2018.07.18

モネ それからの100年

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「モネ それからの100年」展は、
横浜美術館で開催されています。


会期 2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)


つまり、
モネは印象派ではなく、
あらゆる現代美術の
生みの親ではないのか?
(この展覧会は、アンドレ・マッソン、が1975年にインタビューに答えた言葉から始まります)

そして、モネの初期から晩年までの絵画25点と、後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像65点で、時代を超えた結びつきを浮き彫りにしています。

私が見つける
新しいモネ。

展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ新しい絵画へ ―立ち上がる色彩と筆触
Ⅱ形なきものへの眼差し ―光、大気、水
Ⅲモネへのオマージュ ―さまざまな「引用」の形
Ⅳフレームを越えて ―拡散するイメージと空間


モネは40歳を過ぎて、パリを離れジュ―ベルニーに転居し、自宅の庭に睡蓮の池を作ります。
この庭をモチーフにして300点以上の作品を制作しました。
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クロード・モネ《睡蓮》 1906年 吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)


後の美術家は、モネの作品からそれぞれが、様々な視点でインスピレーションを得て(得た)作品を制作しています。

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鈴木理策《水鏡 14, WM-77》(左)《水鏡 14, WM-79》(右) 2014年 発色現像方式印画 作家蔵 ©Risaku Suzuki, Courtesy of Taka Ishi Gallery
《水鏡》はモネが執着した水面のヴィジョンを主題とした写真シリーズです。

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(左)福田美蘭《睡蓮の池 》 2018年 アクリル/パネルに貼った綿布
(右)福田美蘭《睡蓮の池 朝 》 2018年 アクリル/パネルに貼った綿布
《睡蓮の池》に描かれているのは、夜景の美しいレストランです。
窓に映ったテーブルクロスが、睡蓮に見えます。
福田美蘭さんは、モネの睡蓮の池(実像)に映る空・雲(虚像)を都会の夜の景色に例えました。
《睡蓮の池 朝》は同じ景色の夜明けを想像して描いた作品です。
横浜美術館で展示するために描いたそうです。(この展覧会は名古屋市美術館との共催)

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小野耕石《波絵》 2017年 油性インク/アルミに貼った紙 作家蔵
スクリーンプリントでドットの色(インク)を積み上げていく(インクの柱ができる)手法で制作しています。
モネとの接点をどうとらえればいいのでしょうか?


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(左)マーク・ロスコ《赤の中の黒》 1985年 油彩・キャンバス 東京都現代美術館
(右)《ボトル・グリーンと深い赤》 1985年 油彩・キャンバス 大阪新美術間建築準備室
抽象表現主義の画家ロスコは「モネを好む」といっています。
オランジュリーの睡蓮の部屋(空間)とロスコが作る部屋(空間)の通底する意図を感じながら・・・


近頃の展覧会で、モネの晩年作品を観る機会が増えたような気がします。
抽象そのものの様な作品も散見されます。
この展覧会にも「日本初公開」として、没する前年に描かれた作品が展示されています。
不明瞭な輪郭は、目の不調によるものなのでしょうか、真相は分かりません。
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クロード・モネ《バラの小道の家》 1925年 油彩・キャンバス 個人蔵(ロンドン)


会場内の丁寧な解説を読みながら鑑賞していくと、モネのミニ回顧展的な楽しさと、後の・・今の美術家が見つめ直したモネの魅力、そして作品の多様性に「納得と新たな魅力発見です」


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HPの「展覧会について」から・・・
モネは、いまも生きている。
印象派を代表する画家クロード・モネが、画業の集大成となる《睡蓮》大装飾画の制作に着手してから約100年。ひたすらに風景を見つめ、描き続けたモネの作品は、今日にいたるまで私たちを魅了してやみません。

躍動する線。響きあう色。ゆらめく光や大気の一瞬をとらえる眼差し。風景にもぐり込んでいくようなクローズアップによって、描かれたイメージが、逆に画面を超えてどこまでも続いていくかに思わせる《睡蓮》の広がり――こうしたモネの絵画の特質・独創性は、現代の作家たちにも、さまざまなかたちで引き継がれています。

本展では、モネの初期から晩年までの絵画25点と、後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像66点を一堂に展覧し、両者の時代を超えた結びつきを浮き彫りにします。そして、「印象派の巨匠」という肩書にとどまらず、いまもなお生き続けるモネの芸術のゆたかな魅力に迫ります。

なぜ、モネの絵画に魅せられるのか――。本展を通じて、皆さまがそれぞれの「好き」の理由を見つけてくださることを願っています。


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展示風景です。
写真撮影に際しては、
「夜間特別鑑賞会のため、主催者から特別の許可をいただいています」

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2018.07.16

夏休みになると・・・・昆虫展ですね!

夏休みになると全国の施設で、昆虫展が企画されますね。

東京、横浜で開催される「昆虫展」をピックアップしてみました。
どの展覧会もそれぞれ個性があって楽しそう・・
混雑必至の展覧会も・・・・・


特別展「昆虫」
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(HPから)
地球上で知られている昆虫は、なんと約100万種。実は、地球上に存在する生物種の半数以上が昆虫なのです。そして実際は、さらにその何倍もの昆虫が存在すると言われています。この昆虫たちは、自然が生み出したものの不思議さや、命に対する敬意を感じさせてくれる身近な存在でもあります。
特別展「昆虫」では、昆虫の体のしくみや能力、生態まで、国立科学博物館ならではの充実した昆虫標本に加え、CGや体感型など多角的な展示手法で紹介していきます。また、最新の研究や、それに伴う昆虫の採集も取り上げ、どんな採集方法があるのか?採集が研究にどうつながるのか?など、正しい昆虫採集についても学んでいただけます。
各展示に散りばめられた、思わず「へー!」と唸る「昆虫トリビア」もお楽しみに!

国立科学博物館
会期 2018年7月13 日(金)~10月8日(月・祝)


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特別展示『珠玉の昆虫標本——江戸から平成の昆虫研究を支えた東京大学秘蔵コレクション』
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(HPから)
日本の昆虫学は東京大学に端を発し、様々な学術分野や研究機関に枝分かれして今に至ります。この学問の発展には専門機関の研究者だけでなく、むしろ在野の研究者の貢献も大きいところです。その間、学術研究や教育普及のために収集され、本学に集積・寄贈されてきた昆虫標本も膨大な数に及びます。
 本特別展では、東京大学総合研究博物館に収蔵されている約70万点の昆虫標本のうち、日本の昆虫研究史の源流ともいえる学術標本から現在に至るまで継続的に収集、研究されてきた秘蔵コレクション約50,000点を一挙公開します。
 この中には約200年前の江戸時代に製作された日本最古の昆虫標本、近代養蚕学の父・佐々木忠次郎やミツクリザメで知られる箕作佳吉の明治~大正期の昆虫標本、昭和初期に採集された鳥類学者の侯爵・山階芳麿の昆虫標本、ブータン国王陛下から贈呈されたブータンシボリアゲハ、昆虫学史上に名を連ねる加藤正世、五十嵐邁、石川良輔のコレクションなどが含まれます。
 これらの自然史遺産ともいえる貴重な昆虫標本を一堂に展示することで、いわば日本の昆虫博物誌を体感してもらうことを一つの趣意としています。また、これを機に多様な昆虫への幅広い興味や科学的な探究心を抱いてもらえたら幸いです。

東京大学総合研究博物館
会期 2018年7月14日~10月14日

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2018大昆虫展 in 東京スカイツリータウン「みんなでいこう!ソラマチ昆虫祭」
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(HPから)
今年の大昆虫展のテーマは“お祭り”。そこで、神と崇められる「スカラベ(フンコロガシ)」の生体を大昆虫展では初展示!
昆虫神社の参道を再現しトンボや蝶が舞うエントランスを抜けると、100 箱を超える昆虫標本をはじめ、世界最大の危険蜂「オオスズメバチ」の生体まで多数展示します。

東京スカイツリータウン・ソラマチ5階「スペース634」
会期 2018年7月14日 (土) ~2018年9月2日 (日)

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変身!昆虫スゴわざ展2018
(HPから)
昆虫の世界」をテーマに、昆虫になりきってミッションに挑戦する体験型コンテンツが満載の期間限定イベントです。
昆虫の生態を全身で体感しながら学べるので、夏休みの自由研究にもピッタリ☆ 「昆虫クイズマスター」と「昆虫スゴわざマスター」をめざそう!!
オービィ横浜内 マルチスペース
会期 2018年7月1日(日)~9月30日(日)

みんなの世界昆虫展 2018
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(HPから)
昆虫の世界」をテーマに、昆虫になりきってミッションに挑戦する体験型コンテンツが満載の期間限定イベントです。
昆虫の生態を全身で体感しながら学べるので、夏休みの自由研究にもピッタリ☆ 「昆虫クイズマスター」と「昆虫スゴわざマスター」をめざそう!!
オービィ横浜
横浜市西区みなとみらい3-5-1 MARK IS みなとみらい5F特設会場
会期 2018年7月1日(日)~9月9日(日)

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こちらは少々趣が違って、原画展です。
舘野鴻絵本原画展「ぼくの昆虫記-見つめた先にあったもの-」
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(hpから)
生きている虫たちを見つめることは、これからを生きるぼくたちを見つめることです。
多摩丘陵の東側にある町田市には、小山田緑地や野津田公園など緑あふれる自然が残っていて、今も多くの鳥や虫たちが暮らしています。秦野にアトリエを構える絵本作家の舘野鴻さんは、こうした緑地や里山に棲む虫たちを観察し、長い時間をかけて1冊の絵本にしています。
舘野さんが選ぶ虫たちはどれも個性的。
数千匹の卵を産みながら、僅かな数しか成虫になれない「つちはんみょう」は、小さなからだで、困難な運命に立ち向かいます。動物の死骸を栄養にして子育てをする「しでむし」からは、ひとつの死とそれによって育まれる新たな命のつながりを考えずにはいられません。1年の内10ヶ月をさなぎで過ごし、春の一時期にパッと蝶になり野山を飛び回る「ぎふちょう」は、延々と続くさなぎの間、そこで何を感じているのでしょう。そして、現在描いている「がろあむし」は、太古より体や棲みかを変えながら、今も暗黒の地下に生き続け、“生きた化石”と呼ばれています。
いのちは、つながっている。
遥かな昔から、地球上のあらゆる生き物は、種を超え、時を超えて、つながっている。
この夏は、虫たちの一生を描くことで“生きることとは何か”を問い続ける舘野さんの作品から、身近にある自然や生き物の素晴らしさを感じてください。


町田市民文学館 ことばらんど

会期 2018年7月14日(土)~9月24日(月)

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2018.07.13

「縄文―1万年の美の鼓動」展

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特別展「縄文―1万年の美の鼓動」展 は、
東京国立博物館 平成館 特別展示室で開催されています。


会期 2018年7月3日(火) ~ 2018年9月2日(日)


旧石器時代は、無土器時代とも言われていて、土器はなかったとされています。
彼らはマンモス、ナウマンゾウ、オオツノシカなどの大型動物を追いかけて日本列島へやってきました。
食糧調達は主に狩猟・採取によりました。
石を打ち砕いてつくられた打製石器(材料は黒曜石など)を使用したとされています。

旧石器時代に関しては、この様な展覧会もありました。。
拙ブログから・・・
沖縄の旧石器時代が熱い!

縄文時代を挟んで、弥生時代には
集落(ムラ)から小国(クニ)が誕生します。
縄文土器が弥生土器に代わり。
金属(銅、青銅、鉄)が伝わり青銅器、鉄器、銅剣、銅矛、銅鐸などが製造されるようになります。
農耕は鉄製農具が使われ生産性が高まりました。


この展覧会は、旧石器時代が終わったおよそ1万3千年前から続いた約1万年「縄文―1万年の美の鼓動」を観て感じてみようという企画です。

変わらぬ機能美と素朴な装飾の土器類、縄文の装飾品(ファッション)。
呪術的、神秘的な表象を思わせる土偶等々、全国から膨大な遺跡資料(史料)が集合しています。
いにしえ人の「生活と思い」を想像するのは難しい作業ですが・・・様々なヒントが展示品の中に隠されているのですね。

多様な土愚の数々・・・これを見るだけでもとても楽しいですよ!

近頃は「人生百年」なんて言われるようになりましたが、「そんなの刹那」と、思ってしまいます。
目の前に展示されているのは、1万3千年前のことがらですから・・・・・・

(HPの解説)
縄文時代が始まったとされる約1万3000年前。狩猟や漁撈(ぎょろう)、採集を行っていた縄文時代の人びとが、日々の暮らしのなかで工夫を重ねて作り出したさまざまな道具は、力強さと神秘的な魅力にあふれています。本展では「縄文の美」をテーマに、縄文時代草創期から晩期まで、日本列島の多様な地域で育まれた優品を一堂に集め、その形に込められた人びとの技や思いに迫ります。縄文時代1万年にわたる壮大な「美のうねり」をご体感ください。


展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 暮らしの美
第2章 美のうねり
第3章 美の競演
第4章 縄文美の最たるもの
第5章 祈りの美、祈りの形
第6章 新たにつむがれる美

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史上初!
縄文の国宝、6件すべてが終結!
(以前トーハクで開催された国宝展には国宝土偶5点が展示されていた気がしますが?)
左から、火焔型土器(部分)・合掌土偶(部分)・仮面の女神(部分)・縄文のビーナス(部分)・中空土偶・縄文の女神(部分)
仮面の女神と縄文のビーナスは7月31日から展示です。
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日本で最も有名な土偶
名はゴーグル(雪中遮光器)に似ていることに由来する。本来は全面が赤く塗られていたと考えられている。
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重文 遮光器土偶
青森県つがる市木造亀ヶ岡 縄文時代(晩期)  東京国立博物館


大きく口をあける十字型土偶
中期初頭に立像土偶やポーズ土偶が生み出される中で東北地方北部では板状土偶の系譜をひく土偶を伝統的に作り続けていた。
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重文 板状土偶
青森県青森市 三内丸山遺跡
縄文時代(中期) 青森県教育委員会(縄文時遊館保管)

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はじまりの美の器
すでに一万年に及ぶ縄文美の器の到達点がここにあると・・・
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微隆起線文土器
青森県六ケ所村 表館(1)遺跡出土 縄文時代(草創期) 青森県立郷土館

縄文学の父が愛蔵した縄文土器
縄文学の父ともいわれる山口清男の遺愛品。関山式土器の標準土器として位置づけられる学史上きわめて重要な土器。
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片口月深鉢型土器
埼玉県ふじみ野市 上福岡貝塚出土
縄文時代(前期)

360度の造形美
直立する四単位の鶏頭冠突起と突き上げられた鋸歯状の小突起は、名前の由来でもある。
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国宝 火焰型土器
新潟県十日町市 笹山遺跡 縄文時代(中期) 新潟・十日町市(十日町市博物館保管)

優雅な雲形を描く超大型の壺
縄文土器の中で最も最も器種に富む東北地方で盛行した大洞式土器のひとつ。
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重文 壺形土器
青森県十和田市滝沢川原 縄文時代(晩期) 文化庁

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木製編籠 縄文ポシェット
縄文時代の編み物製品。、中にはクルミの殻が入っていた。
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青森県青森市 三内丸山遺跡 縄文時代(中期)
青森県教育委員会(縄文時遊館保管)

女性リーダーのファッション
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装身具
福岡県芦屋町 山鹿貝塚出土
鹿角製品・貝輪・
縄文時代(後期)
福岡・芦屋町教育委員会


本展でも、記念撮影コーナーがあります。
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作家や芸術家たちが出会い愛玩した品々も紹介されています。
岡本太郎は「縄文式原始芸術」から衝撃を受けつつも、自身に取り込もうとしました。
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顔面把手
山梨県韮崎市穂坂町 縄文時代(中期) 東京国立博物館

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2018.07.07

「太宰治 三鷹とともに」展

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平成30年度特別展
太宰治 三鷹とともに —太宰治没後70年— は、
三鷹美術津ギャラリーで開催されています。


会期 2018年 6月16日(土)〜7月16日(月・祝)


太宰治は39年の生涯の中で、疎開期間を除いた約7年半、家族とともに三鷹に住んでいました。

戦中戦後と三鷹の町も大きく変貌し、時代感覚は、太宰治の生活、作品に大きな影響を及ぼします。
山崎富栄と共に玉川上水に身を投じたその場所も三鷹駅近くにあります。

その様な縁から三鷹市では、太宰治関連企画展を何度か開催してきました。

太宰治没後70年の今年・・・この企画では、太宰と三鷹を再検証しています。

三鷹は村から町へ変わり、中島飛行機があったために空襲の標的になり、太宰の家も空襲で半壊、疎開を余儀なくされました。疎開から戻った三鷹は、かつての、のどかな村から中央線沿線には復員兵たちであふれ、駅前は闇市で賑わう、戦後の混乱そのものの町になっていました。

結婚式での写真、家族の写真、太宰手作りの表札、使われていた家具調度、執筆原稿、先輩作家、友人、弟子への手紙、さらに自筆の軸、絵画などが展示されています。
絵は友人画家のアトリエに友人たちと訪れては素早く描いたようです。
太宰自身は、画材は一切持っていませんでした。
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太宰治(久富君像)昭和11~12年頃/油彩・スケッチ板/佐賀大学美術館蔵

太宰治の文学はすでに60か国で翻訳され、読み継がれ・・時を経てもその魅力は衰えません。
あらためて、読み直したいと思わせてくれた展覧会です。

展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ三鷹へ
一番長く住んでいたのは、三鷹下連雀の家であろう。
「十五年間」 昭和二一年」

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美知子、園子と/個人蔵

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[新潮]/昭和15年5月
「走れメロス」初出

Ⅱ下連雀113 発 大宰治の文学交流
あの頃、僕の三鷹の小さい家に、実にたくさんの大学生が遊びに来ていた。
「未帰還の友に」昭和21年

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[新若人]/昭和19年3月/神奈川県立近代文学館蔵
[散華]初出

御元気ですか。
遠い空から御伺ひします。
無事、任地に着きました。
大いなる文学のために、死んで下さい。
自分も死にます、この戦争のために。

死んで下さい、というその三田君の一言が、私には、何とも尊く、
ありがたく、うれしくて、たまらなかったのだ。
[散華]昭和19年

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田中英光の結婚記念に送った色紙/昭和12年

Ⅲ郷里へ 津島修治の帰郷
れいの戦災をかうむり、自分ひとりならまたべつだが、五歳と二歳の子供をかかへてゐるので窮し、たうとう津軽の生家にもぐり込んで、親子四人、居候といふ身分になった。
「十五年間 」昭和二一年
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生家/昭和30年代 撮影:大竹新助

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小山初代/日本近代文学館蔵
結婚容認と引き換えに生家から絶縁された太宰を支えたのは井伏夫妻だった。

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井伏鱒二宛/昭和20年11月28日/神奈川近代文学館蔵
兄の選挙が近いこと、地主生活の終焉が近いことなど、近況を報告している。

Ⅳ再び三鷹へ
私はそれまで一年三箇月間、津軽の生家で暮し、今年の十一月の中旬に妻子を連れてまた東京に移住して来たのであるが、来てみると、ほとんどまるでニ三週間の小旅行から帰ってきたみたいの気持ちがした。
「メリイクリスマス」昭和二三年。
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自宅縁側で娘たちと 撮影:昭和23年4月
長女園子、次女里子(後の祐子)と撮った最後の写真

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三鷹の自宅 昭和30年頃  撮影:大竹新助

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[ヴィヨンの妻]原稿/昭和22年/山梨県立文学館寄託

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[斜陽]原稿/新潮社元会長佐藤俊介氏旧蔵/日本近代文学館蔵

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太田静子 個人蔵
女児誕生(太宰が治子と命名した)

Ⅴ終焉 グッド・バイ
僕は、僕という草は、この世の中の空気と陽の中に、生きにくいんです。生きて行くのに、どこか一つ欠けてゐるんです。足りないんです。いままで、生きてきたのも、これでも、精いっぱいだったのです。
「斜陽」昭和二二年
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[人間失格]/昭和23年7月 筑摩書房

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[グッド・バイ]原稿/昭和23年/日本近代文学館蔵

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当時の新聞記事(部分)/昭和23年6月14日/読売新聞刊」

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駅から少々歩いたところに三鷹市 太宰治文学サロンがあります。
こちらで、この展覧会の監修を行った東大教授安藤宏氏が太宰治ゆかりの地を紹介したビデオを見せていただけなすよ!

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HPの解説です。
太宰治(1909–1948)は妻美知子と甲府で新婚生活を営みながら、昭和14(1939)年9月1日に〈下連雀一一三〉(現三鷹市下連雀二丁目)の新築借家に転居します。家族とともに、亡くなるまで(疎開期間を除いた約7年半)をここで過ごし、その間、師友、弟子をはじめとする多くの文化人と文芸談義に花を咲かせ、研鑽を積みました。三鷹では「走れメロス」(昭和15年)、「東京八景」(昭和16年)、「斜陽」(昭和22年)、「人間失格」(昭和23年)などの珠玉の作品を発表し、自宅の書斎や、終戦後は駅前に仕事部屋を借りて代表作と言われるその多くを執筆しました。一町民として生き、一作家として書き尽くした太宰にとって〈東京市外、三鷹町〉は、あらゆるものとの距離感を保つに絶好の創作地だったと言えます。

太宰が住んだ当時の三鷹は、自宅周辺に麦畑が広がる一見穏やかな農村地帯。しかし、戦況が悪化するにつれ軍需産業の町として著しい成長を遂げた町でもありました。

本展では、激動の時代の潮流に呑込まれてゆく三鷹に身を置きながら、筆一本で人気作家に長じた太宰治の人生と、太宰治を支えた人々との交流に迫ります。

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拙ブログの関連投稿記事

曽我梅林に行ってきました。(2017年)
雄山荘跡地(建物は2009年焼失)があります。
雄山荘は昭和初期に会社社長の別荘として建てられました。
太宰治の愛人であった太田静子が戦時中にこの別荘に疎開し、静子がこの別荘で過ごした日々の日記が斜陽の元になった。太宰は1947年2月に雄山荘に来訪し滞在したそうです。
太宰との間に生まれた娘が小説家太田治子氏ですね。

ヴィヨンの妻(小説、映画(DVD))

玉川上水情死行

三鷹、太宰、玉川上水


太宰治の作品もインターネット図書館「青空文庫」で読めますよ。

kindleにダウンロードすればAmazon echoが読んでくれます

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2018.07.01

観てきた展覧会備忘録 2018年6月

五木田智央 PEEKABOO (会期終了)
会期 2018年4月14日[土]〜 6月24日[日]
東京オペラシティ アートギャラリー

日常生活|相笠昌義のまなざし(収蔵品展062) (会期終了)  
会期 2018年4月14日[土]〜 6月24日[日]
東京オペラシティ アートギャラリー

ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス (会期終了)
会期 2018年4月28日(土) ~ 6月24日(日)
パナソニック 汐留ミュージアム

没後50年 藤田嗣治 本のしごと (会期終了)
文字を装う絵の世界
会期 2018年4月14日(土)〜6月10日(日)
目黒区美術館

建物公開 旧朝香宮邸物語 (会期終了)
会期 2018年3月21日(水)~6月12日(火)
東京都庭園美術館

鹿島茂コレクション フランス絵本の世界 (会期終了)
会期 2018年3月21日(水)~6月12日(火)
東京都庭園美術館

六本木ヒルズ・森美術館15周年記念 建築の日本展
会期 2018年4月425日(水)~9月17日(月)
森美術館

田原桂一「Sens de Lumière」(光の感覚) (会期終了)
会期 2018年6月1日(金)〜6月10日(日)
ポーラ ミュージアム アネックス

仙台博物館テーマ展示室Ⅱ
ユネスコ記憶遺産・国宝慶長遣欧使節関係資料
仙台市博物館

東日本大震災復興祈念特別展「東大寺と東北-復興を支えた人々の祈り」  (会期終了)
会期 2018年4月28日(土)~6月24日(日)
東北歴史博物館

太宰治 三鷹とともに —太宰治没後70年—
会期 2018年 6月16日(土)〜7月16日(月・祝)
三鷹美術ギャラリー

岡本神草の時代展
会期 2018年5月30日(水)~ 7月8日(日)
千葉市美術館

内藤正敏 異界出現
会期 2018年5月12日(土)~7月16日(月・祝)
東京写真美術館

世界報道写真展2018
会期 2018年6月9日(土)~8月5日(日)
東京写真美術館

TOPコレクション たのしむ、まなぶ
イントゥ・ザ・ピクチャーズ
会期 2018年5月12日(土)~8月5日(日)
東京写真美術館

第25回 特別重要刀剣等新指定展
会期 2018年5月26日(火)~7月16日(月・祝日)
刀剣博物館 

モボ・モガが見たトーキョー 〜モノでたどる日本の生活・文化〜
会期 2018年4月21日(土)〜7月8日(日) 
たばこと塩の博物館

発掘された日本列島2018 新発見考古速報
会期 2018年06月02日(土)〜07月22日(日)
江戸東京博物館

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2018.06.23

プーシキン美術館展──旅するフランス風景画

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「プーシキン美術館展──旅するフランス風景画」展は、
東京都美術館で開催されています。


会期 2018年4月14日(土)~7月8日(日)


初来日となるモネの若き日の意欲作《草上の昼食》が注目作品ですが・・・・会場では詳細解説、イメージ映像等、力が入っています。
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クロード・モネ《草上の昼食》1866年 油彩・カンヴァス


本展には、《草上の昼食》に勝るとも劣らない魅力のある(と私が思った)作品が多数展示されています。

セザンヌ作品の大きなテーマの一つがサント=ヴィクトワール山ですが・・・本展では3点が並んでいます。
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ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山の平野、ヴァルクロからの眺め》1982-85年 油彩・カンヴァス

そして、後年に描かれた作品です。
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ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》1905年 油彩・カンヴァス
抽象表現が顕著ですね。
キュビズムの画家が絶賛したともいわれる作品です。
(この作品を観ることができたのは大収穫でした)

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「風景画の展開」と「印象派以後の風景」の組み合わせは、我々日本人にとっては入り込み易く、楽しめます。(印象派も含んだ)

風景画の位置づけと展開、印象派とパリ・・・その後の拡がり。
夫々の画家が刺激し合い個性ある作風を完成発展させていく過程を、キャプションを丹念に読みながら追っていく・・・・お勧めです。

展覧会の構成は以下の通りです。
【第一部】
風景画の展開
クロード・ロランからバルビゾン派まで
第1章 近代風景画の源流
第2章 自然への賛美

【第二部】
印象派以後の風景
第3章 大都市パリの風景画
第4章 パリ近郊―身近な自然へのまなざし
第5章 南へ―新たな光と風景
第6章 海を渡って/想像の世界

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クロード・ロラン《エウロペの掠奪》1655年 油彩・カンヴァス
17世紀頃までは、風景そのものを主題として描くことはなく、神話や聖書の物語の背景として描かれてきました。

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ジュール・コワニエ/ジャック・レイモン・ブラスカサット
《牛のいる風景》19世紀前半 油彩・カンヴァス
共作です。
ブラスカサットが苦手とする風景描写をコワニエが補っています。

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ギュスターヴ・クールベ《山の小屋》ギュスターヴ・クールベ 1874年頃 油彩・カンヴァス
クールベ晩年の作品。
亡命先のスイスで亡くなる3年前に描かれた。(58歳の生涯)

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ピエール=オーギュスト・ルノワール《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰》1876年 油彩・カンヴァス
後姿の女性はルノワールのお気に入りのモデルであったニニ、その後ろから顔をのぞかせるのは画家モネです。

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モネは200点以上もの作品に睡蓮を描いていますが 、本作は最初期の一点。
モネも晩年は、抽象表現に傾倒していきますね。


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アンドレ・ドラン《港に並ぶヨット》1905年 油彩・カンヴァス
「フォーヴ(野獣)」と批判された1905年のサロン・ドートンヌの第7室に展示された、記念すべき作品の1点。

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アンリ・ルソー《馬を襲うジャガー》1910年 油彩・カンヴァス
アート・ブリュット画家ルソーは、「植物園の温室より遠くへ旅行したことはない」と述べていました。
想像力を駆使して、あこがれの熱帯を描いたんですね。


HPの解説です。
珠玉のフランス絵画コレクションで知られるモスクワのプーシキン美術館から、17世紀から20世紀の風景画65点が来日します。神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れをご紹介します。様々な情景を舞台にした風景画は、その土地のにおいや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせてくれます。
なかでも、初来日となるモネの《草上の昼食》では、同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和しています。印象派の誕生前夜、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品です。ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。新緑の上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る美しい風景を巡る「旅」をどうぞお楽しみください。


東京都美術館 プーシキン美術館展 ─ 旅するフランス風景画 1~2章
InternetMuseum


東京都美術館 プーシキン美術館展 ─ 旅するフランス風景画 3~4章
InternetMuseum


東京都美術館 プーシキン美術館展 ─ 旅するフランス風景画 5~6章
InternetMuseum


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2018.06.19

ジョルジュ・ブラック展絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス

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「ジョルジュ・ブラック展絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス」展は、
パナソニック汐留ミュージアムで開催されています。

会期 2018年4月28日(土)~6月24日(日)

ジュエリークリエイターのエゲル・ド・ルレンフェルドと共同してつくり出されたジュエリーがこの展覧会の白眉です。(と思いました)

この画面には図とともに「エゲル・ド・ルレンフェルドが上記の複製を作ることを許可する」と書かれ、サインと年紀や日付が付されています。
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《青い鳥、ピカソへのオマージュ》 
1963年 グワッシュ
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵

そして、鳥のモチーフは陶器、ブロンズ、モザイク、タピスリーにも使われています。
勿論ジュエリーにも・・・・

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《三つの恩恵(三美神)》ブローチ 金、ダイヤモンド
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵

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《ムニコス》指輪 金、鋼玉髄のカメオ
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵

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《セファレ》1962/2007年 ガラス彫刻
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵


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《ヘベ》ブローチ 金、緑エマイユ、青エマイユ
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵
ヘペは青春の女神。
ゼウスとヘラの娘でありオリンポスの女神の中でも飛びぬけて美女であった。
ヘラクレスは昇天後にヘペを妻とした。

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ジョルジュ・ブラックといえばキュビズムの創始者としてピカソとペアで語られますね。
本展でも序章で油彩の静物が画が展示されています。
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《静物》1911年 油彩 1911年 ストラスブール近現代美術館蔵

こんな作品も・・・
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《ペルセポネ》 
1961-63年 陶器
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立 ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵

こちらの方が、馴染み深いというか・・・・ジョルジュ・ブラックとジュエリーの組み合わせは、思いもよらず、とても新鮮な気持ちで鑑賞してきました。


展覧会の構成です。
序章
1章:メタモルフォーシス 平面
2章:メタモルフォーシス 陶磁器
3章:メタモルフォーシス ジュエリー
4章:メタモルフォーシス 彫刻
5章:メタモルフォーシス 室内


開催概要(HPから) 
キュビスムの創始者ジョルジュ・ブラック(1882-1963)は、20世紀初頭、ピカソとともに、対象物の立体的な全容を平面上に表現するために分割と再構成という手法で革新をもたらした重要な画家です。本展は、そのブラックが最晩年に取り組んだ「メタモルフォーシス」シリーズを日本で初めて本格的に紹介するものです。彼の最終的な目的であったすべての造形物の美化への挑戦の成果、つまり絵画や彫刻から始まり、ジュエリー、陶磁器などの装飾芸術に至る様々な形態の作品が出品されます。殊に、1963年、時のフランス文化大臣のアンドレ・マルローが「ブラック芸術の最高峰」と絶賛したジュエリーの数々においては、崇高なる彫刻ともいえるほどに、貴石や金属の美しさに魅了された画家の美への飽くなき追求が結実しています。
展覧会には、ブラックの最初期の風景画、分析的キュビスムやキュビスムから静物画への過渡期の作品など、画業の変遷をたどる少数の重要な絵画も加わり、ブラックが目指した造形の変容の過程をご覧いただけます。
作品の多くはフランスのサン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック-メタモルフォーシス美術館より出品されます。

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2018.06.15

刀剣博物館・江戸東京博物館・すみだ北斎美術館館・相撲博物館

刀剣博物館に行ってきました。
代々木あったときには、よく行っていましたが、両国の旧安田庭園に移転してからは初めてです。

第25回特別重要刀剣等指定展が開催されています。
会期 2018年5月26日(土)~7月16日(月)
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すいません!
この投稿記事では、本展覧会の内容には触れていません。


先ずは、
建築について(HPから)
敷地は池泉回遊式の庭園が残る旧安田庭園の一角にあり、このような立地を活かし、庭園散策や地域の展示空間、名所旧跡と連携する庭園博物館として計画されました。博物館はこれまで建っていた旧両国公会堂の佇まいを継承し、池に向かって張り出した円筒部とその両側の翼部から構成されています。また公会堂のドームに変わり、頂部にはヴォールト屋根が架けられ、高さを抑えて庭園との調和を図っています。
庭園との連続性の高い1階は、ミュージアムショップ、展示・情報ラウンジ、講堂やカフェなど、気軽に立ち寄り利用できるパブリックなスペースを配置し、 庭園散策の休憩所や街歩きの拠点としても使える計画です。2階には博物館の運営および日本刀の審査や展示の企画を行う管理、学芸の諸室を、そして最上階には日本刀の展示室と屋上庭園を配しています。美術工芸品としての日本刀に加え、 大名屋敷の庭園とともに、日本古来の武家文化を広く発信していくことを目指し ています。

以下スマホで撮影しました。
展示室内は撮影禁止です。
(代々木時代は撮影可の展示が結構あったのですが・・・・残念です)

旧安田庭園入口です。
庭園に入らず塀に沿って真っ直ぐ行った方が近いですが、庭園内を経由して行くのがお勧めです。
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旧安田庭園から見た刀剣博物館。
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この新しい門を抜けると刀剣博物館の入口です。
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刀剣博物館入口です。
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入ると直ぐ受付があります。
そして一階には、ミュージアムショップ、展示・情報ラウンジ、講堂やカフェがあります。
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カフェから庭園の緑が望めます。
飲み物の自動販売機がありました。(食べ物の持ち込み不可)
売店のようなものはありませんでした。
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展示会場は三階にあります。
正面自動ドアが日本刀展示会場入り口です。
向かって右側の扉の向こうが屋上庭園。
展示会場は、照明も程よく落ち着いた雰囲気です。
また、展示ケースには低反射ガラス(たぶん)が使われていて、とても見やすくなっていました。
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展示会場は撮影禁止なので、こちらをご参考ください。

#32【すみだのそこが知りたい】刀剣博物館
墨田区公式チャンネル


屋上庭園
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屋上庭園から撮った旧安田庭園風景です。
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三角屋根が両国国技館。
左のビルの向こうは、江戸東京博物館です。

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刀剣博物館徒歩圏内に、すみだ北斎美術館江戸東京博物館相撲博物館(両国国技館内)があります。
国技館周辺・・相撲場所開催期間は、関取の入待ち・出待ちを見ようと外国人観光客も含めて大賑わいになります。

すみだ北斎美術館は、妹島和世さんの設計も評判を呼びました。
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常設展示室では北斎の生涯とその作品を概観することができます。
(常設展示室は写真撮影可(条件あり)です)
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江戸東京博物館の駐車場には観光バスが並びます。外国人観光客も含め日によっては団体客で騒々しい。

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入場すると日本橋を渡って先ずは江戸の町へ・・・・
政治・経済・芸術文化・流行・庶民の暮らしまで展示内容が豊富で、何度言っても楽しいですよ。
(常設展示室は写真撮影可(条件あり)です)

今後、4館での連携企画もあると思います。
私は、陽気のいい季節には、浅草まで歩くこともあります。

4館全部見て回るにはちょっと頑張らないとですね。

この日、相撲博物館には時間切れで行けませんでした。

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2018.06.12

沖縄の旧石器時代が熱い!

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「沖縄の旧石器時代が熱い!」展は、
国立科学博物館日本館1階 企画展示室で開催されています。

会期 2018年4月20日(金)~6月17日(日)


沖縄は、どのようにして今の姿になったのでしょうか?
ユニークな動物が棲む亜熱帯の豊な自然の沖縄に旧石器時代に初めて人が渡ってきました。

1960年代から続けられる沖縄旧石器時代の研究から様々なことが分かってきました。
この展覧会は・・その成果の一部の展示解説です。

今も沖縄各地で続けられる発掘調査は、これからどんな発見をもたらしてくれるのでしょうか。
まだまだ熱い!沖縄旧石器時代研究。

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この展覧会には、世界最古の釣り針が展示されています。(「4 見えてきた旧石器人の暮らし」に展示)

2012年8月21日、サキタリ洞の調査区で2万3000年前の地層を掘っていると、丸い形の貝製品が姿を現しました。竹串で丁寧に土を取り除くと、半円形に弧を描き、一方の先端が尖っています。
洞穴の暗がりでヘッドライトの明かりをうけ、輝く見事な釣り針が発見された瞬間です。
同じくらい古い可能性のある釣り針の破片(1万6000から2万3000年前)が、東ティモールのジェリマライ遺跡でも発見されています。島に暮らす旧石器人たちは、私たちが思うよりずっと、魚釣りに親しんでいたのかもしれません。(解説パネルから)
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貝製釣り針(2万3千年前) 沖縄県立博物館・美術館所蔵
キンダカハマの底部を磨いて作られた世界最古の貝製釣り針

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右から「キンダカハマ(現生標本)」「砂岩の砥石(2万3千年前)」「未完成釣り針」「釣り針の素材」
沖縄県立博物館・美術館所蔵

では、何を釣っていたのでしょうか?

旧石器人といえば、石斧を手にナウマンゾウなどの大型獣を狩猟するイメージが強いですが、沖縄の旧石器人は川でカニやカワニナ、オオウナギなどを捕らえ、食料としていたようです。
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展覧会の構成は以下の通りです。
1 沖縄の環境
地質からわかる琉球列島
古生代の石灰石チャート、中生代のチャートや砂岩、泥岩は、琉球列島がこれらの時代に海の底だったことを物語っています。中生代から新生代にかけて隆起して陸地となり、その後、一部が再び水没して新しい石灰岩が形成されました。
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2 島に生きるユニークな動物たち
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3 旧石器人の渡来
旧石器人の全身骨発見:港川遺跡
港区川遺跡では人骨だけでなく多くの動物の骨も発見されている。
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4 見えてきた旧石器人の暮らし

5 新たな人骨発見
沖縄は旧石器時代の人骨が次々と発見される珍しい地域で、2010年から始まった石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡の調査でも、保存の良い新たな旧石器人骨が続々と発見されました。
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石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡で発見された旧石器人骨

白保人骨のデジタル再現
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6 まだまだ熱い!沖縄旧石器時代研究

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(HPの解説です)
日本の人類史でもっとも古く、もっとも長く、もっとも謎に包まれている旧石器時代。そのころの日本列島に暮らした人々は、どのような姿をして、どのように暮らしていたのでしょうか。彼らの生前の姿を現代に伝えてくれる旧石器時代人骨の大半は、沖縄で発見されています。しかし、沖縄では石器などの道具が見つからず、彼らの暮らしぶりは長い間、謎とされてきました。そんな沖縄で、近年、世界最古の釣り針や旬のカニを味わうユニークな暮らしぶり、そして石垣島からの全身にわたる新たな旧石器人骨など、旧石器時代の大発見が沖縄の各地で相次いでいます。本企画展では、そんな熱気あふれる沖縄旧石器時代研究の最新情報をご紹介します。


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2018.06.06

田原桂一「Sens de Lumière」(光の感覚)

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田原桂一「Sens de Lumière」(光の感覚)は、
ポーラ ミュージアム アネックスで開催されています。

会期 2018年6月1日(金)〜6月10日(日)


ヨーロッパの彫刻を撮影して、石・布・ガラスに焼き付けた『トルソー』シリーズを中心とした展示です。
目を引くのは、石灰石に印画した作品です。
フレスコのモノクロ版をイメージしましたが・・・
制作過程のビデオが放映されいました。
厚さ2㎝程度の石灰石に、乳剤を塗り乾燥後焼き付け、(手をかざして、画質の調整をしていました)そして現像、定着を行います。二人で作業です。
乳剤塗布後の石灰石に金箔をはり、さらに乳剤を塗り、焼き付けることもしています。
私も、子供の頃に暗室作業を経験していますが・・・・微妙な調整が必要で、全く同じ画像の再現は不可能です。

「光をつかみ取りたい・・・」と述べていた田原氏のこだわり、緻密な計算が作品に輝いています。

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Torse 布に印画 1996年

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Torse 石灰石に印画 2004年 金箔

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Torse 石灰石に印画 1996-1999年 

手の中に発光体があるような錯覚をしてしまいます。金箔の効果でしょうか?
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Torse 石灰石に印画 1996-1999年 金箔

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Torse 石灰石に印画 1996-1999年 金箔

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Torse ガラスに印画 1985-1990年 

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展示風景


展覧会の概要(HPから)
昨年、65歳で亡くなった故田原桂一氏の展覧会を開催致します。初期の作品『窓』シリーズや、ヨーロッパの彫刻を撮影し、石やガラスに焼き付けた『トルソー』シリーズなど、作品を通じて田原氏の活動の軌跡をたどることが出来ます。

田原氏は「光」をテーマに、フランスを中心に世界的に活躍されたアーティストで木村伊兵衛写真賞、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、パリ市芸術大賞など数多くの賞を受賞し、その表現方法は写真にとどまらず、彫刻や映像、インスタレーションなど、様々な領域にわたっていました。

本展では、初期の作品『窓』シリーズや、ルーブル美術館をはじめヨーロッパの彫刻を撮影し、石やガラスに焼き付けた『トルソー』シリーズなど、作品を通じて田原氏の活動の軌跡をたどることが出来ます。

さらに、作品と共にアトリエで使用されていたソファーや照明など田原氏の愛用の品々も展示予定です。

常に「光」を追い求め、「光をつかみ取りたい…」と言っていた田原氏。田原氏が思い描いていた「Sens de Lumière(光の感覚)」を会場で感じて下さい。

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