第1章 ひとを描く―北野恒富とその門下
北野恒富は、大阪の若き日本画家の研鑽の場を作った功労者でもある。その大きな機能を果たしたのが「自耀社」で、結成は対象3年(1914)10月のことだった。会員は中村貞似、難波春秋、生田花朝、辻富芳、橋本花乃らがいた。
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中村貞似《失題》1921年 大阪中之島美術館
貞似の初期作となるが、師である恒富の女性像とは印象が異なり、その個性が早くから完成されていることを伝えている。(キャプションから)

第2章 文化を描く―菅楯彦、生田花朝
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菅楯彦《阪都四つ橋》1946年 鳥取県立博物館
大正から昭和の初めにかけた4つの橋は次々に近代橋にかけ替えられたが、楯彦は、かつての界隈の様子を江戸時代の風俗の姿を借りて絵に似越しました。(キャプションから)

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生田花朝《天神祭》1935年頃 大阪中之島図書館
神輿を乗せた船を中心に様々な船が川面を埋める船渡御の様子が生き生きと描き出されている。同図は人気を博し、生涯を通じて何点もえがいた。

第3章 新たなる山水を描く―矢野橋村と新南画
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矢野橋村《峠道》1959年 個人蔵 (5/14まで展示)

第4章 文人画―街に息づく中国趣味
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川邉青蘭《武陵桃源図》1908年 大阪中之島美術館

第5章 船場(せんば)派―商家の床の間を飾る画
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平井直水《梅花孔雀図》1904年 大阪中之島美術館
本作は明治37年(1904)のセントルイス万博に出品され銀メダルを獲得した。孔雀を得意とした直水渾身の作品(キャプションから)

第6章 新しい表現の探求と女性画家の飛躍


―HPの解説ー
東京ステーションギャラリーでは、企画展「大阪の日本画」を2023年4月15日(土)から6月11日(日)まで開催します。日本の三都のひとつに数えられる大阪は、近代において、商工業都市として大きな経済力を誇りました。その経済力を背景に、高い教養をもつ富裕層らが美術品を求め、それに応えるかのように北野恒富、菅楯彦、島成園といった画家たちが優れた作品を生み出し、彼らからは有能な弟子たちも育ちました。本展は、大阪の近代日本画の展開を6章に分けて紹介します。明治から昭和前期に生み出された、華やかで洗練された名品の数々をご堪能ください。

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2023.05.18

特別展 大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101

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特別展 大阪市立東洋陶磁美術館
安宅コレクション名品選101

泉屋博古館東京

会期 2023年3月18日(土)~5月21日(日)

世界有数の東洋陶磁の名品を所蔵する大阪市立東洋陶磁美術館のコレクションの中核が「安宅コレクション」です。
その「安宅コレクション」から国宝2件、重文11件を含む珠玉の101件を展示しています。


この展覧会は撮影ができます(条件あり)

(画像はクリックで拡大表示になります)

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国宝の2点(過去に何度か拝見しています)
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国宝 飛青磁 花生 元時代・14世紀 龍泉窯 
 江戸時代、こうした鉄斑装飾のある龍泉窯青磁は日本では 「飛青磁」の名で愛玩されてきた。青磁に点じられた鉄斑が、空を浮遊する雲に見立てられたのであろうか。本作は江戸時代の大坂の豪商・鴻池家に伝来したもの。安宅コレクションに加わった最初の国宝で、昭和42年(1967) に初めて公開されると多くの観覧者から讃歓の声があ がったという。(キャプションから)

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国宝 油滴天目 茶碗 南宋時代・12~13世紀 
南宋時代の建窯の天目や油滴天目はすでに室町時代に高く評価され、伝世の名品はいずれも日本にある。その名の由来とされる茶碗の内外の黒 にびっしりと生じた油の滴のような銀色の斑文に、青色を中心とした虹色の光の色彩のグラデーションが加わり幻想的な美しさを見せている。口縁には日本製と考えられる純度の高い金の覆輪がはめられ一層豪華さを増している。かつて関白・豊臣秀次 (1568~1595) 所持し、のち西本願寺、京都三井家、若狭酒井家に伝来した。(キャプションから)

 

素晴らしい名品揃いのなかから、私が選んだ3点。(こんな見方で楽しんできました)
別の日に行ったら、別の作品を選ぶかもしれませんが・・・・

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紫紅釉 盆 明時代・15世紀 鈞窯
明時代の鈞窯で厳しい審査を通過した宮廷用の器である。清時代にも皇帝を魅了し続け、秘蔵された。(キャプションから)

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粉青粉引 瓶 朝鮮時代・16世紀
懐石で亭主が客に預けるお預け徳利として使われたという。伝世の粉青粉瓶の最高傑作の一つで、加賀藩前田家、わかもと製薬創業者の長尾欽弥へ伝来した(キャプションから)

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清花 窓絵草花文 面取壺 朝鮮時代・18世紀前半
白磁の肌は乳白色で潤いがあり、四面に描かれた草花文様も清楚で美しく、「秋草手」屈指の名品として知られる。(キャプションから)



展覧会の構成は以下の通りです。
≪第1展示室≫ 第一章 珠玉の名品

≪第2展示室≫ 第二章 韓国陶磁の美
美、それは自然であること

≪第3展示室≫ 第三章 中国陶磁の美
美、それは完璧であること。

≪第4展示室≫エピローグ


―HPの解説ー
世界有数の東洋陶磁の名品を所蔵する大阪市立東洋陶磁美術館。そのコレクションの中核が「安宅コレクション」です。安宅産業株式会社の会長であった安宅英一氏(あたか・えいいち:1901-1994)が、会社の事業の一環として1951年から25年かけて収集した961件もの名品の数々。その全てを選び抜いた安宅氏の眼は、決して従来の価値観に縛られることのない、ただそこに存在する美を見極めようとするものでした。
ところが、安宅産業の経営破綻によってコレクションは散逸の危機を迎えます。世界に類を見ない貴重なコレクションの行方が案じられる中、大阪を同じく本拠とする住友グループが大阪市に寄贈、美術館の建設に寄与しました。コレクションが安住の地を得て40周年を迎えたことを記念し、「安宅コレクション」から国宝2件、重文11件を含む珠玉の101件をご紹介します。

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2023.05.14

NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」

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(この画像はクリックで拡大表示になります)

NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」は、
三井記念美術館で開催されています。

会期 2023年4月15日(土)〜6月11日(日)
※会期中、展示替えがあります。

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(この画像(チラシ)はクリックで拡大表示になります)


展覧会の構成は以下の通りです。
展示室1
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重要文化財 びいどろ薬壺 16~17世紀 久能山東照宮博物館蔵
家康が自ら調合した薬を入れたガラス製の薬壺。中の粉末は胃腸薬か?

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重要文化財 洋時計 1573年 久能山東照宮博物館蔵 4/15~5/14展示
慶長14年(1609)スペイン属領のフィリピン総督ドン・ロドリゴ一行がメキシコへの航海中に房総沖で遭難し、家康がこれを救助し、帰国の船を提供した。それに対する謝礼として、慶長16年にスペイン国から送られた時計で、ゼンマイ式時打ち時計としては国内現存最古の時計です。(キャプションから)


展示室2(国宝の刀剣)
国宝 短刀 無銘貞宗(名物 徳善院貞宗) 南北朝時代(14世紀) 三井記念館蔵 5/16~6/11展示

国宝 短刀 無銘正宗(名物 日向正宗) 鎌倉時代(14世紀) 三井記念館蔵 4/15~5/15展示


展示室3(第4章)
江戸幕府と日本橋架橋(第4章「天下人への道」ー江戸開府)



(如庵ケース)
家康ゆかりの名物茶道具(第5章「大御所時代」ー駿府での生活


展示室4(第1章~第3章)
プロローグ 大日本五道中図屏風でたどる家康の足跡
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大日本五大道中図屏風(部分) 江戸時代(19世紀) 三井記念美術館蔵
ビジュアルでたどる家康の一生
家康没後30年頃の景観で、岡崎城、浜松城、駿府城、甲斐、信濃、小田原城、関ヶ原の陣、名古屋城、そして久能山東照宮など家康の一生をビジュアルでたどることができる屏風。(キャプションから)

第1章「家康誕生」 ー今川からの独立と三河平定
家康誕生=天文11年(1542)12月26日
(居城1)岡崎城時代=永禄3年(1560)~元亀元年(1570)
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徳川十六将図 1巻 江戸時代・元文4年(1739) 久能山東照宮博物館蔵 5/9~6/11展示

第2章 「戦国乱世の選択」ー今川・武田との抗争
(居城2)浜松城時代=元亀元年(1570)6月~天正14年(1586)12月20230433
長篠合戦図屏風 江戸時代(17世紀) 愛知・名古屋市博物館蔵 4/15~5/7展示

第3章「豊臣大名徳川氏」―豊臣政権下の家康
(居城3)駿府城時代Ⅰ=天正14年(1586)12月~天正18年(1590)7月
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聚楽第行幸図屏風 江戸時代(17世紀)大阪・堺市美術館蔵 4/15~5/14展示


展示室5(第3章~第4章)
(居城4)江戸城時代Ⅰ=天正18年(1590)8月~慶長7年(1602)

第4章「天下人への道」ー関ヶ原

第4章「天下人への道」ー江戸開府
(居城5)江戸城時代Ⅱ(江戸開府)=慶長8年(1603)~慶長12年(1607)


展示室6
徳川家康の筆跡


展示室7(第5章~第6章)
関が原合戦図屏風(第4章「天下美智への道」ー関が原)
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重要文化財 関が原合戦図屏風(津軽屏風) 桃山~江戸時代(17世紀) 大阪歴史博物館蔵 4/15~5/14展示
満天姫が家康からもらった屏風。津軽屏風ともいわれる大作。
家康の養女満天姫が弘前藩主津軽信政に嫁ぐ際に家康に懇願してもらい受け持参したという。(キャプションから)

第5章「大御所時代」―駿府での生活
(居城6)駿府城時代Ⅱ(大御所時代)=慶長12年(1607)~元和2年(1616)4月

第5章「大御所時代」ー大阪の陣
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大阪冬の陣図屏風[部分] 江戸時代中期 東京国立博物館蔵 4/15~5/14展示

第6章「東照大権現」ー家康、神となる
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後水尾天皇宸翰神号「東照大権現」(江戸時代17世紀)久能山東照宮博物館蔵 4/15~5/14展示
天皇が書いた神号。

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東照大権現像 天海僧正賛写 江戸時代(17~18世紀) 久能山東照宮博物館蔵
神仏習合的な東照大権現。
東照大権現は、天台宗の僧天海が提唱する山王一実神道にもとずく神号である。

エピローグ 御神体 家康の刀剣と甲冑
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重要文化財 金陀美具足(部分) 桃山時代(16世紀)久能山東照宮博物館蔵
若武者家康が着た金ぴかの甲冑。今川義元が桶狭間で討ち死にした時、19歳の家康(元康)は今川の属将として大高城に兵糧入れに成功していた。その時の甲冑とされる。

重要文化財 太刀 無銘光世 切付銘 妙純伝持ソハヤノツルキウツスナリ 鎌倉時代(13~14世紀) 久能山東照宮博物館蔵4/45~5/14展示
徳川家康鎮護の願いを込めた晩年の愛刀。久能山東照宮第一の重宝として伝来した家康の愛刀。家康は逝去の2日前にこの刀で罪人の試し斬りを命じ、自らの死後は剣威により長く子孫を鎮護すると述べたと伝わる。

 

―HPの解説ー
2023年のNHK大河ドラマは、62作目となる「どうする家康」です。これまで数多くの大河ドラマに登場してきた徳川家康ですが、単独主役は1983年の「徳川家康」以来40年ぶりとなります。
家康が生きた戦乱の世は、まさに予期せぬことが次々に起きる時代。家康は、リーダーとして、たくさんの「どうする?」を突き付けられ、ピンチを招いた局面でも、決して逃げずに答えを出し続け乱世を終わらせました。先行きの見えないのは現代も同じ。今回の大河ドラマでは、家康を現代に通ずるリーダー像として、様々な人間との関係を大切に描いています。
本展覧会では、このNHK大河ドラマ「どうする家康」と連動し、徳川家康のほか、織田信長、豊臣秀吉など、様々な戦国武将にまつわる品々や、同時代の美術品・歴史史料などを紹介し、徳川家康と彼が生きた時代を浮き彫りにします。

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2023.05.10

春の特別列品ー國學院大學図書館の名品ー 土御門家がみた宇宙ー江戸時時代の天文観測ー 

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(画像はクリックで拡大表示になります)


春の特別列品ー國學院大學図書館の名品ー 
土御門家がみた宇宙ー江戸時時代の天文観測ー 

國學院大學博物館

会期 令和5(2023)年4月1日(土)~5月14日(日)

「今夜異星見ゆ、彗星たるかと云々」と報告を受けて、源頼朝が夜中にもかかわらず、寝所から庭に出て、自ら彗星を(ハレー彗星ではない)を望見している。
展示されている『吾妻鏡』の記述、解説を読むと頼朝の姿・様子が身近に感じられて楽しくなります。

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出品目録 

國學院大學図書館には、「天文密奏」やその根拠となる天文観測の実態を伝える史料が所蔵されています。「土御門家記録」は60点を超える史料群で、特に嘉永6年(1853)と安政5年(1858)の彗星の観測記録は、観測から勘文の作成にいたる過程を詳細に知ることのできる貴重なものです。
本展は、春の特別列品としてそれらを初公開し、特に近世における天文学を古典籍や古文書を通して概観しようと思います。(HPから)


展覧会の構成は以下の通りです。

第1章 古代・中世の天文観測
(前略)
朝廷には天文・気象の観測とその異変の報告をおこなう陰陽寮が備えられ、そこに勤めた土御門家による『家秘要録』からは、中世後期に生じた彗星や流星、あるいは地震や降雹といった天文・気象変異の具体が明らかとなる。(本展カタログから)
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「土御門家記録」箱・目録
『家秘要録 天変地妖記』『家秘要抄』室町時代後期
『家秘要録』江戸時代中期
國學院博物館蔵

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伊勢暦 嘉永5年(1852) 國學院博物館蔵
浮世絵「山海愛度図会 卅三」 嘉永5年(1852)12月 國學院博物館蔵

第2章 近世ー土門家の天文観測
「土御門記録」において最もまとまった資料群が嘉永六年(1853)のクリンカーフューズ彗星、安政五年(1856)のドナティ彗星の観測記録である。
(中略)
一般に天文学史では、江戸幕府天文方の技術を洋学知、土御門家の技術を伝統的・呪術的天文知と評価する向きがあるが、ドナティ彗星の観測技術を見る限り、基本的には江戸幕府天文方や大阪の商人天文学者間家と変わらないものであり、精度においては、天文方・間家の観測数値に比して、土御門家の観測数値が欧米のそれに最も近いことが、本史料の分析から明らかになった。(本展カタログから)

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土御門家記録 安政五年戊午彗星出現図 《安政五年(1858)8月29日~9月13日)
安政五年(1858)8月29日から9月13日までの彗星の位置を朱線で結び、軌道を示した図。


第3章 天文に魅せられた人々
日蝕・月蝕・彗星などの天文現象に関心を持っていたのは、一部の天文家だけではなかった。このことは、武家・公家・神主・僧侶・町人・百姓など様々な社会階層の人々が天文現象を記録していることからもうかがえる。
(後略)
(本展カタログから)



春の特別列品「土御門家がみた宇宙-江戸時代の天文観測」ご紹介
國學院大學博物館 Online Museu 


―HPの解説ー
土御門家は、平安中期の陰陽師・安倍晴明を受け継ぐ支流の一つで、代々、陰陽家として主に天文道をもって朝廷に仕えた公家です。徳川家康の将軍就任に際して、土御門久脩が室町幕府の先例にならい、陰陽道の祭祀である「天曹地府祭」を挙行したことを契機に、同家は朝廷・幕府における祭祀主催者としての地位を築き始めました。天和3年(1683)、徳川綱吉の朱印状と霊元院(霊元上皇)の綸旨をもって陰陽道本所となってからは、職札の発行や触頭の設置をもって諸国の陰陽師を統括しました。

 土御門家の家職の一つに「天文密奏」があります。古代から日蝕・月蝕・彗星などは天皇の身体や社会に害を及ぼす兆候と考えられ、祭祀や祈祷が行われてきました。國學院大學図書館には、こうした「天文密奏」やその根拠となる天文観測の実態を伝える史料が所蔵されています。「土御門家記録」は60点を超える史料群で、特に嘉永6年(1853)と安政5年(1858)の彗星の観測記録は、観測から勘文の作成にいたる過程を詳細に知ることのできる貴重なものです。
 本展は、春の特別列品としてそれらを初公開し、特に近世における天文学を古典籍や古文書を通して概観しようと思います。

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2023.05.06

エドワード・ゴーリーを巡る旅

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エドワード・ゴーリーを巡る旅は、

渋谷区立松涛美術館で開催されています。

会期 2023年4月8日(土)~6月11日(日)

この美術館には、よく通っていますが、ショップのレジに行列ができるのは初めてのような気がします。
こんなお知らせがHPにあります。  
*「エドワード・ゴーリーを巡る旅」展 混雑状況のお知らせ*
土曜日・日曜日などの休日は、多くのお客様にご来館をいただいており、展示室・ショップともに、混雑が発生しています。お時間に余裕を持ってお越しください。平日は、比較的ゆったりとご覧いただけます。


エントランスホールの椅子前テーブルと、
2階展示会場のソファー・テーブルにエドワード・ゴーリーの作品が置かれていて自由に読む(見る)ことができます。

ゴーリー作品初見の方には・・・
「本を読んで、展示原画作品を観る」という繰り返しがお勧めです。
私が観に行った日も、皆さん入れ代わり立ち代わり、本を手に取って読んで(見て)いました。

エドワード・ゴーリーの著わした不思議な、ときに悲惨な、残酷な世界・・・心惹かれるかもしれません。
作品のどこかに伏線アイテムが隠れているかも?です。

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(画像はクリックで拡大表示になります)

展覧会の構成は次の通りです。

第Ⅰ章 ゴーリーと子供
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《不幸な子供》原画 1961年 ペン、インク、紙

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《ギャッシュリ―クラムのちびっ子たち》原画 1963年 ペン、インク、紙
 

第Ⅱ章 ゴーリーが描く不思議な生き物
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《うろんな客》原画 1957年 ペン、インク、紙


第Ⅲ章 ゴーリーと舞台芸術
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《狂瀾怒涛》原画 1987年 ペン、インク、紙

第Ⅲ章 ゴーリーの舞台

第Ⅳ章 ゴーリーの本作り
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《ジャンブリーズ》原画 1968年 ペン、インク、紙

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《蒼い時》草稿 1975年 ペン、インク、紙

第Ⅴ章 ケープコッドのコミュニティーと像

 

―HPの解説ー
不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつ絵本作家エドワード・ゴーリー(Edward Gorey,1925‒2000)。近年、日本でも『うろんな客』『不幸な子供』などの絵本が次々と紹介されてきました。ゴーリーは、自身がテキストとイラストの両方を手がけた主著(Primary Books)以外にも、挿絵、舞台と衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなどに多彩な才能を発揮しました。

本展は、そんな作家の終の棲家に作られた記念館・ゴーリーハウスで開催されてきた企画展から、「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」などのテーマを軸に約250 点の作品で再構成するものです。米国東海岸の半島に残る古い邸宅へと旅するように、達観したクールな死生観を持つ謎めいた作品との邂逅をお楽しみください。

 

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2023.05.02

4月花散歩 2023

4月の花散歩

新緑のやさしさ、次々に花が開く樹々、野草・・・
この季節の花散歩で元気・勇気をもらってます。

スマホで撮った写真、動画をまとめてみました。
野鳥は、デジタル一眼カメラで撮ったものです。

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2023.04.28

ルーブル美術館展 愛を描く

ルーヴル美術館展 愛を描く

国立新美術館

会期 2023年3月 1日(水)~ 6月12日(月)

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16世紀から19世紀半ばまで、ヨーロッパ各国の主要の画家によって愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。ぜひご期待ください。(HPから)

ルーブルが誇る珠玉の”愛”の絵画が一堂に!

ルーブルには愛がある。


展示構成は以下の通りです。
この展覧会の4章展示場は撮影ができます。(条件あり)
この展覧会の出品リストに印刷されているQRコードを読込むと、展示室内の解説を多言語で読むことができます。

プロローグ ー愛の発明
Prologue1 愛の神アモル
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フランソワ・ブーシェ《アモルの標的》1758年 油彩/カンヴァス 
古代神話によれば、神であれ人間であれ、誰かに恋する感情は、ヴィーナスの息子である愛の神アモル(キューピッド)の矢で心臓を射抜かれた時に生まれます。

Ⅰ愛の神のもとに ー古代神話における欲望を描く
Ⅰ-1欲情ー愛の眼差し
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アントワーヌ・ヴァトー《ニンフとサテュロス》1715-1716年頃 油彩/カンヴァス 
自然の精であるニンフと半人半獣のサテュロスが登場するエロティックな情景。欲望に駆られたサテュロスは、無防備に眠るニンフの体からベールをそっと持ち上げ、美しい裸身にみとれています。このような一方的な眼差しの表現は、恋愛を題材にした神話画にしばしば見いだされます。

Ⅰ-2暴力と魔力ー欲望の行為
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 ドメニキーノ(本名 ドメニコ・ザンピエーリ)《リナルドとアルミーダ》1617-1621年頃 油彩/カンヴァス 
敵のリナルドに恋してしまったアルミーダは、彼に魔法をかけて自分の宮殿へと連れ去りました。17世紀イタリアの画家ドメニキーノの本作では、宮殿の庭園でリナルドがアルミーダの膝にもたれ、うっとりと彼女の顔を見上げています。恋人たちの周りには小さな愛の神アモルが5人配され、愛の情熱の高ぶりが強調されています。

Ⅰ-3死が二人を分かつまでー恋人たちの結末

Ⅰ-4愛の勝利
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ウスターシュ・ル・シュウール《母に叱られ、ケレスの腕のなかへ逃げるアモル》1645年頃 油彩/カンヴァス 


Ⅱキリスト教の神のもとに

Ⅱ-1「ローマの慈愛」からキリスト教の慈愛へ

Ⅱ-2孝心・親子愛ー聖家族にみる模範
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< サッソフェラート(本名 ジョヴァンニ・バッティスタ・サルヴィ)《眠る幼子イエス》1640-1685年頃 油彩/カンヴァス 
この画題を得意とした17世紀イタリアの画家サッソフェラートは、聖母とイエスを身近な人間の母子のような親しみやすい雰囲気で描き、似た構図で多くの作例を残しました。

Ⅱ-3犠牲に至る愛ーキリスト教の犠牲と聖人の殉教

Ⅲ人間のもとにー誘惑の時代

Ⅲ-1 室内と酒場ーオランダ絵画における愛の悦びと駆け引き
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サミュエル・ファン・ホーホストラーテン《部屋履き》1655-1662年頃 油彩/カンヴァス 
ひときわ目を引くのは、慌てて脱ぎ捨てられたかのように床に散らばる部屋履きです。また、奥の扉の錠前には鍵が差し込まれたままになっています。この家の女主人は自分がすべきことを途中で投げ出し、どこかで不謹慎な愛の誘惑に身をゆだねているのでしょうか…。

Ⅲ-2優雅な牧歌的恋愛ーフランス流の誘惑ゲーム

Ⅲ-3エロティシズムー《かんぬき》をめぐって
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ジャン=オノレ・フラゴナール《かんぬき》1777-1778年頃 油彩/カンヴァス
女性は男性から顔をそらしています。彼女は情熱と欲望に駆られた男性の誘いを拒もうとしたものの、彼が扉にかんぬきをかけた瞬間、身をゆだねたのでしょうか。それとも、当時のリベルタンの恋愛作法に則して、抵抗を演じているだけなのでしょうか。

Ⅲ-4夫婦の幸福の演出
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ニコラ=ベルナール・レビシエ《マルク=エティエンヌ・カトルメールと家族の肖像》1780年 油彩/カンヴァス


Ⅲ-5結婚の絆か、愛の絆か?


Ⅳ19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇

Ⅳ-1アモルとプシュケ

Ⅳ-2ロマン主義における男性の情熱

Ⅳ-3死に至る愛


―HPの解説ー
人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つでした。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、信者たちに示されています。
本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された73点の絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、ヨーロッパ各国の主要の画家によって愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。ぜひご期待ください。

 

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2023.04.24

ルーブル美術館展 愛を描く Ⅳ. 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇

ルーヴル美術館展 愛を描く

国立新美術館

会期 2023年3月 1日(水)~ 6月12日(月)

この展覧会の4章展示場は撮影ができます。(条件あり)
(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
この展覧会の出品リストに印刷されているQRコードを読込むと、展示室内の解説を多言語で読むことができます。

第4章展示風景
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Ⅳ. 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇
Ⅳ-1 アモルとプシュケ
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フランソワ・ジェラール 《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》
1798年、油彩/カンヴァス
愛の神アモルとプシュケの恋物語。プシュケは、ギリシャ語で「蝶」と「魂」を意味するそうです。

Ⅳ-2 ロマン主義における男性の情熱
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アンヌ= ルイ・ジロデ・ド・ルシー=トリオゾン《エンデュミオンの眠り》1791年エスキース  油彩/カンヴァス
羊飼いの美少年エンデュミオンに恋した月の女神セレネは、全能の神ゼウスに頼んで彼を永遠の眠りにつかせ、毎晩、彼のもとを訪れました。

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ジャン=バティスト・ルニョー《 友情の杯を交わすヒュメナイオスとアモル》1820 年頃油彩/紙

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クロード=マリー・デュビュッフ《アポロンとキュパリッソス》1821年油彩/カンヴァスアヴィニョン、カルヴェ美術館(1872 年に国から寄託、2021年に国からアヴィニョン市に所有権を移転 )
アポロンと美少年キュパリッソスの愛の神話。
可愛がっていた牡鹿をうっかり投げ槍で殺してしまったキュパリッソスは、生きる気力を失い、永久に嘆き続けたいと神々に哀願した結果、糸杉に変身します。この作品では、牡鹿にもたれるように横たわったキュパリッソスの頭を、かがみこんだアポロンが優しく支えています。

Ⅳ-3 死に至る愛
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アリ・シェフェール 《ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊》
1855年、油彩/カンヴァス
ダンテの叙事詩『神曲』の「地獄篇』にに登場するパオロとフランチェスカの悲恋。
古代ローマの詩人ウェルギリウスの案内で地獄を巡るダンテは、不義の恋のために断罪され、永遠に地獄を漂うパオロとフランチェスカの亡霊に出会います。
フランチェスカは政略結婚で嫁いだ先で、夫の弟のパオロと恋に落ち、ある日、嫉妬した夫によって二人とも短刀で刺殺されてしまったのです。

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テオドール・シャセリオ―《ロミオとジュリエット》1850 年頃エスキース ︱ 油彩/カンヴァス

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テオドール・シャセリオ―《ヘロとレアンドロス》、または《詩人とセイレーン》 19世紀第2四半期 エスキース  油彩/カンヴァス
アフロディテに仕える純潔の巫女ヘロとその恋人レアンドロスの悲恋物語。

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ウジェーヌ・ドラクロワ《アビドスの花嫁 》1852-1853 年頃油彩/カンヴァス
舞台は、オスマントルコ帝国、高官の娘ズレイカと、その兄(じつは従兄)で海賊の首領であるセリムの恋仲を死が引き裂く悲恋物語。
ドラクロアが心酔していた同時代のイギリスの詩人バイロンの「アビドスの花嫁」を題材にしています。

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2023.04.20

特別展『東福寺』

特別展『東福寺』

東京国立博物館

会期 2023年3月7日(火)~ 5月7日(日)


展示会場、実物大再現の通天橋を通過すると、
第5章 巨大伽藍と仏教彫刻の展示場です。

現存の巨大な仏殿の本尊脇侍物、阿難・迦葉立像、
巨大な二天王立像などの展示は圧巻です。

「東福寺旧本尊コーナー」と仏涅槃図グラフィックは撮影ができます。(条件あり)
東福寺の旧本尊
東福寺の仏殿の仏像は途中で焼失して再興されましたが、創建された鎌倉時代から明治時代のはじめまで、高さ7.5メートルの釈迦如来坐像とその半分の高さ3.3 メートルの観音菩薩、弥勒菩薩坐像、そして3メートル強の四天王立像という巨像 群が安置されていました。これらは明治14年(1881) の火災で惜しくも焼失しまし た。しかし釈迦如来像の左手光背に付けられた化仏 と台座 蓮弁の一部 は焼け残り、往時の偉容を伝えています。(解説パネルから)
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釈迦如来坐像(後背化仏) 東福寺旧本尊 木造 漆箔 鎌倉~南北時代  14世紀 京都 南明院
南明院に現在本尊として祀られる本像は、旧本尊の光背にあらわされた化仏のひとつでした。ほぼ等身大で、正面から見ると単独像のようです。背面もしっかり彫られていますが、奥ゆきが薄い点に化仏として造られたことが示されています。(キャプションから)

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仏手 東福寺旧本尊 木造 漆箔 鎌倉~南北朝時代 14世紀 東福寺
この仏手は、本尊釈迦の左手です。立てた状態で展示していますが、本来は左膝の上に、甲を下にして置かれ与願印を結んでいました。軽く中指と薬指を曲げた巧みな造形は、この仏師の力量が優れたものであったことをうかがわせます。(キャプションから)

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連弁 東福寺旧本尊  木造 漆箔 鎌倉~南北朝時代 14世紀 京都 即宗院 
現存する蓮弁には大小があり、いくつかが各塔頭に伝来しています。本展では、即宗院に伝えられたものを出陳しています。高さが ほぼ1メートルもある大きなもので、おそらくは中尊の台座にもちいられた蓮弁だったのでしょう。(キャプションから)


仏涅槃図(部分) 原寸大グラフィック
明兆による日本最大級の涅槃図、その大きさに流石のトーハクでも展示できなかったようです。
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仏涅槃図(部分) 原寸大グラフィック
明兆による超巨大作品ー仏涅槃図
仏涅槃図は、釈迦が亡くなる場面を表わしたもので、周囲には嘆き悲しむ人びとや動物たちを描いています。本作は、周りの描表装も含めると、縦12メー トル、横6メートルほどにも達する、日本最大級を誇る涅槃図です。古くより広く世に知られた明兆の代表作で、署名により、応永15年 (1408)、明兆57歳の作とわかります。 く躍動感あふれる描線は、 まさに明兆の真骨頂といえるで しょう。(展示パネル解説から)


仏涅槃図に次ぐ大作『白衣観音図』が4月11日から展示されています。(第2章会場)
雪舟とともに「画聖」と呼ばれた「明兆」最晩年70歳の作品とされます。
(縦3.26m、横2.81m)
構図、筆捌きにも注目です。

こちらの作品は、4月9日までの展示。
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重文 達磨・蝦蟇鉄拐塊図 吉山明兆筆 室町時代・15世紀

そして、明兆の記念碑的大作『五百羅漢図』を修理後初公開しています。(第3章会場)
現存47幅に補作分を加えた全50全幅を三期に分けての展示です。
添えられた4コマ漫画解説もユニークで、楽しい展示です。
狩野派の「五百羅漢図」より明るい色調、表情が柔和の思えました。

明兆の作品目的だけでも十分行く価値のある展覧会です。 

東福寺通天橋実物大再現はこちら



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展示構成は次の通りです。
第1章 東福寺の創建と円爾
第2章 聖一派の形成と展開
第3章 伝説の絵仏師・明兆
第4章 禅宗文化と海外交流
第5章 巨大伽藍と仏教彫刻


―HPの解説ー
新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺の一つです。朝廷の最高実力者・九条道家の発願により、中国で禅を学んだ円爾(聖一国師)を開山に迎えて創建されました。「東福寺」の名は、奈良の東大寺と興福寺になぞらえて、その一字ずつをとったことに由来します。中世の面影を色濃く留める巨大な建造物の数々は圧倒的なスケールを誇り、その特徴を表した「東福寺の伽藍面」の通称で知られています。
東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、伝説の絵仏師・明兆による記念碑的大作「五百羅漢図」現存全幅を修理後初公開するとともに、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や書画類も一堂に展観いたします。草創以来の東福寺の歴史を辿りつつ、大陸との交流を通して花開いた禅宗文化の全容を幅広く紹介し、東福寺の日本文化における意義とその魅力を余すところなくご覧いただきます。

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2023.04.16

特別展『東福寺』 通天橋 実物大再現

特別展『東福寺』では、通天橋を実物大再現しています。

東京国立博物館

会期 2023年3月7日(火)~ 5月7日(日)

(画像はクリックで拡大表示になります)

通天橋とモミジ
通天橋は、東福寺を代表する観光スポットです。境内の渓谷(洗玉澗)にかかる橋で、康暦2年(1380)、当時の僧録(禅宗界の総師)を務めた。春屋妙葩によってかけられたといいます。
眼下に広がる一面のモミジの風景で名高く、紅葉のシーズンには国内外から大勢の観光客が訪れ、近年では、新緑の季節の青モミジも大変人気です。本展では、この通天橋を実物大で再現し、実際に橋を渡る感覚を味わいながら、紅く鮮やかに色づいたモミジの風景をお楽しみいただきます。(展示パネル解説から)
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2020年、コロナ禍の中、空いているのでは?と仄かな期待を持って京都に行ったのですが、残念ながらかなりの人で賑わっていました。
渓谷(洗玉澗)、通天橋は一方通行で、ゆっくり鑑賞とはいきませんでしたが、素晴らしい景観でした。

東福寺のリーフレットから
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重文 東福寺伽藍図了庵桂悟賛 室町時代・永生2年(1505)
中世の東福寺伽藍を精緻に描く唯一の作品で、通天橋など山内の名称が今と変わらぬ姿で表されています。画面の賛は寺の歴史や地理をまとめたもので、上と左右にそれぞれ方位記号が記されています。
(画像は展覧会チラシから)
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実物大再現の通天橋を渡ると、これも見どころのひとつ、第5章 巨大伽藍と仏教彫刻の会場に・・・・・

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