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2020.10.30

生誕100年 石元泰博写真展 生命体としての都市

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「生誕100年 石元泰博写真展 生命体としての都市」は、
東京都写真美術館で開催されています。

会期 2020年9月29日(火)~11月23日(月・祝)

「石元泰博」の写真で連想するのは「桂離宮」という方は多いのではないでしょうか、
私もその一人です。

生誕100年を機に3館で石元泰博の展覧会が開催されます。
写真家「石元泰博」の全貌を概観するいい機会だと思います。

「高知県立美術館」には行けませんが、「東京オペラシティ アートギャラリー」には見に行こうと思っています。

展覧会の構成は以下の通りです。
シカゴ、シカゴ
変化し続ける都市の中で生きる市民。石元はゆるぎない都市空間とその中でうつろいゆくものに視線を向け「生命体としての都市」を写真表現として作り上げました。(キャプションから)
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《シカゴ街》1958-61年 東京都写真美術館蔵 ©高知県 石元泰博フォトセンター


東京
石元は1960年代にシカゴから東京に移って以後、亡くなるまでの約60年間東京に拠点を置き、東京を被写体として撮影を続けました。(キャプションから)
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《東京 街》1964-70年 東京都写真美術館蔵

桂離宮
石元泰博の名前で、ほとんどの人が桂離宮を連想するのでは、
石元作品の桂離宮、何度見てきたことか・・・・
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《桂離宮 中書院東庭から楽器の間ごしに新御殿を望む》1981-82年 東京都写真美術館蔵

多重露光
1959年、シカゴ滞在時から制作し続けた色彩豊かな「多重露光」のシリーズは、樹木や構造物、色紙、自ら描いたドローイングをモチィーフにフィルターを駆使して制作され、モダンデザインの限界を写真によって乗り越えた連作です。(キャプションから)
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《色とかたち》2008年 高知県立美術館蔵 

 
人の流れをモチーフとして撮影された作品群。
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《人の流れ》2001年 高知県立美術館蔵


シブヤ、シブヤ
スクランブル交差点で信号待ちをする人々を捉えた作品。ファインダーを通して被写体を確認することなく「ノーファインダー」の技術を用いて撮影。
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《シブヤ、シブヤ》2003-06年 高知県立美術館蔵 ©高知県立美術館蔵 

―HPの解説ー
東京都写真美術館では、「都市」への視線を核としてシカゴや東京の街、人々の風景やポートレート、建築写真、色彩豊かな多重露光など、ミッドキャリアから晩年に至る作品を中心に写真家・石元泰博の時を超える孤高のまなざしを展覧します。
1983年に紫綬褒章、1993年に勲四等旭日小綬章を受章し、1996年に文化功労者となった写真家・石元泰博(1921―2012)。石元は、モダンデザインの思想をシカゴで学び、その厳格な画面構成と造形意識から、日本にとどまらず国際的に高い評価を得ています。 都市と人間のあり方を問いかけるシカゴや東京のシリーズ、桂離宮や伊勢神宮から日本の伝統建築にモダニズムを見出した建築写真群、半世紀余りを共に歩んだ多重露光によるカラー作品のシリーズ、晩年に取り組んだ〈刻〉や〈シブヤ、シブヤ〉など、石元が手掛けた仕事は多彩を極めます。 石元の写真家としての確固たる意志や被写体への鋭いまなざし、撮影に対する飽くなき探究心は「カメラを持った古武士のまなざし」 とも賞されます。 2021年の生誕100年を祝し、3つの美術館の共同企画で展覧会を開催し(東京は2会場で同時期開催、十代を過ごした高知では2021年1月~3月)、その多彩な仕事を過去最大規模のスケールで俯瞰、写真家・石元泰博による唯一無二の視点を詳らかにします。


東京都写真美術館「生誕100年 石元泰博写真展 生命体としての都市」
Internet Museum

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2020.10.25

特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」

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特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」は、
東京国立博物館 表慶館 で開催されています。

会期 2020年9月21日(月) ~ 11月15日(日)

表慶館での特別展を観るのはは久しぶりです。
毎回、表慶館の建築・内装に見合う展示に感心しています。
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(クリックで拡大表示になります)
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(クリックで拡大表示になります)
エントランスのドーム天井の下、第一章展示室入り口手前のケースに展示されている3点のうちのひとつが、
截金で装飾を施した江里朋子氏の作品です。
人間国宝の江里佐代子さんの長女、父親は仏師。
私が截金の魅力を初めて知ったのは江里佐代子さんの作品からでした。
工芸作家のひとつのパターンかもしれません。
そんな環境から、江里朋子作品の個性は・・・・
そんな見方でも鑑賞してきました。
ほかの作家の作品も。
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(クリックで拡大表示になります)
江里朋子 截金飾筥《静夜思》2018年 個人蔵


建築家・伊東豊雄氏の「自然と生命の輝き」をコンセプトとしたデザイン空間に、82名の工芸作家が近年に制作した作品82件が展示されています。
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展示風景 このフロアのみ撮影可能でした。

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【漆工】室瀬和美 柏葉蒔絵螺鈿六角合子 平成26年(2014)個人蔵  
 
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【金工】春山文典 宙の響 平成29年(2017) 個人蔵

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【陶磁】前田昭博 白瓷面取壺 平成29年(2017)個人蔵

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【木竹工】本間英昭 流紋ー2018 平成30年(2018)個人蔵

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【染色】森口邦彦 友禅着物 緋格子文 令和元年(2019)個人蔵

第一章の展示作品から、
(クリックで拡大表示になります)
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【金工】大角幸枝 銀打出花器「海峡」2013年 個人蔵

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【陶磁】大桶年朗 黒陶「夢見る童」飾壺 2014年 大桶美術館蔵

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【陶磁】中田一於 紫地紫苑釉裏金銀彩花文鉢 2019年 個人蔵

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【人形】奥田小宙女 海から天空へ 2018年 個人蔵

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【截金】月岡裕二 切金砂子彩箔「凛」 2015年 個人蔵



展覧会の構成は次の通りです。
第1章 金は永遠に光り輝き、銀は高貴さに輝く 
第2章 黒はすべての色を内に吸収し、白はすべての光を撥する
第3章 生命の赤、自然の気
第4章 水の青は時空を超え、樹々と山々の緑は生命を息吹く

―HPの解説ー
日本では、自然との共生による密接な精神的感性と固有の生命観が芽生えて我が国特有の工芸を発展させてきました。それは、長い歴史と文化が形成されるなかで、変化に富む地形と四季折々の気候、そして豊かな風土に育まれた自然観を要因とすることが大きいと考えられます。日本が世界に発信する芸術文化を牽引する現代の工芸を一堂に会する本展では、82名の作家らが自由な感性によって多彩な芸術表現を発揮した、優れた近年の制作品82件をご覧いただきます。連綿と継承された伝統を踏まえつつ、自然と美のかたちとの関係性を造形としたそれらは、日本人の自然への愛情や畏敬の念をもって新しい自然観が表されたものでしょう。

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2020.10.21

イラストレーターが挑む 寺山修司の言葉

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イラストレーターが挑む 寺山修司の言葉

会期 2020年10月16日(金)~10月22日(木)

Bunkamura Box Gallery
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チラシの作品は、
七戸優《汽車》

「汽車」
ぼくの詩のなかを
いつも汽車がはしってゆく

その汽車には たぶん
おまえが乗っているのであろう

でも
ぼくにはその汽車に
乗ることができない

かなしみは
いつも外から
見送るものだ
『寺山修司 少女詩集』 1981 角川文庫

寺山修司は、東急文化会館(今のヒカリエ)にあった書店で何度か見かけました。
あの瞳、眼差しは氏の感性を具現していて、今でもはっきりと思い出せます。
明治通りに面した並木橋には「天井桟敷」がありました。
唐十郎との喧嘩騒動もこの場所で・・・

縁の渋谷のミニギャラリーでの展覧会です。
今回の展示では、世代も作風もまったく異なる作家17名が一堂に介します。寺山の盟友として怒涛の時代を駆け抜けた宇野亞喜良や及川正通をはじめ、彼が亡くなった後に生まれた次世代の作家も参加。
彼自身や作品との繋がりの有無にかかわらず、それぞれがテーマとなる言葉を選び、独自の解釈で作品を描きました。新たな息吹を吹き込まれた寺山の言葉が、いま、一層の輝きを放ちます。(HPから)

残念ながら画像は載せられませんが、この展示会の寺山修司の言葉を以下に少し・・・

遠くへ行きたい。
どこでもいいから遠くは行きたい。
遠くへ行けるのは、天才だけだ。
『若き日の石川啄木』より

健さん愛してる
オシッコ臭い
場末の深夜映画館
棒つきキャンディをなめながら
あんたが人を斬るのを
見るのが好き

死んでもらいまヒョ
『健さん愛してる』歌詞より

「遊びについての断章」
かもめは飛びながら歌をおぼえ
人生は遊びながら老いていく
遊びはもう一つの人生である
そこにはめぐり逢いも別れもある
人は遊びの中であることを思い出し、
あることをわすれ、そしてあることを捨てる
夢の中で失くしたものを、
目がさめてからさがしてみつかる訳はない
現実で失くしたものを、
夢の中でさがしても見つかる訳はない
人は誰でも二つの人生をもつことができる
遊びは、そのことを教えてくれるのです
新装版『馬敗れて草原あり』1989 新書館 武市好古解説より


展示目録です。
(クリックで拡大表示になります)
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2020.10.18

藝大コレクション展 2020――藝大年代記クロニクル

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藝大コレクション展 2020――藝大年代記クロニクル

会期 2020年9月26日(土)~ 10月25日(日)

東京藝術大学美術館

1889(明治22年)「本国固有の美術を振興する」という主眼のもとに開校した東京美術学校は、教材となる資料の収集を行ってきた。
東京芸術大学なってからも続く参考美術品の収集は古美術のみならず、教員の作品、卒業生、生徒作品が含まれている。

第一部は「所蔵参考美術品」を紹介し、第二部では「生徒作品」のうち、卒業制作の一環でつくられた「自画像」のコレクションを展示しています。

教科書で紹介されている(されていた)作品など優品がずらり・・・・
あの画家の若き日の自画像を探してみるのも楽しいです。

展覧会の構成は以下の通りです。
第1部 「日本美術」を創る
第1章 1889年 東京美術学校と最初期のコレクション
第2章 1896年 黒田清輝と西洋画科
    西洋画科と模写
第3章 美校の素描コレクション
第4章 1900年 パリ万博と東京美術学校
第5章 1931年 官展出品・政府買上作品

第2部 自画像をめぐる冒険 
    東京美術学校の自画像 

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国宝《絵因果経》(部分)天平時代(8世紀後半)紙本着色 

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藤島武二《湖畔納涼》明治31年(1989)油彩・キャンバス

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重要文化財 上村松園《序の舞》昭和16年(1936)絹本着色 

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重要文化財 狩野芳崖《慈母観音》明治21年(1888)絹本着色

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和田英作《渡頭の夕暮》明治30年(1897)油彩・カンバス 

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北蓮造《自画像》1898年      李岸《自画像》1911年

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小出楢重《自画像》1914年     日高安典《自画像》1941年

出品リスト
(クリックで拡大表示になります)
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―HPの解説ー 
東京美術学校(美校)開学から現在の東京藝術大学まで、130年以上にわたって引き継がれている本学の美術・教育資料の集積である「藝大コレクション」。2020年の展示では、美校・藝大に残された多様な美術作品によって、学史を「年代記」のように辿ります。
第1部では、上村松園の《序の舞》、狩野芳崖の《悲母観音》など、名品群を紹介します。
第2部では、藝大を象徴するコレクションと言える自画像群を特集します。黒田清輝を中心とする西洋画科の卒業課題としてはじまり、現在まで続くコレクションで、その総数は現在6000件を超えます。これらの自画像を、日本近代美術・美術教育史の流れを示す「歴史資料」として扱い、100件以上の自画像を一堂に並べ、美校・藝大の流れを「年表」のようにご覧いただきます。

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2020.10.14

西洋の木版画 500年の物語

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「西洋の木版画 500年の物語」は町田市国際版画美術館で開催されています。

会期 2020年9月26日(土)~11月23日(月)

日本の木版画とは異なる展開をとげてきた西洋の木版画。その500年の歴史を120点の作品で紹介する展覧会です。
(撮影可能です(条件あり))

展覧会の構成は次の通りです。
(本展配布小冊子の文章を引用しています)
Ⅰ木版画のはじまり
ヨーロッパで木版画が作られるようになったのは14世紀末といわれます。
版画の発展に必要な紙が13世紀後半にイタリアで漉かれるようになり、15世紀にはいるとヨーロッパ各地で生産が進んだことによって、木版画の制作も発展していきました。
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「ライオンの刺を抜く聖ヒエロニムス」1450年頃 木版 手彩色
世界に3部しか残っていない初期木版画で、刷った版画の上から絵の具を用いて手で色彩を施しています。


15世紀なかばにグーテンベルクが発明した活版印刷により、書物の出版は飛躍的に増大します。
文章と一緒に版に挿絵を組み込んで印刷される様になりました。
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シェーデル《年代記》より1493年刊 木版


Ⅱデューラーの登場
15世紀末のアルブレヒト・デューラーの登場で木版画の歴史上最初の頂点を迎えます。
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アルブレヒト・デューラー《黙示録》より〈四人の従者〉1498年頃 木版
下絵制作と彫りの分業が進んでいました。デューラーも彫りにかかわった可能性が指摘されています。

大衆的な刷り物「民衆版画」も登場します。
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「聖ステパノ」16世紀後半~17世紀初頭 木版 手彩色
聖人が殉教するまでを絵と文字で説明しています。


Ⅲ小口木版
18世紀後半、に小口木版の技法を確立したのがイギリスのビューイックです。
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トマス・ビューイック《英国鳥類誌》より 〈カワセミ〉 1797年刊 小口木版
19世紀には本や新聞の図版などで広く用いられました。

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ギュスターヴ・ドレ《新曲 煉獄編》より 1868年刊 小口木版

1860年代にイギリスの刷師エドマンド・エヴァンスが小口木版の多色刷りを実用化しました。
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リチャード・ドイル 『妖精の国で』より 1870年刊 木口木版(多色)

小口木版と出版;
19世紀には本や新聞の図番などで小口木版は広く持ち入れれましたが、
19世紀も後半になって写真技術を利用した印刷技術が登場すると、小口木版は急速にすたれていくことになります。


Ⅳ近代から現代へ
19世紀を通して印刷技術が発展をとげると、版画は図像の印刷という実用的な役割を失い、その存在を改めて問われることになりました。
木版画が美術表現として見直されるのは1880年代末のことで、その契機となったのは日本の浮世絵版画でした。06_20201014144301
フェリックス・バロットン《街頭デモ》1893年 木版

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ポール・ゴーギャン《ノアノア》1893-94年 木版

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ヴァシリィ・カンデンスキー《響》より1913年刊 木版(多色)

この美術館の配布資料「版画の技法 用語解説です」
会場内でも解説パネルが掲示されています。
(クリックで拡大表示になります)
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2020.10.08

サントリー美術館 リニューアル・オープン記念展 Ⅱ 日本美術の裏の裏

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リニューアル・オープン記念展 Ⅱ
日本美術の裏の裏

会期 2020年9月30日(水)~11月29日(日)

サントリー美術館

「日本美術の裏の裏」とは?
本展の解説から(HPから)の引用です。
古の人々の愉しみ方を知り、追体験することは、現代人にとって知られざる裏ワザ鑑賞と言えるかもしれません。
「裏」には、見えない部分だけでなく、奥深く、隠された内部という意味があります。日本美術をより深く愉しめるように、教科書では教えてくれない面白さの一端をご案内します。目に見えていない(=裏)ところにこそ、魅力が隠れている(=裏)かもしれません。

本展は撮影可能です。(条件あり)
以下の画像は、クリックすると拡大表示になります。

展覧会の構成は次の通りです。
第1章: 空間をつくる
襖で仕切られた3部屋の空間に掛け軸、絵巻、屏風が展示されています。
花鳥の部屋・武蔵野の部屋・洛中洛外(京都の市中と郊外)の部屋
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《青楓瀑布図》円山応挙 一幅 江戸時代天明7年(1787)

日本美術の定番のひとつ四季花鳥図はすべての四季が同時に存在するという現実にはあり得ない光景を描いています。
部屋の中に屏風を立てれば、異次元の別世界が出現します。
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(部分)
重要文化財《四季花鳥図屏風》伝 土佐広周 六曲一双 室町時代15世紀

次の部屋は武蔵野の風景です(現在の東京西部から埼玉南部にかけての地域)
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《武蔵野図屏風》 六曲一双 江戸時代17世紀

そして古の京都
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《洛中洛外図屏風》伝 土佐充高 六曲一双 江戸時代17世紀 

 

第2章: 小をめでる
小さいものは無条件にカワイイと思う、日本人が平安の昔より持ち続けている感性が刺激されるはずです。(小冊子サントリー美術館ニュースから)
江戸時代後期に上野池之端で栄えた高級人形展・七澤屋による、極小の雛道具の数々が展示されています。
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《雛道具》一式 江戸時代 19世紀 

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右《雛道具のうち牡丹唐草文蒔絵銚子 七澤屋 江戸時代19世紀
左《鈴虫蒔絵銚子》 江戸時代17世紀

第3章: 心でえがく
いわゆるヘタウマの世界
上手いとか下手とかを超越し、とにかく描きたい、伝えたい気持ちが溢れ、生き生きと筆が走っているような作品群です。(サントリー美術館ニュースから)
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《鼠草子絵巻》 五巻のうち 室町~桃山時代 16世紀
鼠の権頭は、子孫を畜生道から救いたいと人間との結婚を企て、清水寺のご利益によって見事人間の姫君と結ばれます。しかし夫の正体を知った妻は、鼠捕りを仕掛けて逃亡。破局に絶望した権頭は出家してしまいます。約500年前に、すでに鼠がキャラクター化されていたとは驚きです。(キャプションから)
 

第4章: 景色をさがす
ここでの「景色」とは焼き物を焼くときにできる偶然の効果に見つけた日本人の美意識を指します。
個々人がどんな景色に何を思うか異なるはずです。
信楽・美濃・伊賀・丹波・京焼の作品が展示されています。
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《黄瀬戸立鼓花入》美濃 一口 桃山時代16世紀

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《壺 銘野分》信楽 一口 室町時代15世紀 

第5章: 和歌でわかる
言葉(和歌)と絵画、工芸の結びつきを探ります。 212_20201008023901  《白泥染付金彩薄文蓋物》尾形乾山 一合 江戸時代18世紀
よみびとしらずの俗謡
武蔵野は 月の入るべき 山もなし
草より出でて 草にこそ入れ

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《白綸子地橘亀甲文字模様小袖》 一領 江戸時代18世紀
よく見ると橘の枝や岩の模様に混じり合うように文字が散りばめられています。

第6章: 風景にはいる
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《楼閣山水図》谷文晁 二幅 江戸時代 文政5年(1822)
右幅の左下、杖を持って楼閣を指さす老人と若い従者の目を借りれば、この地の風景はより一層険しく映ります。(キャプションから)

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《隅田川図屏風》鍬形蕙斎 八曲一隻 江戸時代 文政4年(1821)


―HPの解説ー
日本人にとって「美」は、生活を彩るものです。室内装飾をはじめ、身のまわりのあらゆる調度品を、美意識の表現の場としてきました。そのような「生活の中の美」を、ひとりでも多くの方に愉しんでいただきたい。それが、1961年の開館以来変わることのない、サントリー美術館の基本理念です。

一方で、美を生み出してきた日本人の「生活」そのものは大きく変化しています。障子や畳、床の間が住まいから姿を消し、古文も外国語のように感じられる今、古美術をどう愉しんだらよいか悩める方も少なくないでしょう。
そこで本展では、生活の中の美の“愉しみ方”に焦点をあて、個性ゆたかな収蔵品の中から、日本ならではの美意識に根ざした作品をご紹介します。古の人々の愉しみ方を知り、追体験することは、現代人にとって知られざる裏ワザ鑑賞と言えるかもしれません。
「裏」には、見えない部分だけでなく、奥深く、隠された内部という意味があります。日本美術をより深く愉しめるように、教科書では教えてくれない面白さの一端をご案内します。目に見えていない(=裏)ところにこそ、魅力が隠れている(=裏)かもしれません。

 

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2020.10.03

キセキレイ、セグロセキレイ(散歩中に出会った野鳥を撮ってみました。2020年9月)

うるさいくらいの「セミの声」が静まり「小鳥のさえずり」が少しづつ聞こえるようになってきました。

私の散歩道で沢山の(多種類の)小鳥を見つけることはできないと思いますが・・・

9月末に、
キセキレイとセグロセキレイを撮ることができました。
(画像クリックで拡大表示になります)
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Dsc03852 Dsc03855キセキレイは、セキレイの仲間で、胸から腹にかけての部分が黄色いのでキセキレイの名があります。
全長20cm。細身で尾の長い鳥。九州以北のほぼ全国で繁殖しています。渓流・河原・水田辺りに生息します。
「チチツチチツ」と鳴きながら大きな波形を描いて飛びます。

オスは喉が黒くなるので、この個体はメスですね。

 


セグロセキレイは、
じっとして居てくれないので撮るのが大変でした。
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虫を捕まえて啄んでいます。
(以下の画像はトリミングしてます) 001_20201003032301
01_20201002182901  セグロセキレイは全長21cm、全体が白黒模様のセキレイの仲間で頭から背と胸が黒色です。
北海道から九州までの河川や池沼畔などに棲息しています。
「ジジッ ジジッ」という鳴き声で上下に揺れて飛びます。
近年、日本では急速に分布を拡げているハクセキレイとの縄張り争いで、個体数が減少する傾向にあるそうです。
日本特産種でもあります。

メスは背中が灰黒色なので、この個体はオスかな?

 

 

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